健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
445530
専門科目
理学療法治療学
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
445531
代謝系理学療法学
1
代表担当者名
松本 大輔
科目内容
〔授業の到達目標〕
代謝系疾患を含む内部障害の基本的な病態を理解し,リスク管理・運動処方が出来るようになる.特に生活習慣病の治療,疾病予防,再発予防,健康増進につながる運動,生活指導が提案できるようになる.

〔授業科目内容の概要〕
糖尿病,高脂血症,高血圧,肥満等の生活習慣病は,お互いに合併しやすく脳血管疾患,心臓病の危険因子である.これらは,現在メタボリックシンドロームとして注目され,その名の通り脂肪や糖の代謝障害が疾患の根源にある.これらの疾患は,脳血管障害,整形疾患,呼吸循環疾患など理学療法の主な対象疾患に合併することは多い.本講座では,主に代謝,循環のメカニズム,代謝系の疾患を中心に臨床で遭遇することの多い内科系疾患の概要とその重症度のとらえ方,リスク管理の方法,運動処方などについて講義する.また,内部障害をみていく上で重要な用語を取り入れた模擬患者による演習も行う.治療,疾病予防,再発予防,健康増進の基礎となる生活,運動指導を紹介し,その効果的な動機付け,行動変容を促す方法も提案する.

〔授業計画〕
第1回 健康の社会的決定要因、疾病,障害予防,健康増進(本田)
第2回 がんのリハビリテーション(井上)
第3回 生活習慣病・メタボリックシンドローム(平沢)
第4回 糖尿病の病態(村上)
第5回 糖尿病の合併症(本田)
第6回 高齢者の糖尿病(村上)
第7回 生活習慣病患者における評価(平沢)
第8回 糖尿病患者における評価(村上)
第9回 糖尿病の運動療法の適応とリスク管理とその実践(本田)
第10回 身体活動(本田)
第11回 行動変容(運動指導、行動療法)(平沢)
第12回 生活習慣病とフレイル、サルコペニア、ロコモーティブシンドローム(平沢)
第13回 チーム医療と地域連携(村上)
第14回 模擬症例での演習1,2(運動器・脳卒中)(平沢)
第15回 授業のまとめ(本田)
第16回 定期試験(本田)

〔授業外学修の指示〕
事前に資料を配布するので予習してくること。授業中でも分からないところは積極的に質問する。
講義では資料を配布するが,復習は配布資料だけに頼らず、教科書,動画,論文等を参考にして学習すること。

〔使用教材〕
上杉雅之 (監修), PT・OT入門 イラストでわかる内部障害 医歯薬出版, ISBN:9784263266113
社団法人日本糖尿病学会/編著 糖尿病治療ガイド 2022-2023 文光堂 ISBN:9784830613999

〔参考図書〕
高橋 哲也・他(編集)内部障害理学療法学 第2版 (標準理学療法学 専門分野) 医学書院 ISBN: 978-4260042642
清野 裕・他(監修) 糖尿病の理学療法 メジカルビュー社 ISBN:978-4-7583-1492-3
医療情報科学研究所 (編集) 病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌 第4版 メディックメディア ISBN:978-4896325430

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験 60% (主に選択形式)
レポート 10%
ディスカッション・グループ発表 30%
成績は総合的に判断する.

〔学生へのメッセージ〕
リスク管理はもちろん,予防・健康増進の視点を持ち,PTの可能性を拡げていきましょう.

〔教員の実務経験〕
理学療法士として実務に従事していた時の経験を活かし、症例検討を通し実習への準備につなげる。病院勤務し、がんのリハビリテーションに従事している理学療法士を外部講師に招き、現場でのチーム医療の実際について紹介していただきながら、理解を深める。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕PHT1133

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)理学療法学に関する深い専門的知識と高い技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(7)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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