2019年2月13日の記事

2019.02.13

「周産期災害演習」を実施!~助産学専攻科

災害が起こったとき、助産師としてどうするだろう、どうあるべきだろうと、日々思うことを行動にどのようにつなげるかの演習をするために、今年度はカリキュラムを見直しました。   丁度タイミングよく、2019年1月に大阪助産師職能委員会主催の周産期災害研修「災害発生時に備えて」に参加させていただく機会があり、学んだことを演習に取り入れました。さらにタイミングよく、全国助産師教育協議会の助産師教育ファーストステージ研修でベルランド看護助産大学校助産科の菅野先生が当専攻科に来られていたため、同校で講義されている災害演習について、2019年2月1日(金)に講義していただきました。       二段階に場面を設定して助産師としての役割について考え、ロールプレイをしました。   演習1.勤務時間帯に震度7の地震発生!  第一段階は、「自分が勤務中に地震が発生したらどうする?」をテーマに8人の学生がそれぞれチームの役割に扮して初期行動についてディスカッションし、ロールプレイしました。   ▼チームの動きをみんなでディスカッション!メンバーはリーダに現状報告!   演習2.避難所で陣痛が始まった産婦さんが・・・避難所で助産師は私一人! 第二段階は、「避難所で陣痛が始まった産婦さんがいます。助産師は私一人。さあどうする!」をテーマに菅野先生に講義を進めていただきました。     ▼避難所にあるもので分娩にどう対応する?!   ▼みんな各々何ができる? 力を合わせて! 新しい命の誕生のために!   避難所で産婦さんに対応する「助産師の私」の学生は、真剣そのもの!産婦さんが不安にならないよう声掛けや環境づくり、市民の協力者との連携をする姿は、優しさとたくましさのオーラを放って頼もしかったです。赤ちゃんが生まれた瞬間は、自然に「おめでとうございます!」の拍手が飛び交っていました。産婦さんと新しい命の誕生のために必死に知恵を絞って、行動につなげていくことができ、実習で培ってきた力がこんなところに発揮されるのだと感動しました。   ▲災害時用 新生児避難具レスキューママ。大人の搬送にはシーツを使用して体験しました。   日ごろ何となく感じていることを実際に自分がどう行動することができるか、具体的に意識することが、いかに重要であるかを体験し学ぶことができました。 この演習を導き出すことができる機会をいただきました助産師職能委員会、菅野先生に感謝いたします。   助産学専攻科講師 上原麻利     【関連記事】 熟練助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 フリースタイル分娩を学びました!~助産学専攻科  ベビーマッサージ・マタニティヨガを体験!~助産学専攻科