科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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460150 |
専門基礎科目 |
知覚と認識 |
3回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
460151 |
環境心理学 |
2 |
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代表担当者名 | |||
中村 慎佑 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 1)人間と環境との不可分ともいえる関係性について理解することができる。 2)人間がどのように環境を認識しているかについて理解することができる。 3)人間がどのように環境を評価しているかについて理解することができる。 4)さまざまな環境における人間の心と行動について理解することができる。 〔授業科目内容の概要〕 環境心理学は、1960年代後半に成立した経緯があり、心理学諸領域のなかでも比較的新しい研究領域といえます。環境心理学では、人間と環境との関わり合いについての研究を行っています。一般に、人間と環境を考えるときには、人間は人間、環境は環境というように別のこととして捉えることがほとんどだと思います。しかし、私たちは日常生活の中でさまざまな環境に身をおいて、そうしたさまざまな環境から多大な影響を受けるとともに、環境自体を変化させたり新しい環境を作り上げたりするという主体的な側面をもっています。このように人間と環境との間には不可分の要素があることから、人間と環境を同時にとりあげて考えていく必要があります。 この授業では、人間と環境および人間と環境の関係を媒介する心的過程を巡る諸問題に関わる心理学的な研究をとりあげて概説し、人間と環境との関連性に対する理解を深めることを目指します。 〔授業計画〕 第01回 環境心理学とは:環境心理学の誕生 ~なぜ人間と環境の関わりを考えるのか?~ 第02回 環境の知覚(1):外界の把握 ~人はどのように外界を捉えているのか?~ 第03回 環境の知覚(2):目の錯覚 ~どうして私たちは騙されてしまうのか?~ 第04回 環境の知覚(3):奥行きの把握 ~人は外界をありのままに見ているのか?~ 第05回 環境の認知:身近な環境の理解 ~人はどのように身近な環境を捉えるのか?~ 第06回 空間の把握:認知地図の特性 ~人はどのように空間を移動するのか?~ 第07回 環境の探索:経路探索の特性 ~人はなにを手がかりに移動するのか?~ 第08回 環境の評価:主観的評価と客観的評価 ~人はどのように環境を評価するのか?~ 第09回 環境認知の個人差:環境への適応 ~なぜ人によって環境の捉え方が違うのか?~ 第10回 対人環境と社会環境:他者の存在 ~なにが居心地のよさを生み出すのか?~ 第11回 環境と災害(1):災害と避難行動 ~なぜ人は逃げ遅れてしまうのか?~ 第12回 環境と災害(2):防災と減災 ~なぜ災害に対する備えが必要なのか?~ 第13回 環境と安心安全:“割れた窓”が意味すること ~どうすれば犯罪を抑止できるのか?~ 第14回 生活環境:居住環境と労働環境 ~人はどのような環境で暮しているのか?~ 第15回 摘要 〔授業外学修の指示〕 授業中に紹介する環境心理学に関する書籍を読んだり、ノートを読み返したりすることで予習復習をしてほしいと思います。 〔使用教材〕 授業中にプリントを配付します。 〔参考図書〕 授業中に適宜紹介します。 〔成績評価の方法・基準〕 提出された課題の内容について総合的に評価します。 1)課題の内容(課題・感想・小テスト・レポート等):100% 〔学生へのメッセージ〕 この授業では、私たちが普段あまり意識することのない身近な環境について、さまざまな観点から学修していきます。初回の授業では、授業内容や評価方法等について詳しく説明しようと思います。 なお、授業内容は、授業の進捗状況等によって変更されることがあります。予めご了承ください。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕PEC1323 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (3)人体の構造・機能や人間の生活全般についての科学的認識を持っている。(知をみがく/知識・理解) |