2019年5月8日の記事

2019.05.08

学生が店舗デザインを担当した「izhaori」が令和元年5月1日にOPEN!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

人間環境デザイン学科の加藤です。私が設計を担当したころげ荘(2013年8月20日)でのゼミの夏合宿から6年近く経ちました。ころげ荘の施主から久しぶりに連絡があり、「奈良で期間限定ショップを出店するので学生さんと一緒にお店づくりを手伝ってもらえないか」というお話でした。オーナーさんは1年前に「izhaori」(古い着物をリフォームし、現代的な服にして販売)という新ブランドを立ち上げネット販売してきましたが、今回は商品を手に取ってもらえるブティックを2年限定でつくるという内容です。ゼミ生にとってはまたとないチャンスなので二つ返事で受諾し、すぐにプロジェクトは始まりました。     場所は奈良ホテルの南、福智院町にある5坪ほどの小さな敷地です。     早速、現場に行って採寸(2/13)をして、施主の要望を聞き、基本設計、模型(S=1/30)制作にとりかかりました。   ▼学生が制作した模型     ▼店内スケッチ(2回生 勝屋翔太)     オーナーさんに研究室まで来ていただき(3/8)、施工していただく工務店さんにも同席してもらい学生と共にプレゼンをしました。幸いにもほぼ計画案は受け入れていただき、次は施工へと進んでいきます。   4月初旬に工事着工。4/17にはゼミ生5名と店舗の壁に珪藻土を塗りました(施工)。この道50年のベテラン左官職人さんに丁寧に指導していただき、1日ですべての壁を塗ることができました。金ゴテを片手に最初はぎごちなかったのですが、後半は慣れてきて職人さんからもお褒めの言葉をいただきました。   ▼初めての左官工事に悪戦苦闘しましたが、丁寧な指導のおかげですべての壁を塗り終えました。     壁に奈良出身の偉大なグラフィックデザイナー田中一光のオマージュとして鹿の絵をスタンプで描きました。 「izhaori」のハンコを別注してつくり、その小さいハンコを根気よく押し続けた力作です。   ▼制作~完成(ゼミ生 田中沙紀)   ▼お昼にはオーナーさん手づくりのお弁当を店内でご馳走になりました。     入口ドアとウィンドウガラス部にまだサイン工事が残っていましたので、当日の午前中に学生がカッティングシートを貼ってプロジェクトは完了しました。       元号が令和になった5/1(水)にめでたくオープンの日を迎えました。 オーナー様の寛大な要望になんとかお応えすることができ、学生共どもホッとしているところです。     ▼フラッグは卒業生の山根寿奈さんがデザイン     【加藤ゼミ4回生たちの感想】 模型作りから壁塗りまで一通り経験させていただいた中で、特に壁塗りは職人さんに教えていただきながら塗りあげることができ、とても貴重な経験でした。 太秦柚香里   設計が実現する施工に関わるのは初めてで、施主さんと直接関わることや、生の現場を経験することで、想像との違いに驚かされました。このような機会を下さった方々に感謝し、今後に生かしていきたいと思っています。 青木紗耶   実際の店舗を1から作り上げるということを、学生のうちに経験でき、とても勉強になりました。打ち合わせに参加するだけでなく、実際に現場で作業の手伝いもやらせてもらえたことで、出来上がりの工程を直に感じられて嬉しく思いました。 田中沙紀   ▼「izhaori」(古い着物をリフォームし、現代的な服にして販売)   お近くにお越しの際には、ぜひ、お寄りください。   人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜   【関連記事】 「ちゃんこ好の里」さんのサイン看板作成!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案!~人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ 「バーンデザイン」農家小屋アート!第3弾~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 白浜夏合宿リポート~人間環境デザイン学科 加藤ゼミ