健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
446500
専門科目
地域理学療法学
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
446501
生活環境学
1
代表担当者名
前岡 浩
科目内容
〔授業の到達目標〕
リハビリテーションの目的は,身体に障害を有する者に対し,基本的動作能力の回復を図るだけでなく,日常生活活動の自立を促進し,さらに生活の質の向上,社会参加につなげることである。よって,理学療法士は機能障害だけでなく生活における支援について理解する必要がある。
1)リハビリテーションにおける生活環境についての知識を習得している。
2)生活支援における専門職としての理学療法士の役割を理解している。

〔授業科目内容の概要〕
本講義では,生活における動作能力改善や自立生活に必要な住環境や住宅改修,生活支援機器,福祉用具の知識について学習する。また,社会保障など生活環境に関わる法的制度についても学習し,その中での理学療法士の役割,他職種との関係性を理解する。

〔授業計画〕
第1回 生活環境学の概念
第2回 住環境の一般的知識(バリアフリー,ユニバーサルデザイン,建築基準法)
第3回 住環境の評価(生活環境整備の流れと作業の実際)
第4回 住環境の基本技術1(移動,移乗,段差解消)
第5回 住環境の基本技術2(手すり,建具,排泄)
第6回 住環境の基本技術3(入浴)
第7回 住環境の基本技術4(居室,その他)
第8回 生活を支える福祉・リハ関連機器1(福祉用具の目的,選定)
第9回 生活を支える福祉・リハ関連機器2(移乗,移動関連用具,機器)
第10回 生活を支える福祉・リハ関連機器3(入浴,排泄,その他関連用具,機器)
第11回 生活を支える福祉・リハ関連機器4(自助具)
第12回 疾患別の環境整備
第13回 生活環境と法的制度1(障がい者制度の概要,社会保障制度)
第14回 生活環境と法的制度2(高齢者保健福祉の概要,介護保険制度)
第15回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
家屋改修や福祉用具の指導等,これらの知識は臨床現場でも非常に重要となる科目と考えます。よって,講義後の復習を中心に知識の習得に努めてください。また,グループ学習およびその発表も予定しておりますので,講義中の指示に従って実施してください。

〔使用教材〕
毎回,講義資料を配布する。

〔参考図書〕
『生活環境学テキスト』 細田多穂 (南江堂) ISBN 978-4524258222
『標準理学療法学 日常生活活動学・生活環境学』 鶴見隆正 (医学書院) ISBN 978-4260007580
『OT・PTのための住環境整備論』 野村 歡 (三輪書店) ISBN 978-4-89590-731-6
『生活環境論』 木村哲彦 (医歯薬出版) ISBN 978-4263211755
『生活環境論』 千住秀明 (神陵文庫) ISBN 978-4915814181

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験:100%

〔学生へのメッセージ〕
理学療法士にとっての大きな目標の一つに,対象となる方々の適切な社会復帰が挙げられます。これを達成するために,生活環境の側面からアプローチするための知識をこの講義で習得して頂きたい。また,障害を有する方々に対し,屋内・外ともにさまざまな形で環境面の工夫がなされており,日々の日常生活の中でそれらに気づき,関心をもってもらえたらと思います。

〔教員の実務経験〕
理学療法士として病院勤務していたときの経験を生かし、実際の住環境整備の経験や工夫を提示しながら、講義を行っている.
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CPT1133

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2)保健・医療・福祉の各分野の専門家と連携・協働しつつチーム医療に参画し、チームの中でリーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)理学療法学に関する深い専門的知識と高い技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(7)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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