2019年10月23日の記事

2019.10.23

教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科

2019年10月19日(土)~20日(日)に広島国際会議場で開催された第6回日本予防理学療法学会学術大会(第2回産業理学療法部門研究会、第2回栄養・嚥下理学療法部門研究会)に参加してきました。   高取研究室からは高取教授、私(武田広道)が発表を行いました。   演題名は以下の通りです。 <ポスター発表> 武田広道「円背の有無が高齢者の随意的咳嗽力および呼吸機能に与える影響」 本研究は修士課程での研究を発展させたもので、これまで健常者を中心にデータ分析を進めてきたものを実際の地域高齢者で評価を実施したものです。   <口述発表> 高取克彦・松本大輔「地域在住の後期高齢者における2年間の要介護リスク要因の検討」 高取先生は後期高齢者5000名のデータを2年間前向きに追跡調査し、新規要介護認定リスク因子を明らかにするという内容でした。研究には松本大輔先生も関わっておられます。   ▲全国から多くの参加者が集まりました。 学会期間中は快晴でやや汗ばむほどの気温でした。     本学会のテーマは「健康増進と理学療法」というテーマで開催されました。演題内容はフレイル・転倒・認知症・スポーツ障害予防、栄養管理、地域実践活動など多岐に渡る発表がされていました。介護予防事業に関しては、それぞれの病院や施設で勤務をしながら事業に参加する中で、(患者、利用者ではない)地域住民の方に対してどのような関わりをして効果を出していくかということや、通いの場に出て来られない高齢者に対して、どのように働きかけるべきかなどが議論されていました。     また、教育講演の中ではただ運動を促すだけでは実践してもらうことは難しいため、社会的な役割を持って活動的に過ごしてもらうことの重要性を強調されていました。今回、様々な発表や講演を聴講する中で、改めて地域社会の役に立つ研究を発表できるよう、研鑽を積んでいきたいと感じました。   健康科学研究科 博士後期課程1年 武田広道  【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2019.10.23

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.74~体力・骨密度測定会 in 畿央祭!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、看護医療学科2回生の東條真納美と乾由樹子です。 令和元年10月20日(日)に行われた第17回畿央祭(学園祭)にて、65歳以上の方を対象とした体力・骨密度測定会をTASKが担当しました。   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   測定内容は、握力、足趾握力、ファンクショナルリーチテスト、30秒立ち上がりテスト、骨密度、体組成、身長の7項目です。   ▼握力の測定   ▼骨密度の測定   今年は天候にも恵まれ、多くの参加者に測定に来ていただきました。昨年に比べると定員数を少なくして、その分来ていただいた方ひとりひとりへの丁寧な対応を心がけ、またTASKスタッフ同士で連携能力をおおいに発揮してスムーズに測定・アドバイスができたという印象です。   また、受付から測定終了まで参加者の方1人につき1名のスタッフが付き添うことで、日常生活、不安に感じることや、仕事の話など沢山お話を聞かせていただきました。測定結果のフィードバックも、一人ひとり丁寧に行われていて非常に有意義な時間だったように感じました。   私たちは、今回来ていただいた方を案内しながら、測定結果を簡潔に説明する係をしました。最初は緊張しましたが、来ていただいた方々と会話するにつれて緊張がとれ、楽しく活動をすることができました。昨年の畿央祭のTASKの活動よりも来ていただいた方と会話する機会が増え、人に結果をどのように伝えたらよいか、どのような言葉を使ったらよいかを学ぶことができました。   ▼測定結果の説明   「毎年畿央祭での測定を楽しみにしている」と言ってくださる方もいて、やりがいも感じることができました。また来年も参加したいです。   ▼最後は恒例TASKの「T」で記念撮影   看護医療学科2回生 乾由樹子 東條真納美   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2019.10.23

