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“TASK”で検索した結果:133件

2023.10.02

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.90~オープンキャンパスで健康チェック!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の丸石 璃奈と野中 美佑です。 今回は、2023年7月・8月に開催されたオープンキャンパスにて高校生や保護者の方を対象に「健康チェックコーナー」を実施した様子をレポートします! ※TASKは“Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 7月9日(日)・16日(日) ヘモグロビン・骨密度・体組成の3項目を測定させて頂きました。     「この結果は良いの?」「こういったことも講義で学ぶの?」など測定を通して楽しみながら自身の健康やTASKの活動に関心を持ってくださっている様子が伺えて大変嬉しく思いました。     また、私自身もフィードバックの仕方や声掛け、測定機器の操作など回数を重ねるごとにスムーズに行えるようになり、良い機会だったと感じました。   8月12日(土)・13日(日) 測定内容は、体組成、ヘモグロビン、足趾握力の3項目でした。当日は2日とも晴天でとても暑い中たくさんの方にご来場いただきました。   特に、足趾握力の測定では、足趾の握力を測ることが珍しいということもあり、友人と結果を比べて盛り上がっているところをたくさん見ることが出来ました。また、スタッフ自身も「頑張れ!」「もっともっと」など、来場者の測定値が少しでも高くなるように声かけをするなど会場が活気であふれていました。     さらに、測定結果のフィードバックの際に、結果とともにそれを踏まえた具体的な運動方法なども提案させていただいたり相談に乗ったりするなど、スタッフにとっては成長できるとても良い機会でした。     来場者の方にとってもスタッフにとっても、とても有意義で楽しい時間になったと思います。これからも地域の方々に喜んでもらえるような活動をたくさん企画し、行っていきたいと思います。     「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆
Instagram @kio_task   理学療法学科3回生 丸石 璃奈・野中 美佑   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2023.10.02

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.89~部活動・サークル対抗健康チェック!

こんにちは!健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の濵﨑 加奈子です!今回は、2023年6月15日(木)、6月22日(木)に畿央大学の学内で開催した「部活動・サークル対抗!!健康チェック」の活動について紹介したいと思います。   ※TASKは“Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今回の部活動・サークル対抗健康チェックは、①TASKの学内での認知度向上、②学生の健康への関心を高める、③コロナ渦で大学主催のスポーツテストの実施中止に対する代替という主に3つの目標を掲げて企画しました。   当日は、体組成、握力、反射神経、上体起こし、立ち幅跳び、垂直跳び、反復横跳びの計7種類の計測を行いました。それぞれの競技での結果を同世代の平均と比べたり、友達同士で比べあったり、自身の身体について見つめ直す良い機会になったのではないかと思います。 測定実施中は、学生同士応援し合い、大盛り上がりとなりました。     今回の健康チェックは健康意識の定着に向けても、継続的に行っていきたいと考えているので、もしTASKに健康チェックを行ってほしいと考える団体様がいらっしゃれば、ぜひぜひ下記のメールにご連絡いただけたら幸いです! TASKでは、健康チェック以外にも様々な活動を企画しています!その情報も下記に載せていますので、ご確認よろしくお願いします!   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう!   理学療法学科3回生 濵﨑 加奈子   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2023.08.09

