2019.04.10 

大和伝統野菜の大和丸ナス見学ツアー!~ヘルスチーム菜良~

平成31年4月6日(土)に大和郡山市にある大和丸ナス農家である今西高弘さんのところへ、ヘルスチーム菜良として健康栄養学科3回生1名が見学に行きました。
 
ヘルスチーム菜良…管理栄養士過程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓発活動に取り組んでいます。
 
大和丸ナスは、大和郡山市内で主に生産されている大和の伝統野菜ですが、実は京都市北区の上賀茂や西賀茂周辺で生産されている丸ナスの1種である「賀茂ナス」が突然変異して出来ました。肉質はよく締まり煮崩れしにくく、焼いても炊いてもしっかりとした食感があるのが特徴です。
 
大和丸ナスを育てる時、ハウス内の空調は換気扇(ハウス内が26度に達すると回る)で整えています。夏になると外気温も加わり、ハウス内が40度を超えることがあるそうです。しかし、ナスは元々インドが原産であるため、暑さなんかに負けません!
 

大和伝統野菜の大和丸ナス見学ツアー1-1

 
大和丸ナスを育てる上で大事な苗を見せて頂きました。大和丸ナスのほとんどは水分で出来ていることもあり、常に水を切らさないようにする必要があります。特に天気の良い日は注意です。ちなみに使用する水は、鉄を多く含む井戸水だそうです。
 

大和伝統野菜の大和丸ナス見学ツアー2-1-side

▲左の写真は大和丸ナスの花で、この中から実を結びます。右の写真は生物農薬です。驚いたことに、これは薬ではなく、花や葉に寄生する害虫にとって天敵となる虫が入っていて、敢えてそれを寄生させることで害虫から大和丸ナスを守っています。また、それは大和丸ナスに影響を与えないので安心です。
 

大和伝統野菜の大和丸ナス見学ツアー4-1-side

▲左の写真は実を結んでからたった2か月の大和丸ナスです。とても大きくて驚きました!人間で例えると、まだ幼稚園児くらいだそうです…。右の写真は葉の裏です。実は大和丸ナスは、ヘタだけでなく葉の裏にもとげがあります。とげに刺さらないように気を付けて下さい今西さんから頂いた大和丸ナス(右側の写真)です。切り口が緑に近いほど新鮮な大和丸ナスだと教えて下さいました!収穫する際、夜に水分を蓄えてから日の出とともに1つ1つ収穫するそうです。
 
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大和丸ナス以外にも「古都華(ことか)」という品種の苺も育てられていました。一粒頂きましたが、とても甘くて美味しかったです!
 
今西さんの農地では、大和丸ナス、無花果、苺、大和丸ナス…という順に、周年栽培されています。
 
大和伝統野菜の大和丸ナス見学ツアー8-1
 
大和丸ナスを背景に撮った今西さん。大和郡山市ではお手頃な価格で販売されていますが、東京だと高級食材として扱われている大和丸ナスを、「1回食べてみて下さい!」とのことでした。
 
大和丸ナスの歴史や育て方、美味しい食べ方を知ることが出来て大変勉強になりました。大和丸ナスだけでなく、他の大和野菜でもこのような見学をする機会があれば是非参加したいと思いました!
 

健康栄養学科3回生 徳原有実

 

~本学健康栄養学科の取り組み~
ヘルスチーム菜良
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