認知症啓発日本縦断イベント「RUN伴」応援企画 in 畿央祭!~看護医療学科

2019年10月20日(日)畿央祭2日目、認知症サポータ講座、認知症啓発日本縦断イベント「RUN伴2019(RUN TOMORROW)」やアプリ体験(きおトレ)会を同時開催しました。   ~RUN伴(ランとも)とは~ 今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベントです。認知症の人と出会うきっかけがなかったがために、認知症の人へのマイナスイメージを持ってしまいがちな地域の人々も、喜びや達成感を共有することを通じて、認知症の人も地域で伴に暮らす大切な隣人であることを実感できます。RUN伴(ランとも)は、そんなあらゆる人々の出会いの場をデザインし、顔の見えるつながりを各地で生んでいます。   ●認知症サポーター養成講座 畿央大学の併設校である関西中央高校の生徒さんと一緒に、認知症サポーター(オレンジサポーター)養成講座を受講しました。畿央祭2日目の日曜日開催だったので、学園祭に来てくださった一般の方にも声を掛け、参加していただきました。高齢の方だけでなく、小さな子どもさんを連れた夫婦の方も参加されていました。オレンジサポーター養成講座の内容としては、養成講座後に行う「RUN Tomorrow(RUN伴)広陵町」やオレンジリングについての説明、認知症の種類や症状の特徴、対応するときに知っておきたいことなどでした。       過去にも学内においてオレンジサポーター養成講座などに参加し、認知症を理解する大切さを学んできましたが、それらを学んできたのは学生が中心でした。今回のように、畿央祭の日に養成講座を開くことは、地域の方に認知症について知ってもらう良い機会になると思います。しかし、本日一般の方への呼び込みをしましたが、実際に参加されたのは、残念ながら少数でした。今後このようなイベントの日に行う場合、養成講座に参加してみようと思えるような工夫や宣伝が、今以上に必要になってくると思えました。   また今後も高齢者数の増加に伴い、認知症の方は多くなっていくため、認知症理解の必要性は益々高まっていきます。高齢の方のみならず高齢者と共にある若い年代の方にも認知症の理解は大切であり、興味を引くような工夫が必要になると考えます。将来看護師になる者として、まず自分自身が認知症についてのイベントに参加し、若い年代の人にも興味を持ってもらえるような工夫について考えていきたいと思います。   ●RUN伴 この取り組みは、認知症の啓発イベントで全国的に実施されています。畿央大学のある広陵町では、オレンジのTシャツを着た方々が町内の介護施設から出発し大学に向かって走ってこられました。大学に到着した際には、とても清々しい笑顔が見られました。   ▲RUN伴参加者の方々が走ってこられたところを、水を配りながら出迎えています。お疲れ様です!   私たちは、関西中央高校の生徒さんたちと一緒に、その方々の到着を出迎えた後に、大学を出発し近所に走り出しました!走るということ自体があまりなかった生活の中で、大学の周りを一周走ることはとても大変でしたが、皆で共に走ることで一体感が得られ、成し遂げた時には達成感がありました!認知症の人でも、誰でも共に行動することで、同じように感動を分かち合うことができると感じました。また、今後参加する機会があれば参加していきたいと思いました。   ▲走って大学まで戻ってきました!しんどいながらもみんな笑顔です!   ▲みんなガンバって走りました。いいね!   ▲全員で写真撮影!本当にお疲れさまでした!   ●RUN伴 ゴールイベント 2019年の広陵町のRUN伴は、70名以上の参加で大成功でした。広陵町職員を始め介護関連の施設や一般企業、個人参加のチームが集まり取り組みを進めてきました。大学に到着後、教室に移動してゴールイベントを開催し、冬木正彦学長からご挨拶をいただきました。     この取り組みを通して町の中での人の繋がりが広がり、認知症の取り組みがより一層すすむようにとのお言葉に、参加者全員、勇気と元気をいただきました。続いて老年看護学領域の山崎教授から取り組みの経過の紹介、各チームリーダーとOrange Projectの畿央生、実行委員からのスピーチヘと進み、ゴールイベントはとてもいいムードに包まれました。そして、今年、実行委員会企画として取り組んだスライドショーを、即席のダイジェスト版で観賞しました。各チームの今日の様子が良く分かり、なかなか見応えがありました。フィナーレは関西中央高校の生徒会長による一本締めでお開きといたしました。   RUN伴奈良2019 広陵町 実行委員長 : 看護医療学科准教授 上仲久   ▲Orange Projectのメンバー、大活躍でした。   ●アプリ体験(きおトレ) どのぐらい自分の記憶力があるのかな? 測定アプリを体験していただきました。内容は、画面にでてくるイラストを暗記した後に、指定された他の課題を実施し、再び暗記したイラストを思い出すとか、時計を書くなどといったものが含まれています。参加の呼びかけを行いながら、学生・一般の方を合わせて50人程度にアプリを体験していただけました。20分程度かかる測定にはなりますが、高校生も合わせて幅広く体験していただけました。実際点数化されて結果が出てくるため、終了した際には「おぉ。」「え、そんなに点数があるの。」と皆興味津々で見て頂けたので良かったと思います。また、アプリの入力に対して文字が打ちにくいなど感想もあり、今後に活かすために貴重なご意見を多くいただけたと感じます。   ▲学生がアプリの使い方の説明をしました!   ▲アプリを体験しているところです!   高齢化が進む中で、アプリの入力をする機会がほとんどない方もいるかもしれませんが、タブレットを用いながら入力をしていくことで、今どれぐらい覚えることができるのかなど、自分自身を知ることに繋がると感じるため、今後活用されていけば認知症の早期発見と記憶力を維持させる取り組みにも繋げられるのではないかと思いました。 今後看護師になるにあたり、このようなアプリがあること、体験ができたことを胸に刻んでおきたいと思います。                              看護医療学科4回生 林野杏綺・藤井梨恵   【関連記事】 Orange Project「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」in熊本大学~看護医療学科 認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科