朝日新聞社Webメディア「SDGs ACTION!」で松本准教授が「フレイル」を解説!~理学療法学科

理学療法学科の松本 大輔准教授が朝日新聞社Webメディア「SDGs ACTION!」に登場しています。 「フレイル」という言葉を初めて聞いた一般の人に、そもそも「フレイル」とはどういったものなのか等について解説をされています。         現在、松本先生は在外研究員として、フランス南西部のトゥールーズで高齢者の健康増進、フレイル予防につながる研究活動を行っている真っ最中です! (詳しくは 令和5年度 在外研究員レポートvol.1~なぜフランストゥールーズへ?|KIO Smile Blog をご覧ください。)   今回の記事公開を受けて、松本先生よりコメントをいただきました。 この度、「フレイル」という言葉を初めて聞いた人向けに、網羅的にかつ、深堀した内容で紹介してほしいという依頼を受けました。 そこで、本記事が読者にとって、自分の健康・生活習慣を見つめ直す機会になり、実際に行動が起こせるようになることを心掛けて書きました。 前半部分は幅広く、後半により具体的な予防・改善対策になっています。(本当はもっと長かったのですが、編集担当の方と相談してやむなくカットいたしました...) 日頃、地域の高齢者の方々へ運動指導している時のように、予防や改善のためにどうすれば良いかについて焦点を当て、本学大学院の地域系リハビリテーション研究室の高取教授・院生との共同研究の成果や私自身の実践経験も多く盛り込んでおります。 改めて、本記事で強調したいのは、 ・フレイルは、多面的、可逆的である ・自分でチェックができ、対策もとれる ・早ければ早いほど良い ということです。   フレイルリスクの高いご高齢の方だけではなく、中年期の方や高齢者を支える家族、スタッフの方にもわかりやすくなっていますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。 本記事が一人でも多くの方に届いて、健康行動を起こすきっかけになることを祈っております。 ぜひ一度、本記事をご一読いただき、セルフチェックをしてみてはいかがでしょうか? みなさんの健康を見つめ直す機会にしていただければ幸いです!   SDGs ACTION!:フレイルとは? 原因からチェックの仕方、改善方法、予防策まで解説   関連記事・リンク 地域リハビリテーション研究室 令和5年度 在外研究員レポートvol.1~なぜフランストゥールーズへ? 後期高齢者のフレイルはそのステージにより改善・悪化因子が異なる可能性~運動系社会参加活動の増加は前フレイルから健常への移行に寄与 「令和4年度地域リハビリテーション活動支援事業」成果報告とミーティングを開催!!〜地域リハビリテーション研究室+TASK卒業生チーム

2023.07.22

ベトナムにおけるリハビリテーション人材育成プログラム導入に関するJICAプロジェクトに本学客員研究員が参加! 〜大学院健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室

