科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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456600 |
栄養教諭免許課程(卒業要件外) |
栄養教諭 |
3回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
456601 |
栄養教諭論 |
2 |
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代表担当者名 | |||
玉井 典子 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 (1)学校教育における食に関する指導の必要性、目標、内容が理解できる。 (2)栄養教諭の役割、職務が理解できる。 〔授業科目内容の概要〕 子どもたちの食を取り巻く環境の変化に伴い、生活習慣病など食に起因する健康課題が指摘されて久しい。そのような中子どもたちが望ましい食習慣と自己管理能力を身に付けられるよう学校教育における食育の更なる充実が求められている。 学校教育における食に関する指導を推進していくため、平成16年5月に学校教育法等の一部が改正され、新たな教諭職として栄養教諭が創設された。栄養教諭は学校給食を生きた教材として活用し、食に関する指導と学校給食の管理を一体のものとして行う。 栄養教諭の職務は次の3つに大別される。 ・肥満傾向、過度の痩身、偏食傾向の児童生徒等や食物アレルギーを持つ児童生徒等への個別的な相談指導。 ・給食の時間を中心として、家庭科や保健体育科など関連教科や特別活動の時間などに、学校給食を生きた教材として活用した食に関する指導。 ・食に関する指導に係る全体計画の作成など、学校全体での取り組みを企画立案段階から中心的にかかわり、他の教職員と連携・調整して食に関する指導を進めるとともに、学校給食だよりなどを活用した家庭への働きかけや、地域の生産者の方々等と連携した体験学習等の実施。 本講義では、学校教育における食に関する指導の重要性、学校給食の役割、栄養教諭の全体像及び職務の実際等についてまた、学校における食育の中核を担うコーディネーターとしての役割について学ぶ。 〔授業計画〕 第1回 オリエンテーション 第2回 学校教育における食に関する指導 第3回 栄養教諭制度の経緯と背景 第4回 栄養教諭の職務と役割 第5回 学校給食の意義・役割 第6回 学校給食の栄養管理・衛生管理 第7回 食生活と学校給食 第8回 子どもの食生活・発達・健康 第9回 食に関する指導の法令・制度 第10回 給食時間における食に関する指導 第11回 教科等における食に関する指導①(家庭、技術・家庭 体育・保健体育) 第12回 教科等における食に関する指導②(生活科 理科 社会) 第13回 個別的な相談指導の意義と方法 第14回 家庭・地域社会との連携 第15回 食に関する指導の評価 第16回 定期試験 〔授業外学修の指示〕 第5~7回は学校給食の内容を中心に扱うので、献立内容等を予習しておくこと。第8回は子どもの食生活をテーマとするので、学校保健統計・国民健康栄養調査等から現状・課題を予習しておくこと。必要に応じて課題を示すので、授業外で取組、提出すること。 〔使用教材〕 『四訂 栄養教諭論』金田雅代(建帛社) ISBN978-4-7679-2116-7 〔参考図書〕 『栄養教諭のための学校栄養教育論 補訂』笠原賀子(医歯薬出版) ISBN978-4-263-70495-0 『食に関する指導の手引き 第2次改訂版』文部科学省 平成31年3月 『栄養教諭を中核としたこれからの学校の食育』文部科学省 平成29年3月 〔成績評価の方法・基準〕 1.提 出 物:30%(指定したテーマのレポート・授業内で取り組む小テストにより評価する。) 2.定期試験:60% 3.受講態度:10%(出席率、受講態度や質問・応答などの参加度を評価する。) 〔学生へのメッセージ〕 学校教育において栄養教諭がどのように仕事を行っているか興味・関心を持ってメディア等から情報を収集しておくこと。臨地実習等において、学校教育における食に関する指導の実際を把握すること。 〔教員の実務経験〕 学校栄養職員・栄養教諭として業務に従事した経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に求められている学校教育における栄養教諭のあり方を学生に教示している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕STC1243 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (4)人間の身体と健康についての科学的視点や専門的知識・技術を修得している。(知をみがく/知識・理解) (8)修得した専門的知識と的確な技術をもって、人間の身体と健康に関する今日的課題を解決し、自らの価値観のもとに創意工夫をこらすことで、地域社会および国際社会に貢献することができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力) |