健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
442410
専門基礎科目
疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
442411
神経内科学
2
代表担当者名
田中 優
科目内容
〔授業の到達目標〕
神経・筋疾患のとらえ方の基本的理解ができ、また理学療法士として臨床上必要な基本的知識の修得ができる

〔授業科目内容の概要〕
臨床神経科学全般。下記の教科書をもとにした動画を心に講義するが、適宜スライド、レジュメ、ビデオも使用する。
各論として各種神経・筋疾患の概念、成因(病態生理)、臨床症状、検査所見、治療法、 予後、およびリハビリテーションとの関連について講義したのち総論として機能解剖、神経症候、神経学的所見、補助検査等を学ぶことで中枢の解剖生理の複雑さを順に無理なく習得できるようにと考えている。

〔授業計画〕
第1回 授業の進め方 評価方法 筋疾患 筋電図
第2回 末梢神経障害 感染性疾患
第3回 廃用症候群 排尿障害 小児神経疾患
第4回 脊椎・脊髄疾患 脊髄損傷とリハビリテーション
第5回 臨床に役立つ中枢神経系の解剖と生理
第6回 脳外科領域の代表的症候 脳腫瘍 外傷性脳挫傷
第7回 脳血管障害
第8回 変性疾患 脱髄疾患
第9回 てんかん 認知症
第10回 性機能障害 構音・嚥下障害
第11回 高次脳機能障害(1)(総論・失語症 失認 失行)
第12回 高次脳機能障害(2)(記憶 注意障害 遂行機能障害)
第13回 運動麻痺、錐体外路症状、運動失調
第14回 感覚障害、意識障害
第15回 神経学的診察と評価、神経学的検査法、画像診断の基礎

*授業の進み具合などにより、スケジュールは適宜、変更する可能性があります。

〔授業外学修の指示〕
1.授業で使う音声付PPTを載せるので、それで予習・復習して下さい。動画もできるだけCEASの授業資料に載せるので、復習に利用してください。)
2.授業内容や教科書で分からないことなどあれば、どんどん質問してください。

〔使用教材〕
下記の教科書を中心にまとめた音声付スライド
「標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 神経内科学 第5版」川平和美、下堂園恵、東郷伸一、衛藤誠二、緒方敦子著(医学書院)ISBN:9784260018661

〔参考図書〕
「神経診察クローズアップ 正しい病巣診断のコツ」第2版 鈴木則宏編集 (メジカルビュー社)
「医学性・研修医のための神経内科学」 神田 隆 中外医学社
標準神経病学 第2版 水野 美邦 医学書院
標準脳神経外科学 第 14版 児玉 南海雄 医学書院
病気が見える MEDICK MEDIA VoL7脳・神経 VoL11.運動器・整形外科
その他多数
神経難病のリハビリテーション100の叡智 株式会社 gene

〔成績評価の方法・基準〕
最終試験 試験 60% 提出物 20%(授業の確認課題を出す) 授業参加20%(授業中 質問や議論参加。静聴を評価し 私語や無断退席は原点の対象となることがある)


〔学生へのメッセージ〕
神経内科は、リハビリテーション医療が対象とする多くの患者さんに広く関連する重要な分野です。また皆さんが将来担当する患者さんの、約半分は神経系の疾患になります。学習にあたっては、総論で習う解剖、症候などの基本的な用語・概念をしっかり押さえながら、各論で出てくる疾患の病態を理解するようにしてください。総論的な知識はなれるように説明しながら各論を使用し総論的な解剖、症候などの基本的な用語・概念をしっかり押さえれるようになるように考えています。本を読むだけではイメージをつかみにくいことが多いので、分かりにくい所があれば質問してください。本科目は、神経疾患の理学療法をするために必要な知識の土台となる科目ですまた最近はガイドラインが臨床にも重要なので適宜紹介いたします。

〔教員の実務経験〕
医師としての経験・知見を活かし、理学療法に必要な神経疾患の基本について教示する。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MDD1122

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)理学療法学に関する深い専門的知識と高い技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(7)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
© Copyright 2018 畿央大学. All Rights Reserved.