健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
442500
専門基礎科目
疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
442501
小児科学
1
代表担当者名
清益 功浩
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)小児は成人とは異なる点が多く、小児の成長発達の過程の中で、小児の生理学的特性を理解することができる。
(2)年齢に応じた小児特有の疾患とその病態を理解することができる。
(3)小児特有の問題点を理解し、将来の理学療法士として今後の医療に活かすことができる。

〔授業科目内容の概要〕
講義形式で理学療法士に必要な小児科学の基本的内容を解説していく。小児特有の成長発達を理解した上で、様々な疾患の病態についての知識を習得していく。成人とは異なる疾患を知り、小児と接する機会のある医療従事者なら、どのように小児疾患を考えていくかを学んでいく。小児疾患の病態生理を知ることで、自分は何ができ、何をしていくのかを考えていく。成人にも応用できる知識も得られる。レポートで自己を見直す機会を得る。

〔授業計画〕
第1回 小児の成長と発達
第2回 小児の診察方法と救急
第3回 新生児・低出生体重児
第4回 遺伝子・先天奇形・先天性代謝疾患
第5回 栄養・代謝・内分泌疾患
第6回 免疫・免疫不全・感染症
第7回 感染症と集団生活
第8回 アレルギー・自己免疫疾患
第9回 小児保健と予防接種
第10回 呼吸器・循環器疾患
第11回 血液・造血器・腫瘍性疾患
第12回 消化管・肝臓疾患
第13回 腎・泌尿器・生殖器疾患
第14回 神経・精神疾患
第15回 骨・筋疾患
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
限られた時間で講義内容を理解するためには、生理学と解剖学などの基礎医学や医学用語の理解は必要となる。教科書「小児科学」に記載されていることを最低限としているので、必ず予習をしておく。さらに講義資料の内容についての復習をしておくこと。

〔使用教材〕
『小児科学 第5版 (標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野) 冨田 豊 (医学書院) ISBN978-4-260034-34-0』 『咳事典 清益功浩 (医薬経済社) ISBN978-4-902968-33-0』 呼吸リハビリに役に立つ
講義資料(Power pointスライド PDF)

〔参考図書〕
『小児アレルギー疾患ハンドブック 清益功浩(中外医学社) ISBN978-4-498-14536-8』
『アトピーを正しく知って治す新常識 清益功浩(講談社) ISBN978-4-06-284729-2』
『アトピー治療の常識・非常識 清益功浩(医薬経済社) ISBN978-4-902968-31-6』
『じんましんの「真」常識(医薬経済社) ISBN978-4902968613 』

〔成績評価の方法・基準〕
国家試験を意識した多岐選択形式の問題による定期試験を実施
成績評価は、定期試験成績(80%)、レポート(10%)、受講態度(10%)
レポートは第1回目に配布し、第8回の講義終了までに提出すること。期限を守ることも大切なため、第9回以降でも提出可能であるが、減点になる。

〔学生へのメッセージ〕
医療職として働く以上、病気についての知識は重要である。現場では、小児から成人までの人と接することになる。小児は成人と異なる点が多く、その違いを知っていることが望ましい。人は、生まれ、成長し、老いて、死を迎えていく。子育てと介護・リハビリテーションは異なるように見えて、人の助けを必要とする点など共通点が多い。将来、成人に対する理学療法に関わることが多いかもしれないが、子どもを知ることで、理学療法の重要性を再認識できる。また、家庭を持った時に、小児疾患の知識は必ず役に立つ。さらに保健医療も学んだ方が良い。
長年の臨床経験、多数の論文や書籍、学会発表、講演、取材などを経験した私としては、将来、医療現場で少しでも役に立つ内容にしたいと考えている。
他に迷惑をかけず、チーム医療をしていく上では、受講態度も重要で私語厳禁である。
全員、国家試験に合格していただき、チーム医療の担い手になって欲しい。将来の医療人、社会人としての自覚をもって、講義に臨んでほしい。

〔教員の実務経験〕
医師として長年診療に従事しており、多くの患者の診療経験を持っている。看護学校および本学での教育経験(5年以上)を活かし、医療機関の科長として、実際に医療現場で経験すること、医療機関で注意すべきことを学生に教示していく。数多くの資格試験を受験し、資格を持っており、資格試験経験が豊富である。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MDD1122

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)理学療法学に関する深い専門的知識と高い技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(7)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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