健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
450300
専門科目
応用栄養学
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
450301
健康づくり運動処方演習
2
代表担当者名
永澤 健
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)体力レベルや年齢,疾患の有無など個人の状況に応じた健康づくりのための運動処方の基本的考え方を理解する.
(2)健康づくりのための運動処方の実際について学修することで,運動処方の立案能力の基礎を身につけている.
(3)運動処方の理論をスポーツトレーニングにも応用できるようにする.

〔授業科目内容の概要〕
本講義では,運動処方の意義と理論,運動処方の手順,運動効果の判定方法,個人の状況と目的に応じた健康運動プログラム立案の実際について学修することにより,管理栄養士として必要な運動処方の作成能力の基礎を身につけることを目的としている.運動時の消費エネルギーの計算,質問紙を用いた身体活動量の算出,身体活動基準を利用した健康運動指導法などを演習形式で学習する.また,高血圧症,糖尿病,肥満症などの生活習慣病の治療のための運動処方を演習形式で作成する.運動生理学の知識を基盤にして,科学的根拠に基づく運動処方が立案できる能力が身につくように講義と演習を進行する.また,アスリート,スポーツ愛好者,子どもから高齢者まで,対象者の違いに応じたトレーニング方法の理論について学ぶ.有酸素性トレーニングやレジスタンストレーニング,ストレッチング等の体力トレーニングについて,科学的知見と経験則による原理・原則とを区分して理解できるように解説する.

〔授業計画〕
第1回 生活習慣病の予防と治療のための運動処方の手順
第2回 運動時のリスク評価と運動当日の体調チェック法
第3回 有酸素性運動の処方,運動の種類,強度,時間
第4回 心拍数と自覚的運動強度を用いた運動強度の設定
第5回 レジスタンス運動の処方と負荷重量の設定
第6回 筋力向上と筋量増加のトレーニング
第7回 健康運動指導の実際
第8回 健康運動の指導法
第9回 スポーツ施設での運動指導と栄養管理の実際
第10回 子どもに適した運動
第11回 身体活動量の評価と生活活動の指導
第12回 介護予防のための運動処方の作成
第13回 肥満症に対する運動処方の作成
第14回 高血圧症に対する運動処方の作成
第15回 糖尿病に対する運動処方の作成

〔授業外学修の指示〕
運動生理学の知識を基にして授業を進めるため,授業前に運動生理学の復習を済ませること.
毎回の授業後にノートの内容を中心にして知識の整理を行うこと.

〔使用教材〕
教員自作のプリントを使用する.また下記の教材を必要に応じて使用する.
『身体活動基準2013』・厚生労働省・厚生労働省のホームページからダウンロード可能

〔参考図書〕
『運動処方の指針 運動負荷試験と運動プログラム 原書第8版』・ACSM(American College of Sports Medicine)/日本体力医学会体力科学編集委員会監訳・(南江堂)・ISBN 978-4-524-26216-8
『ケーススタディ運動療法―高血圧・高脂血症・糖尿病に有益な運動―』・坂本静男・(杏林書院)・ISBN 978-4-7644-0049-8

この他に以下の参考資料を講義で使用する.
『改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」』・国立健康・栄養研究所
『健康のための身体活動に関する国際勧告(WHO)日本語版』・国立健康・栄養研究所

〔成績評価の方法・基準〕
レポート 50%,小テスト30%,受講態度20%の割合で評価する.

〔学生へのメッセージ〕
事前に『運動生理学』の学習内容を復習するとともに,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に関する知識を整理してから受講すること.
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕APN1233

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)食や栄養に関する高度な専門知識・技能を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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