畿央大学大学院「地域リハビリテーション研究室」から私、仲村渠 亮(淀川キリスト教病院リハビリテーション課、畿央大学健康科学研究科健康科学専攻修士課程修了)がウェルグループにより採択されたJICAプロジェクト「ベトナム国リハビリテーション人材育成プログラム導入に関する案件化調査」の一員として現地での調査活動に参加してきました。   ベトナム社会主義共和国は高齢化が急激に進んでおり、日本と同じ状況になりつつある国です。しかし、国民約1万人に対して理学療法士が700人程度しかおらず、必要不可欠なリハビリテーションが提供できていない現状にあります。これに対して、リハビリテーション専門職の育成プログラム導入に向けた現地調査に参加してきました。   ▲チャビン大学リハビリテーション学部(左から4人目が私)   ▲Help Age International(ベトナム地域高齢者支援団体)   5日間で10施設の病院やリハビリテーション支援団体、大学を訪問しました。ベトナム戦争の影響もあり北部と南部では思想や取り組みが異なっており、リハビリテーションにおいても統一化されていない状況でした。 北部はリハビリテーション専門職の不足を介護士と看護師に短期プログラムを受講してもらい「リハビリテーション技術者」として患者のリハビリを実施していました。南部は大学教育が概ね確立されており、国家資格ではありませんが国から認められたリハビリテーション専門職(日本での理学療法士)として急性期病院及びリハビリテーション病院に従事していました。作業療法士や言語聴覚士の分野の必要性を考える医療者も多いですが、理学療法士がそれらを包括的に実施している状況です。 大学ではリハビリテーションや医療の基本知識は学ばれていますが、保険制度や国民の認知・古典的治療の需要が多い現状からADL(基本的動作能力)の改善に向けたリハビリテーションは実施できていない状況がありました。   ▲チョウライ病院(国内で1番有名な公立病院)   日本で実施されているような入院患者への看護は文化的及び人材不足から実施されておらず、家族が泊まり込みで患者の世話をしていました。リハビリテーションだけでなく、日本の看護技術や寄り添う姿勢のレベルの高さを改めて感じることができました。   ▲ホン デュック病院   国ごとの文化や考えにより医療のあり方にも多様性があり、どれが正しいかの判断は難しく感じ、また今回、地域間格差という日本国内でも注目されている問題を海外で強く認識する機会となりました。私も学生時代から現在まで地域貢献活動を実施してきましたが、国際的な支援に関わるとは初めてでした。急性期病院で働く意義や楽しさを日々の臨床で感じつつも、地域や国際支援に携われる畿央大学での繋がりを大切にしたいと改めて感じる機会となりました。 地域や国際協力に興味がある学生さんはTASK(健康支援学生チーム)や地域リハビリテーション研究室に参加してもらえると嬉しいです!   畿央大学大学院 地域リハビリテーション研究室 客員研究員 淀川キリスト教病院 リハビリテーション課 仲村渠 亮     畿央大学 地域リハビリテーション研究室HP   【関連記事】 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科 後期高齢者のフレイルはそのステージにより改善・悪化因子が異なる可能性~運動系社会参加活動の増加は前フレイルから健常への移行に寄与  「令和4年度地域リハビリテーション活動支援事業」成果報告とミーティングを開催!!〜地域リハビリテーション研究室+TASK卒業生チーム 修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科

