健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
455050
専門科目
臨床栄養学
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
455053
臨床栄養学実習Ⅰ(3N3対象)
1
代表担当者名
熊本 登司子
科目内容
〔授業の到達目標〕
傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づいて、適切な栄養管理を行うために、栄養ケアプランの作成、実施、評価に関する総合的なマネジメントの考え方を理解し、具体的な栄養状態の評価・判定(各種計測によるものを含む)、栄養補給、栄養教育、食品と医薬品の相互作用について修得、実践することができる。

〔授業科目内容の概要〕
『臨床栄養学Ⅰ』『臨床栄養学Ⅱ』で学んだ知識を基盤として、各種栄養アセスメント法による栄養状態の評価・判定について手技も含めて修得し、栄養アセスメントの実施・判定、栄養ケアプランの立案、栄養指導の実施、栄養指導記録の作成までの一連の栄養管理について構築できることを目的とする。また、治療食作成に必要な食品重量や形態別治療食・栄養成分管理別治療食について理解し、その知識を生かしたモデル献立の作成・調理を行うことで、実際の栄養管理を傷病者の立場で実習する。

〔授業計画〕
第1回 臨床栄養学実習について
食品重量についての理解と実際
治療食の基礎 (一般治療食・特別治療食)
第2回 形態別治療食の実際:流動食・軟菜食(三分粥・五分粥・全粥)
第3回 献立の展開、大量調理への応用、食事療養関係帳票作成
第4回 栄養成分管理別治療食の実際1:エネルギーコントロール食・脂質コントロール食
第5回 各疾患別―糖尿病:食品交換表の使い方、モデル献立作成
第6回 栄養成分管理別治療食の実際2:たんぱく質コントロール食・塩分コントロール食
第7回 栄養評価と栄養管理
食事摂取量調査法とその実際
嗜好調査の実際と栄養教育
第8回 糖尿病モデル献立の調理
第9回 糖尿病モデル献立の修正
栄養補給法別栄養管理-経静脈栄養・経腸栄養の基礎と実際
第10回 模擬症例に対する栄養アセスメントの実施、栄養ケアプラン・教育プランの立案
第11回 初回栄養食事指導の実施・評価、栄養指導記録の作成
第12回 糖尿病モデル献立の再調理・評価

〔授業外学修の指示〕
授業開始前までに講義スケジュールを確認し、大まかな授業の流れを把握するとともに、当日の授業内容も確認してください。また、日頃から医療に関連するニュースや情報に触れておいてください。

〔使用教材〕
『臨床栄養学実習書 第13版』今井佐恵子・富安広幸編著、医歯薬出版、2023年(ISBN 978-4-263-70848-4)
『管理栄養士養成のための栄養学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 第8巻 臨床栄養学実習 傷病者のNutrition Care Process演習』日本栄養改善学会監修、塚原丘美・新井英一・加藤昌彦編、医歯薬出版、2021年 (ISBN978-4-263-72035-6)
『栄養アセスメントに役立つ臨床検査値の読み方考え方ケーススタディ第2版 演習問題付き』奈良信雄著、医歯薬出版、2014年(ISBN 978-4-263-70626-8)
『糖尿病治療ガイド2022-2023』日本糖尿病学会編著、文光堂、2022年(ISBN 978-4-8306-1399-9)
『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』日本糖尿病学会編著、日本糖尿病協会・文光堂、2013年(ISBN 978-4-8306-6046-7)
『日本食品成分表2023(八訂)』医歯薬出版編、医歯薬出版、2023年(ISBN 978-4-263-70840-8)※八訂であれば可
『調理のためのベーシックデータ 第6版』女子栄養大学調理学研究室 女子栄養大学短期大学部調理学研究室監修、女子栄養大学出版部、2022年(ISBN 978-4-7895-0325-9)

〔参考図書〕
『健康・栄養科学シリーズ 臨床栄養学 改訂第3版』中村丁次・川島由紀子・外山健二編集、南江堂、2019年 (ISBN 978-4-524-24196-5)
『日本人の食事摂取基準(2020年版)』伊藤貞嘉・佐々木久敏監修、第一出版、2020年 (ISBN 978-4-8041-1408-8)
『糖尿病食事療法のための食品交換表 活用編 献立例とその実践 第2版』日本糖尿病学会編著、文光堂、2015年(ISBN 978-4-8306-6047-4)
『日本臨床栄養代謝学会 JSPENテキストブック』一般社団法人日本臨床栄養代謝学会編、南江堂、2021年(ISBN 978-4-524-22885-0)

〔成績評価の方法・基準〕
授業態度:出席状況、授業への取組み方や課題の提出状況で評価する。
課題・レポート:課題の内容、習熟度で評価する。
授業態度(20%)+課題・レポート等(80%)で評価を行う。

〔学生へのメッセージ〕
傷病者に対して栄養指導をするには、まずは自分の健康を維持しなくてはいけません。学修した知識や手技を実践して、自分の食生活を振りかえってみましょう。

〔教員の実務経験〕
管理栄養士として病院で業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら実際の各種疾患別、ライフステージ別に応じた栄養管理方法を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CLN1233

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4) 健康と教育に関する諸課題を分析評価し、問題解決を図ることができる。
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