健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
420700
専門基礎科目
共通科目
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
420701
高齢者心理学
2
代表担当者名
原田 真悠子
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1) 高齢者の心理的特徴について、基本的知識を身につけている。
(2) 認知症の種類とその対応について、基本的知識を身につけている。

〔授業科目内容の概要〕
生まれてから死ぬまでの長い人生において、老年期とはどのような時期なのか。この時期の発達的意味や心理的特徴について概観する。次に、加齢とともに身体的機能や認知機能にどのような変化がみられるのか。これまでの調査や研究結果を紹介したい。次に、職業生活からの引退に伴い、家族との関係や社会との関係にどのような変化が生じるのか。また、この時期の生活の質(QOL)や終末期の問題などについても考えてみたい。最後に、認知症の理解と支援についても触れる。

〔授業計画〕
第1回 老年期の発達的意味と心理的特徴
第2回 身体・感覚機能のエイジング1― 身体的機能、視覚機能、聴覚機能
第3回 身体・感覚機能のエイジング2― 味覚・嗅覚機能、中途障害
第4回 認知機能のエイジング1― エイジングと認知モデル、前頭葉機能、注意
第5回 認知機能のエイジング2― 記憶
第6回 認知機能のエイジング3― 知能
第7回 家族との関係1― 家族の役割の変化、子どもの巣立ち、夫婦関係
第8回 家族との関係2― 老年期の性、祖父母と孫、家族介護
第9回 家族との関係3― 終末期の心理的変化、近親者との死別
第10回 仕事・社会との関係1― 職業生活からの引退、社会とのつながり
第11回 仕事・社会との関係2― 社会活動への参加、トピックス
第12回 心理的問題への理解と支援1― 老年期の心理的問題、パーソナリティ、QOL
第13回 心理的問題への理解と支援2― ストレス、心理療法、高齢者福祉施設
第14回 認知症への理解と支援1― 認知症の種類、治療、対応
第15回 認知症への理解と支援2― 認知症の行動、コミュニケーション、専門職


〔授業外学修の指示〕
最近、高齢者に関する諸問題が新聞やテレビなどでもよく取り上げられるようになりました。そういった問題に関心を持ち、実際に見たり読んだりして理解を広げてほしいです。

〔使用教材〕
『エピソードでつかむ老年心理学』大川一郎・土田宣明・宇都宮博・日下菜穂子・奥村由美子、ミネルヴァ書房、2017
(ISBN978-4-623-05895-2)

〔参考図書〕
授業中に示すことがある。

〔成績評価の方法・基準〕
「小レポートの提出(計3回)100%」(1回目は、授業計画1~5回の範囲、2回目は、授業計画6~10回の範囲、3回目は、授業計画11~15回の範囲で、それぞれ小レポートを提出する。)

〔学生へのメッセージ〕
長い人生の中で後半期にある人々(高齢者)とは、受講者にとっては遠い存在と感じている人が多いかもしれません。しかし、いずれ自分がこれから進んでいく道でもあり、身近には、祖父母との関係で何らかの問題意識を持っている人もいると思います。そして、将来、高齢者と深くかかわる仕事に就くかもしれません。そうしたことも念頭に置いて受講してください。
授業の内容・順序は入れ替わることがあります。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FHS0021

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命の尊厳を基盤に豊かな人間性と確かな倫理観を持ち、人の心の痛みに共感することができる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)人間の身体と健康についての科学的視点や専門的知識・技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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