健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
442810
専門基礎科目
疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
442811
医療画像学
1
代表担当者名
穴井 洋
科目内容
〔授業の到達目標〕
医療画像学の基礎的知識と臨床的意義の概要を修得する。

〔授業科目内容の概要〕
放射線医学による画像診断(医療画像学)について8回の講義と1回の定期試験の計9回の講義計画を設けている。講義では画像診断を行うための各種検査法(単純・造影X線撮影・CT・MRI・血管造影など)の原理と臨床応用の実際を詳述する。特にX線診断についてはX線発見の歴史、X線の性質、X線写真の成り立ち、人体X線解剖学などの基礎X線診断学を詳しく述べ、ついで各種造影検査、CT、MRI、血管造影などの有用性を説明する。理学療法あるいはリハビリテーション療法の主な対象である骨格・運動器系疾患、中枢神経系疾患、血管性障害などについては臨床例を供覧し、画像診断の特徴的な所見を呈示する。さらに、最近、進歩が目覚ましい高磁場MRI、多列検出器CT(MDCT)、や低侵襲治療として注目されている画像下治療(インターベンショナル・ラジオロジー:IVR)についても言及する。

〔授業計画〕
第1回 医療画像学・IVR概論
第2回 放射線診断機器(単純X線写真、CT、MRIなど)の原理、造影剤と造影検査
第3回 脳神経画像診断
第4回 脊椎・脊髄画像診断
第5回 胸部・腹部画像診断
第6回 血管疾患画像診断
第7回 骨格・運動器画像診断
第8回 核医学検査と被曝
第9回 期末試験(WEB)

〔授業外学修の指示〕
解剖学、ほか臨床医学系講義で学んだ知識は本演習の理解度を高めるので予習しておく。

〔使用教材〕
「臨床放射線医学」(系統看護学講座 別巻2017年改訂 医学書院) を採用しますが、頻繁に各講義の授業資料を配布します。PowerPointによるスライド、動画など多角的な教材と講義様式を取り入れる予定です。

〔参考図書〕
参考書籍4点(図書館に購入をお願いしてあります。)
1.はじめてのMRI 荒木 力 編著 秀潤社
2.はじめての腹部MRI 青木茂樹 編著 秀潤社
3.PT・OTのための画像のみかた 山下敏彦 監修 金原出版株式会社
4.IVR 平松京一、打田日出夫 編著 金原出版

〔成績評価の方法・基準〕
レポート(適宜に実施)(40%)と期末試験(60%)の成績によって評価する。

〔学生へのメッセージ〕
講義計画は進行度によって変更される場合もあります。最新情報を盛り込んだ、濃厚な内容の短期集中講義を心がけます。是非、出席して下さい。

〔教員の実務経験〕
画像診断と画像下治療(IVR)に携わる医師として、実際に経験した症例の画像を提示しながら、医療画像学の特徴や医療現場での果たす役割について、理解を深めるよう学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MDD1122

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)理学療法学に関する深い専門的知識と高い技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(7)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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