健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
454850
専門科目
臨床栄養学
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
454852
臨床栄養学Ⅱ
2
代表担当者名
村木 悦子
科目内容
〔授業の到達目標〕
栄養管理が重要な疾病(代謝疾患、循環疾患など)の概要とそれらの栄養・食事療法の意義や原則を理解し、疾病の成因とガイドラインに基づいた栄養管理ができる。

〔授業科目内容の概要〕
傷病者に対する栄養・食事療法は、疾患の成因を理解した上で、その結果として起こる障害を避け健常な状態を維持できるよう実施するために、生化学、解剖生理学、基礎栄養学、臨床医学および臨床栄養学Ⅰで学んだ事項を基盤とし、特に栄養管理が重要な疾病(代謝疾患、循環器疾患など)の概要と、その成因に基づいた栄養・食事療法の意義や原則を各種疾患ガイドラインの内容を含めて学ぶ。

〔授業計画〕
第 1 回 薬と栄養・食物の相互関係
第 2 回 低栄養の栄養管理
第 3 回 ビタミン・ミネラルの栄養管理
第 4 回 電解質・水分の管理
第 5 回 肥満・肥満症、メタボリックシンドロームの栄養管理1(疾患の概要)
第 6 回 肥満・肥満症、メタボリックシンドロームの栄養管理2(疾患の治療)
第 7 回 高血圧の栄養管理1(疾患の概要)
第 8 回 高血圧の栄養管理2(疾患の治療)
第 9 回 糖尿病の栄養管理1(疾患の概要)
第10回 糖尿病の栄養管理2(薬物療法)
第11回 糖尿病の栄養管理3(食事療法)
第12回 動脈硬化性疾患の栄養管理1(脂質異常症)
第13回 動脈硬化性疾患の栄養管理2(冠動脈疾患)
第14回 動脈硬化性疾患の栄養管理3(脳血管疾患)
第15回 高尿酸血症・痛風の栄養管理
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
事前に授業内容を確認し、教科書を一通り読んで、さらにその内容に関わる生化学、解剖生理学、基礎栄養学、臨床医学分野の復習をしてから授業に臨んでください。また、日頃から医療に関連するニュースや最新情報に触れてください。

〔使用教材〕
『健康・栄養科学シリーズ 臨床栄養学 改訂第3版』中村丁次・川島由紀子・外山健二/編著、南江堂(ISBN 978-4-524-24196-5)
『健康・栄養科学シリーズ 臨床医学-人体の構造と機能及び疾病の成り立ち-』羽生大記・河手久弥/編著、南江堂(ISBN 978-4-524-24619-9)
『健康・栄養科学シリーズ 基礎栄養学 改訂第6版』柴田克己・合田敏尚/編著、南江堂(ISBN 978-4-524-24817-9)
『肥満症診療ガイドライン2022』日本肥満学会/編、ライフサイエンス出版(ISBN 978-4-89775-458-1)
『糖尿病治療ガイド2022-2023』日本糖尿病学会/編著、文光堂(ISBN 978-4-8306-1399-9)
『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』日本糖尿病学会/編著、文光堂(ISBN 978-4-8306-6046-7)
『看護・栄養指導のための臨床検査ハンドブック 第6版』奈良信雄、医歯薬出版(ISBN:978-4-263-70829-3)
『日本人の食事摂取基準2020年版』菱田明・佐々木敏/監修、第一出版(ISBN 978-4-8041-1408-8)
『調理のためのベーシックデータ 第6版』女子栄養大学出版部(ISBN 978-4-7895-0325-9)

〔参考図書〕
『なるほどなっとく! 解剖生理学 第2版』多久和典子・多久和陽、南山堂(ISBN978-4-525-12162-4)
『マクマリー生物有機化学[生化学編]原著8版』菅原二三男・倉持幸司/監訳、丸善出版(ISBN 978-4-621-30240-8)
『キホンを知る 症例に学ぶ 水・電解質・酸塩基平衡イラスト解説BOOK』菅野義彦/編、メディカ出版(ISBN 978-4-8404-6811-4)
『糖尿病診療ガイドライン2019』日本糖尿病学会/編著、南江堂(ISBN 978-4-524-24148-4)
『医療者のためのカーボカウント指導テキスト』日本糖尿病学会/編著、文光堂(ISBN 978-4-8306-6063-4)
『高血圧治療ガイドライン2019』日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会/編、ライフサイエンス出版(ISBN 978-4-89775-386-7)
『高血圧診療ガイド2020』日本高血圧学会 高血圧診療ガイド2020作成委員会/編、文光堂(ISBN 978-4-8306-2060-7)
『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版』一般財団法人日本動脈硬化学会/編発(ISBN 978-4-907130-06-0)
『脳卒中治療ガイドライン2021』一般社団法人日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会/編、協和企画(ISBN 978-4-87794-222-9)
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版 2022年追補版』日本痛風・尿酸核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会/編、治療と診断社(ISBN 978-4-7878-2505-6)

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験:100%(ただし、出席状況などの受講態度を考慮する)

〔学生へのメッセージ〕
管理栄養士に求められる能力の一つとして、栄養管理の計画作成と実行が挙げられます。臨床栄養学の基礎知識と、栄養・食事療法の意義をしっかり頭に叩き込み、その先に続く「臨床栄養学実習Ⅰ・Ⅱ」、「臨地実習」につなげてください。また、自己管理も医療者としての重要な能力です。体調不良で欠席しないよう、日頃から健康管理には十分気を付けてください。

〔教員の実務経験〕
管理栄養士として業務に従事していた時の経験を活かし、医療現場で求められる管理栄養士の知識と技能を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CLN1232

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)食や栄養に関する高度な専門知識・技能を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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