健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
459050
専門科目
公衆栄養学
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
459052
公衆栄養学実習(3N2対象)
1
代表担当者名
野原 潤子
科目内容
〔授業の到達目標〕
①統計資料を活用して地域や職域、対象特性等の栄養・健康状態の優先的課題を抽出し、その目標を設定できる。
②グループワークや事例研究によって健康栄養問題の関連要因を検索し、理論モデル(プリシード・プロシードモデル)を活用して改善プログラムを計画・実施・評価・改善できる。
③各種サービスやプログラムの調整、人的資源など社会的資源の活用、栄養情報の管理、コミュニケーションの管理などの仕組みについて理解し、公衆栄養プログラムを総合的にマネジメントできる。
④食事調査方法について理解し、地域住民を対象にして食事調査を実施し、その結果を研究に応用できる技術を修得する。

〔授業科目内容の概要〕
公衆栄養学Ⅰ・Ⅱと公衆栄養学実習を通じて、「保健・医療・福祉・介護システムの中で、栄養上のハイリスク集団の特定とともにあらゆる健康・栄養状態の地域住民の栄養・健康状態をアセスメントし、抽出された課題に対する適切な栄養関連サービスを提供する公衆栄養プログラムの計画・実施・評価・改善をおこなうまでの公衆栄養マネジメントに必要な理論と方法」を修得する。
本授業では、公衆栄養学Ⅱと連動させながら、公衆栄養マネジメントに必要な理論と方法について学ぶ。また、地域住民等を対象とした公衆栄養プログラムを対象特性等を考慮しながら実際に計画・実施・評価・改善する方法について体験学習を通して修得する。

〔授業計画〕
01 公衆栄養マネジメント:公衆栄養マネジメントとモデルの理解
02 公衆栄養アセスメント:自治体の統計資料の分析と活用(疫学アセスメント)
(事後学習・レポート課題:県内市町村についての疫学アセスメント)
03 公衆栄養アセスメント:公衆栄養活動のニーズアセスメント(インタビュー法)
04 公衆栄養プログラムの計画・実施・評価:公衆栄養プログラムの目標設定・立案、栄養・健康状態の課題における優先課題の抽出と要因特定
05 公衆栄養プログラムの計画・実施・評価:食行動・食環境等の改善をねらったエビデンス(論文)の検索
(事後学習:計画における先行研究の論文を検索)​
06 公衆栄養プログラムの計画・実施・評価:食行動・食環境等の改善をねらった既存の取り組みの検索
07 公衆栄養プログラムの計画。実施:公衆栄養プログラムの事業計画作成、公衆栄養プログラムに関連する関係者・機関との合意づくり
08 公衆栄養プログラムの計画・実施・評価:公衆栄養プログラムの評価
09 公衆栄養プログラムの計画:公衆栄養プログラムの計画作成、実施に向けての準備①(動画作成)
10 公衆栄養プログラムの計画:公衆栄養プログラムの計画作成、実施に向けての準備②(動画作成)
11 公衆栄養プログラムの実施:公衆栄養プログラムの実施(動画公開)
12 公衆栄養プログラムの実施・評価:公衆栄養プログラムの発表と相互評価

〔授業外学修の指示〕
各回の授業でどのようなことを学ぶのか、使用教材を参考に確認しておいて下さい。また、興味をもった内容は、他の情報媒体なども活用して学習を深めて下さい。

〔使用教材〕
新版公衆栄養学実習ワークブック、徳留裕子・東あかね編、みらい、ISBN 978-4-86015-374-8
知る!わかる!身につく!!公衆栄養学[第二版]、逸見幾代編著、同文書院、ISBN 978-4-8103-1500-4

〔参考図書〕
日本人の食事摂取基準(2020年版)、伊藤貞嘉、佐々木敏監修、第一出版、ISBN 978-4-8041-1408-8
調理のためのベーシックデータ第6版、松本仲子監修、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0325-9(最新が望ましいが第5版でも可能)
日本食品成分表2023[八訂]、医歯薬出版編、医歯薬出版、ISBN 978-4-2637-0808-8(八訂であれば可能)
カラ-完全版日本食材百科事典、講談社編、講談社、ISBN 978-4-0625-6347-5
わかりやすいEBNと栄養疫学、佐々木敏、同文書院、ISBN 978-4-8103-1316-1
佐々木敏の栄養データはこう読む第2版、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5459-6
佐々木敏のデータ栄養学のすすめ、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5449-7
基礎から学ぶ栄養学研究、村上健太郎、建帛社、ISBN 978-4-7679-6217-7

〔成績評価の方法・基準〕
実習態度(30%)、成果物(50%)、レポート(20%)

〔学生へのメッセージ〕
グループ作業が中心となるため、誰かに作業が偏ることがないように全員で協力して成果物を完成させてください。課題抽出(アセスメント)能力、コミュニケーション力、発信力、連携・協働は、行政栄養士として最も必要なスキルの1つです。当科目を通してスキルを身に付けてください。また、公衆栄養が世の中に果たす役割について、当科目を通して理解を深め、実際に多くの人に周知することで体感して下さい。

〔教員の実務経験〕
行政管理栄養士として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、公衆衛生現場で求められている公衆栄養の概念や理論、具体的な方法について学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕PUN1233

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(5)食品・栄養・保健・医療の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(7)健康づくりのための望ましい食生活とライフスタイルのあり方を総合的に解明し、それを実践・普及することができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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