2023.06.23

第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科

今回、第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議と第65回日本老年医学会学術集会が同会場で約1週間(IAGG:2023年6月12日〜14日、第65回日本老年医学会:2023年6月16日〜18日)にわたって行われました。コロナ禍以前の状態に戻った完全対面式での開催です。 畿央大学地域リハビリテーション研究室からは、IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議で高取 克彦先生がポスター発表を行い、第65回日本老年医学会学術集会では、私、山坂 宏太(客員研究員、神戸医療福祉専門学校三田校)、高取先生、山本 泰忠先生(博士後期課程2年、宝塚リハビリテーション病院)の3名が口述発表を行いました。 両学会とも昨年に引き続き、高齢者の「主観的幸福感:subjective well-being」「レジリエンス: resilience(困難をしなやかに乗り越える回復力、適応力)」という用語がトレンドであると実感した他、前回より「AI」を含むテーマが多く発表されていた印象を受けました。急速な時代の流れを感じます。 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議   理学療法学科/健康科学研究科 高取 克彦 テーマは「Bidirectional relationships between subjective age and higher-level life functions in community-dwelling older adults: A 3-year prospective study of the KAGUYA project(地域在住高齢者の主観的年齢と高次生活機能の双方向の関連性について-KAGUYAプロジェクトの3年間の前向き研究)」です。     本研究は、主観的年齢と高次生活機能との双方向の関連性を交差遅延効果モデルと同時効果モデルを用いて検討したものです。手段的日常生活活動(IADL)よりも高いレベルの生活機能(新しい機器を扱う能力や自ら地域活動に参加し役割を果たす能力など)と主観的に感じる若さとの関係性を前向きに調査したもので、今回の結果から「気持ちの年齢が若さは高次生活機能の向上を導き、生活機能が高いことは気持ちを若返らせるという双方向性の関係」が報告されました。 第65回日本老年医学会学術集会   大学院健康科学研究科 博士後期課程2年 山本 泰忠 山本先生は「地域在住高齢者における身体活動量と社会参加数の関連を調整する中心性について」というテーマでご発表されました!     ▼山本先生の口述発表の様子     本研究は、地域在住高齢者が通われる集いの場のグループの中からリーダー的存在の高齢者(オピニオンリーダー)をソーシャルネットワーク解析という手法により特定し、中心性(個人のリーダーシップ:あるグループ内で支持を集める度合い)が、身体活動量と社会参加数との関連に対して、どのように影響するのかについて検証したものとなっております。その結果、中心性は身体活動量と社会参加数との関連を弱めることが明らかとなり、個人のリーダーシップの強さは社会参加が少なくても身体活動量を保てることを意味することが報告されました。本研究の内容を踏まえると、地域でご活躍される各職種の方々は、グループ内でリーダー的存在の育成をしていくことで、参加者の身体活動や社会参加を増やしていくことにもつながるかもしれません! 今後も山本先生の地域に根差した研究活動を応援しております!   ▼参加時の写真:山本 泰忠先生(左)と私(山坂 宏太)     理学療法学科/健康科学研究科 高取克彦 そして、高取先生は「地域在住高齢者における subjective age と新規要介護発生との関係―KAGUYA プロジェクト縦断調査―」というテーマでご発表されました!   本研究は、昨年の同学会発表内容に生存曲線分析、Cox比例ハザード解析を加えて、主観的年齢と新規要介護状態の発生との因果関係に迫るデータを示したものになります。結果として、「実年齢より上」に感じる高齢者は、自身で感じる年齢が「年相応」や「実年齢より若い」と感じた高齢者と比較して新規要介護発生のリスクが高まることを示しました。 二度見してしまうような目を引くテーマで、またとても興味深い結果で驚きました!     客員研究員/神戸医療福祉専門学校三田校 山坂 宏太 私の発表は「地域在住要介護高齢者の sedentary に与える座位姿勢関連要因の影響について」というテーマで発表させていただきました。     本研究は、要介護高齢者の座位姿勢から得た骨盤傾斜角度が身体活動や座りがちな生活を意味するsedentaryに影響するかどうかを検討したものです。     本研究の結果は、座位姿勢が不良者(骨盤後傾している者)は、身体活動時間が減少し、sedentaryが増加する可能性があることを示しました。本研究は残念ながら対象者数が不十分であったことから明白にできなかったところはありますが、本研究を通じて研究の流れや注意点などを理解することができました。また今回のように学科発表まで行うことができました! ここまでご指導いただいた高取先生をはじめ、地域リハビリテーション研究室の先生方に深く感謝申し上げます。   今回の学会はIAGGと日本老年医学会と連続して行われましたが、老年症候群を取り上げたテーマは現在も多く、さらに超高齢社会である本邦や高齢者人口の増加が推計されている各国では重要なテーマとなっています。 今後も超高齢社会における有意義な研究を継続し、学会、学術誌などを通じて広くアウトプットして行きたいと思います!   令和4年度畿央大学健康科学研究科修士課程修了生 客員研究員 神戸医療福祉専門学校三田校 山坂宏太 お問い合わせ先 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授 高取 克彦 k.takatori@kio.ac.jp 地域リハビリテーション研究室ホームページ   【関連記事】 後期高齢者のフレイルはそのステージにより改善・悪化因子が異なる可能性~運動系社会参加活動の増加は前フレイルから健常への移行に寄与  「令和4年度地域リハビリテーション活動支援事業」成果報告とミーティングを開催!!〜地域リハビリテーション研究室+TASK卒業生チーム 修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科

