健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
450800
専門基礎科目
人体の構造と機能・疾病の成り立ち
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
450801
運動生理学
2
代表担当者名
永澤 健
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)運動に伴う生体機能の適応・変化とそのメカニズムの基礎を理解できる.
(2)身体活動量の低下に伴う生活習慣病の概要を理解できる.
(3)運動に対する生体の適応機構についての知識を修得することで,生活習慣病の予防と治療のための運動処方の基本的考え方を理解できる.

〔授業科目内容の概要〕
身体運動時の人体の仕組みについて,細胞レベルから組織・器官レベルまでの機能について学修する.具体的には,筋収縮のメカニズム,筋線維タイプ,無酸素性代謝と有酸素性代謝,運動時の呼吸循環機能の適応,運動時の血液による酸素運搬,運動単位と反射,運動時のホルモン応答,運動時の体温調節,運動による骨代謝の変化,筋収縮による血糖低下作用の機序,身体活動量と生活習慣病などについて学ぶ.運動・スポーツに伴う生体機能の適応・変化の機序を理解することで,安全で効果的な健康づくり運動処方とスポーツ選手の栄養管理への応用について考える.

〔授業計画〕
第1回 運動生理学の領域、筋収縮のメカニズムと筋線維組成
第2回 筋収縮の様式と加齢性筋減弱症(サルコペニア)
第3回 筋収縮のエネルギーと筋疲労
第4回 運動と血液
第5回 運動時の心臓血管系の変化とトレーニングに伴う適応
第6回 運動時の呼吸器系の変化と最大酸素摂取量
第7回 運動時のエネルギー消費量と呼吸商
第8回 運動時の体温調節機能と水分摂取
第9回 運動時の糖質補給とタンパク質代謝
第10回 無酸素性作業閾値と健康づくり運動の強度
第11回 運動時の内分泌応答、生活習慣病に対する運動の効果
第12回 身体活動量と生活習慣病予防
第13回 健康づくり運動処方
第14回 スポーツトレーニングの生理学
第15回 運動生理学の応用

〔授業外学修の指示〕
解剖生理学の知識を基にして講義を進行するため,毎回の講義前に解剖生理学の教科書を利用して予習すること.
毎回の授業後にノートの内容を中心にして知識の整理を行うこと.

〔使用教材〕
教員自作のプリントを使用する.

〔参考図書〕
『栄養・スポーツ系の運動生理学』・樋口満 監修・(南江堂)・ISBN 978-4-524-23797-5
『やさしい運動生理学』・杉晴夫・(南江堂)・ISBN 978-4-524-24283-2
『栄養科学イラストレイテッド 運動生理学』・麻見直美/川中健太郎・(羊土社)・ISBN 978-4-7581-1356-4

〔成績評価の方法・基準〕
各回の課題の提出状況(30%)、試験の得点(70%)の割合で評価する.

〔学生へのメッセージ〕
運動に伴う生体機能の適応・変化とそのメカニズムの基礎を理解するためには,生理学,解剖学,生化学の基礎が必要である.また,この運動生理学の講義で身につけた知識を基に,3年次の『運動生理学実験』において運動時の生体諸機能の変化を実際に観察する.
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕SFH1223

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2) 人間を総合的に理解し、修得した専門的知識と技術をもって健康と教育に関する諸課題に適切に対応できる。
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