2019.02.26 

「広陵町箸尾縁台プロジェクト」レポート!~人間環境デザイン学科陳プロジェクトゼミ

大学近隣の地域と連携して課題解決に取り組む、人間環境デザイン学科2・3回生合同の「プロジェクトゼミ」。
陳ゼミでは2018年5月より、広陵町箸尾の教行寺に設置する縁台・屏風の作成を行ってきました。このプロジェクトは、「近隣住民のコミュニティの場として縁台を提案し、箸尾の地域を活性化させたい」という思いから始まりました。縁台の座面と屏風に広陵町の竹を使用し、地域に馴染むとともに住民の方に愛されるデザインをめざしました。
 
箸尾縁台プロジェクト1-1-side
 
▼教行寺で現地を測量している様子です。暑い日でしたが、協力して行いました。
 
箸尾縁台プロジェクト3-1
 
▼奈良県産の桧の部材が届き、防腐剤を塗装するところから縁台の制作が始まりました。
 
箸尾縁台プロジェクト4-1
 
▼無事に塗装が終わり、乾燥させました。
 
箸尾縁台プロジェクト5-1
 
▼竹の座面をのせる部材を加工し、土台に固定しています。木材が割れないように慎重に作業しました。
 
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▼座面を紐で土台に固定します。竹の太さにばらつきがあり、枠にピッタリはまる組み合わせを考えるのに苦労しました。
 
箸尾縁台プロジェクト8-1
 
▼縁台が完成しました!
 
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▼竹の屏風を製作しています。竹を斜めにカットして、やすり掛けを行いました。その後、穴を開けて横紐を通し、結んで固定。微妙に長さの違う竹を組み合わせることに苦戦しました。
 
箸尾縁台プロジェクト10-1-side
 
▼7月になり、縁台5台と屏風3台が完成しました!
 
箸尾縁台プロジェクト12-1
 
▼当初設置予定だった7月28日(土)大和鉄道開通100周年イベントは残念ながら台風の影響で中止になりましたが、9月22日(土)~23日(日)に開催された広陵かぐや姫まつりに出展することができました。
 
箸尾縁台プロジェクト13-1-side
 
2018年11月から教行寺に設置スタートしました。
門前の縁台は、近隣の住民や通りすがりの人が少し休憩する場として利用できるように設置しました。門の横のコーナーに置くことで、前面道路との距離を取ることができ、視線も遮られるのでゆっくり落ち着いて座ることができます。
境内の縁台は、遊具で遊ぶ子供を見守る保護者の利用を想定して設置しました。腰掛けるだけでなく、子供たちの荷物置き場として活用することもできます。カウンターに見立ててままごと遊びをする子供の姿も見られたようです。
 
箸尾縁台プロジェクト15-1-side
 
箸尾の縁台作りを通して、ものづくりの楽しさを感じることができました。景観に馴染むように試行錯誤してデザインしたものを形にすることができ、さらに実際に利用されている様子を見ることができ、達成感があり嬉しかったです。
また、意匠だけでなく構造による強度や接合部、組み立て方を考えながら設計することの大切さを学びました。竹の加工や麻紐を使用した固定が難しかったので、今後も研究をすすめていきたいです。
 
箸尾縁台プロジェクト17-1-side
 

 

人間環境デザイン学科3回生 梅野奈々・外尾華奈子・古市桃子

              藤江誠・石田蓮貴・荒木智哉

 
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