2023.04.10

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.88~広陵町のイベントで健康チェックを実施!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の理学療法学科3回生の野中美佑&藤井結一です! 3月11日に、広陵町を「骨折0(ゼロ)のまちへのキックオフイベント」のスタッフとして参加させていただきましたので、その内容を紹介させていただきます。   ※TASKは“Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   このイベントは、大学のある奈良県北葛城郡広陵町が主催するイベントで、町がめざす「骨折0(ゼロ)のまち」というコンセプトがJリーグ大分トリニータのめざす「プロスポーツ×社会課題解決」にマッチし、パートナーシップが得られたことでできたイベントになります。     イベント当日、私たちは参加者の方に骨密度や筋肉量、握力などの測定、結果のフィードバックを行うことで、スタッフ自身が人とのコミュニケーション力をさらに磨くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。       また当日は、大分トリニータのトレーナーにいろんな話を聞けたり、トレーニングを見せてもらうことができたりしてとても貴重な経験となりました。     「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください! 5月には新入生歓迎イベントを開催する予定にしていますので、決まりましたら告知させていただきます!   「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう!   理学療法学科3回生 野中美佑、藤井結一     ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。     【卒業後もつながるTASK】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK

2023.03.31

「令和4年度地域リハビリテーション活動支援事業」成果報告とミーティングを開催!!〜地域リハビリテーション研究室+TASK卒業生チーム

地域リハビリテーション研究室では、生駒市内にて「いきいき百歳体操」を実施している「住民主体の通いの場」支援のために、昨年度から健康支援学生チーム「TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)」を中心とした卒業生チームで地域を巡回しています。目的は体操のポイント解説と歩行観察などの評価を行い、通いの場に参加している地域高齢者の方々へ社会参加の継続性を高めること、また理学療法士の評価によるフレイル者や転倒リスクの高い方々をチェックし、適切な支援に結びつけることです。地域巡回をしている生駒市は奈良県の中でも介護予防の先進地として有名ですが、リハビリテーション専門職の積極的活用についても有名です。   昨年秋からチーム畿央(高取ゼミ+松本ゼミ卒業生+TASKのOB/OG)で巡回を行っており、約100箇所で活動されている通いの場のうち、30箇所の通いの場に出向き、約300名の方々の評価を実施させていただきました。 今回、3月22日に令和5年度の事業打ち合わせのため大学に集まりミーティングを実施しました。     ▼ミーティングに参加した卒業生とともに       今回も20名以上の卒業生が参加予定であり、古くは畿央3期生からの卒業生も含む幅広いチームとなりました。ミーティングでは令和5年度に巡回予定である通いの場70箇所についての支援内容確認と、事業成果の共有を行い、今回はこれまでの経験や今後の課題などのグループワークも取り入れてみました。卒業年度が様々なメンバーのグループワークでは皆さんの成長度を実感でき充実した時間となりました。   ▼グループワークの様子(授業をしていた頃を思い出します)       地域リハビリテーション活動支援事業はほとんどの自治体で実施されていますが、理学療法士の専門性を活かした取り組みと成果については報告が少ない現状です。私たちは理学療法士の持つアセスメント力を活かした通いの場支援に焦点を置き、市や地域包括支援センターがまだ把握できていないフレイル者や転倒リスクの高い方をチェックするようにしてきました。その結果、私たちがハイリスクと評価した方のうち半数以上がまだ把握されていない「隠れハイリスク者」であることが分かりました。         高取ゼミ、松本ゼミの卒業生達は在学中の卒業研究で、またTASKの卒業生達は活動を通じて地域に関わった経験を持つ方が多く、その経験が地域支援事業に活きていると実感しました。普段の職場は大阪で地域との関わりも少ない方も多くいますが、事業を通じて病院を退院した患者さんが生活する地域において、「住民主体の通いの場」が重要な役割を果たすことの認識が深まったのではと思います。チーム畿央での事業参加は結束力の高さと柔軟性を兼ね備えていることが最大の強みだと考えています。興味のある方は是非、高取まで連絡頂ければ大歓迎いたします。   今年も秋に再度下半期ミーティングを実施予定ですが、その時には同時に交流会も実現できれば・・と密かに考えています。コロナの影響により増加したフレイルの方々の介護予防や、間近に迫った2025年問題に対応できる専門性を磨くため、卒業生の皆さんと一緒に地域に出たいと考えています。   理学療法学科 教授 地域リハビリテーション研究室 高取 克彦   【関連リンク】 地域リハビリテーション研究室 理学療法学科 大学院 健康科学研究科   【関連記事】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK 修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科 令和4年度 広陵町・香芝市・畿央大学 介護予防リーダー養成講座を開催しました~理学療法学科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート 第5回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第4回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第3回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第2回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第1回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科

