畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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2019年05月09日 一覧

2019年5月9日(木)

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が4月12日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生と教員がレポートします。

 

 

こんにちは!今回の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3名と私たち学生3名が参加してきました!

 

<午前の部>

午前の部では畿央大学の山崎先生の講義「認知症について」が実施されました。

認知症の分類、症状、改善・予防方法についての話が行われ難しい話もありましたが、皆さん真剣にメモを取りながら話を聞かれていました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」1-1

▲山崎教授の講義

 

その後、お茶を出し休憩を取りながら、参加者世代で流行した曲を当てるクイズ大会が行われました!

最初はなかなか難しかったようですが、ヒントをお伝えすると答えられる人が多くなっていき、楽しそうに笑顔を見せあいながら解答していくことでとても場が明るくなり、活気づきました!

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」2-1

▲クイズの様子。 学生もお茶を一緒に飲みながら楽しくクイズに参加しています!

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」3-1

▲みなさん真剣です

 

「楽しかった」と感想を言って下さる方も多く、刺激あふれる会となったと感じました。

日常生活上では行わない講義やクイズなどが高齢者の方々の刺激となる、このような認知症カフェを定期的に行う必要性について学ぶことが出来ました!

 

次回の認知症カフェは4月27日(土)(西吉野)7月12日(金)(御所)で実施されます。

ぜひご近所さんを誘って参加してみてください。お待ちしております!

 

看護医療学科4回生

田中香名子 辻林もも 野口美波

 

 

<午後の部>

午後は、認知症についての思いを語り合うとしています。当日の参加者は、認知症の方の家族、介護をされている方、介護経験者、御所市の地域包括支援センターの担当者、介護関連施設の職員、認知症家族会、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員などで、14名が集いました。

ある参加者の方は、ひとり暮らしの認知症の父が熱を出して、その後に昼夜逆転になっているという話をしてくださいました。父は夜7時には就寝し朝はまだ暗いころに起きて家の門を開けているとのこと。なんでも、来訪者のために門を閉ざしたままではダメと毎日頑張っている状況があるのだそうです。そして、昼寝はよくしている。本人もできるだけ息子や娘に迷惑をかけないようにと気遣って、物忘れへの対応策としてメモを取って何度も確認していることも話されました。

認知症になり記憶がよくない状況ですが、人として大切なものはこれまで通りちゃんと持っておられ、懸命に毎日を生きておられる…。話を聞いた他の参加者には、よくそのことが伝わってきました。そして、周りにいらっしゃる方の関わり方も上手で、厄介な認知症の症状があまりないのが、素晴らしいことと思えました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」4-1

▲語る会の様子

 

また、妻が進行した認知症であり、お父さん程度しか喋らなくなっている状況を話してくださる方がありました。今では施設に入所なさっているようですが、家族の面会が長くなると面会の後に施設内に家族がいないかと探し回るなど、気持ちが不安定になるそうです。そのため面会は30分程度にしていると話してくださいました。

家族として、施設の職員さんのご苦労にもご配慮なさる気持ちや、もっと一緒にいてやりたいという気持ちも持っておられることを、語りを聞いていたみんなに伝わっていたと思います。認知症の方のご家族さんが、たいへん複雑な思いでいらっしゃることを、あらためて感じることが出来ました。そして、ご本人の発話を導く糸口として、昔から歌が好きでカラオケをしていたことがあり、施設での合唱のプログラムでは、口ずさんでおられることに注目が集まっていました。

また、姉が認知症で…と、切実な内容を語る方もいらっしゃいました。

 

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」5-1

▲カフェの綺麗なカップたち

 

このように、午後の取り組みは、認知症に関わる人が思いを語り、その気持ちを汲んで話を聴いてくださる方がおられる。この集まりの意義はとても大きいです。

認知症の人の介護をされている方は一人で悩まず、同じように介護をする方や専門職の方に話をすることで解決の糸口が見つかることもよくあります。もし介護で悩んでおられたら、お近くの認知症カフェを訪ねてみてください。

 

看護医療学科 准教授 上仲 久 

 

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