2022.12.14

修了生が学術大会長賞に!第9回日本予防理学療法学会学術大会・第9回地域理学療法学術大会参加レポート~健康科学研究科

2022年11月19(土)〜20日(日)に第9回日本予防理学療法学会学術大会、12月3日(金)~4日(日)にかけて第9回日本地域理学療法学術大会が開催されました。昨年に引き続き、コロナウイルス感染症の影響により、シンポジウム、特別講演などは現地からのライブ配信、一般演題は事前に録画した発表資料を登録するという形で行われました。   畿央大学地域リハビリテーション研究室からは、第9回日本予防理学療法学会学術大会では一般演題として高取克彦教授(畿央大学健康科学研究科)が発表されました。 また、第9回日本地域理学療法学術大会では客員研究員の仲村渠亮先生(修士課程修了/淀川キリスト教病院)、私 山本泰忠(博士後期課程1年/宝塚リハビリテーション病院)、武田広道助教(博士後期課程修了/京都橘大学)が一般演題(セレクション演題を含む)として発表し、松本大輔准教授(畿央大学)がシンポジストとして発表されました。 特に武田広道先生の発表演題は本学術大会にて学術大会長賞を受賞されました。         <高取克彦> 「地域高齢者におけるsubjective ageと運動定着および新規要介護発生との関係〜KAGUYAプロジェクト〜」 本研究は高齢者の主観的年齢(subjective age)を評価し、3年後の新規要介護認定発生との関係を調べたもので、主観的年齢が若いと感じる高齢者は、そうでない者と比較して、週一回以上の運動定着率が高く、要介護発生が少ないことを明らかにしたものです。         学術大会長賞受賞演題 <武田広道> 「要支援・要介護高齢者のアパシーが在宅運動プログラムのアドヒアランスに及ぼす影響」   本研究は要支援・要介護高齢者を対象にアパシー(やる気がなくなったり無気力になること)が運動継続性に及ぼす影響を検討したものです。その結果、ベースライン時にアパシーのある高齢者は在宅運動プログラムの実施頻度が少ないことが明らかになりました。在宅運動を処方する際は、心理面にも着目して行動変容介入をする必要があると考えられます。     <松本大輔> 「知っておきたい 地域理学療法(学)のエビデンス」     松本先生は地域理学療法ガイドラインの作成に関わられており、その中で訪問理学療法のエビデンスについて紹介されておりました。わが国のエビデンス構築に向けて、まずはガイドラインを知ること、丁寧な評価と介入を記録すること、研究スキルを磨くことを強調されておりました。地域理学療法では、研究を行う上で困難なハードルがいくつかあると思いますが、学術大会を通じて私たちの共通認識を再確認させていただくことができました。     <仲村渠亮> 「転倒により大腿骨近位部骨折を呈した地域在住高齢者の家屋種類と骨密度に着目した比較分析」     本研究は大腿骨近位部骨折を呈した地域在住高齢者を対象に家屋種類と骨密度の関係性を検討したものです。その結果、市営住宅在住高齢者のみ骨密度に関係なく、年齢が低い時期に転倒による骨折が多いことが明らかになりました。転倒予防を検討する際には家屋環境などの外的要因に着目する必要があると考えられます。     <山本泰忠> 「地域在住高齢者の通いの場におけるオピニオンリーダーの存在と参加者の身体的健康度との関連について」   本研究は地域在住高齢者を対象にオピニオンリーダーが身体的フレイルに及ぼす影響を検討したものです。その結果オピニオンリーダーがいる通いの場グループでは身体的フレイルに該当する高齢者が多いことが明らかとなりました。本研究において、オピニオンリーダーのいるグループでは、そうでないグループと比較し女性が多いことや居住年数が高いことも明らかとなりました。オピニオンリーダーのいるグループでは、地域のより虚弱で介入が必要な高齢者を通いの場へ参加を促しているという可能性が考えられました。     第9回地域理学療法学術大会は「社会課題解決のための地域理学療法実践と技術の発展」というテーマで開催されました。同学術大会では年々演題のテーマが集約されつつある印象を持っており、臨床現場での課題が共通認識として捉えられてきている印象を持ちました。そして、高取研究室の修了生である武田広道先生(京都橘大学)が学術大会長賞を受賞されました。改めまして、おめでとうございました!私もより一層研究活動に取り組んで参りたいと思います。学術大会に引き続き参加し、偏った知識、考えにならないように情報をアップデート&発信していきたいと思います。   畿央大学大学院博士後期課程 山本泰忠 畿央大学 地域リハビリテーション研究室HP     【関連記事】 令和4年度 広陵町・香芝市・畿央大学 介護予防リーダー養成講座を開催しました~理学療法学科 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 第63回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員が発表!~理学療法学科・健康科学研究科  

2022.10.21

令和4年度 広陵町・香芝市・畿央大学 介護予防リーダー養成講座を開催しました~理学療法学科

地域における住民主体の介護予防を支え活躍する「介護予防リーダー:KEEP」の養成講座が2022年9月5日(月)から10月17日(月)にかけて実施されました。   畿央大学からは理学療法学科の私(高取)と松本准教授が講師として参加し、受講者の方々へ「高齢者の心と体」「高齢者に対する運動の基礎」をテーマに講義と実技を実施しました。   この官学連携の取り組みは畿央大学✕広陵町「KAGUYAプロジェクト」(畿央大学と地元広陵町が協働して健康づくり、まちづくりを進める取り組み)の期間を含み9年目を迎え、現在も多くの方々が地域の「通いの場」において運動指導、レクレーションによる交流を軸に活躍しておられます。     ▼KEEPは「Koryo/Kashiba Elderly Encouragement Project」の略称です     現在、国が進める地域包括ケアシステムにおける介護予防では「自助:セルフケア」「互助:助け合い」を活かした住民主体の取り組みが中心となっており、KEEPさんの活躍は多くの地域から注目を集めています。2015年には「奈良介護大賞」にも選出されました。   現在の養成カリキュラムでは講義の一部をKEEPさん自身が担うこともあり、新たな担い手の育成にも活躍されています。   ▼広陵町長、香芝市長から認定書を授与される受講者の方々         KEEPの活動は新規要介護認定率の低下にも寄与していると考えられており、今後も継続して養成講座は開催される予定です。広陵町では来年度10周年を迎えることから、協力してイベント的な取り組みで、さらに地域を盛り上げることができないか考えていければと期待しています。   今回、新たに加わった方々のご活躍を期待し、これからもリハビリテーション専門職として関わらせていただきたいと思います。また研究を通じて、住民主体の介護予防の効果に関する検証も進めていきます!   理学療法学科 高取克彦 地域リハビリテーション研究室ホームページ   【関連記事】   広陵町連携 介護予防リーダー養成講座の取り組みが「奈良介護大賞2015」に選ばれました。 介護予防リーダー養成講座3期生のフォローアップ講座を開催しました~広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.67~「広陵町・香芝市介護予防リーダー養成講座」の健康チェックに協力! 近隣のウォーカビリティが低い地域の女性は社会参加が少ないことを明らかに~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトでの2750名の調査結果から 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 ヘルスプロモーションセンター 

2022.08.17

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.87~オープンキャンパスでカラダチェックコーナーを担当!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、理学療法学科4年の吉田衣里と、1年の森岡真優です。2022年8月13日(土)、14日(日)に行われたオープンキャンパスにて、高校生や保護者を対象としたカラダチェックコーナーをTASKが担当しました。今回実施した測定内容は、体組成、骨密度、ヘモグロビンの3項目です。   ※TASKは”Think、 Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 ▼体組成測定の様子       大変暑い中、多くの方がカラダチェックコーナーに足を運んでくださいました。機械の調子が悪く、お待たせしてしまう時間帯もありましたが、TASKスタッフ同士で連携することで大きなトラブルなく無事に終了することができました。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。     ▼骨密度測定の様子       最近は暑い日が多く、屋外での運動が困難であると考え、自宅内でできる軽めの運動をメインに指導させていただきました。「それならできそうやわ」「娘とやってみます!」とおっしゃってくださる方が多く、みなさんの運動意欲向上を肌で感じることができ、とても嬉しかったです。   今回、初参加のメンバーが多い中での運営でしたが、対象者の方と積極的にコミュニケーションをとり、落ち着いた対応ができていたのでとても頼りになりました。1、2年生メンバーの今後の活躍に期待しています!   私は残りの活動で、2つの目標「一人でも多くの方の健康をサポートする」「1、2年生に活動の魅力を伝える」を達成できるように頑張ります。(吉田)     ▼骨密度測定の様子     私にとっては2回目の活動でした。 初めて参加させていただいた時よりは少し心に余裕ができ、来場者様に楽しんでいただけるように積極的にお話することができました。ですが、まだまだ測定結果のご説明や配慮など至らない点も多く、その際は先輩方がたくさんサポートしてくださり、安心して活動に臨むことができました。   また今回特に印象に残っていることは、測定終わりに来場者様が、「自分の身体の状態も知ることができたし、来て本当に良かった」とおっしゃってくださったことです。「将来医療従事者として働くんだ」という実感が湧き、今よりもさらに頑張りたいと思うきっかけとなったので、このお言葉は私にとって非常に嬉しいものでした。   一方でたくさん来ていただけることは大変ありがたいことですが、人数が増えるほど、目の前の測定に必死になり、周りの状況を把握できなくなってしまったときがあったので、今度からはもっと視野を広くして来ていただいた方々全員により一層楽しんでいただけるような空間づくりに努めたいと思います。   これからもTASKの活動に積極的に参加して、来ていただいた方にご満足いただけるように、そしてTASKをもっと認知していただけるように頑張ります。(森岡)     ▼骨密度測定の様子     ▼最後はお決まりのTASKの「T」ポーズ!     「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください!   「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   友達を誘ってワイワイ楽しく活動しましょう!       理学療法学科4回生 吉田衣里 理学療法学科1回生 森岡真優     【卒業後もつながるTASK】 生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK