健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
461350
専門科目
専門分野Ⅳ
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
461351
生活環境素材論
2
代表担当者名
川瀨 德三
科目内容
〔授業の到達目標〕
ヒトをとりまく環境は、さまざまな素材(材料)によって構成されていることを学び、これらの環境構成材料が生活の快適性や安全性、健康維持と深く関わっていることを理解できる。

〔授業科目内容の概要〕
ヒトをとりまく環境は様々な材料によって構成されている。ヒトはそれらの環境材料の諸特性によって快・不快を始め様々な生理的、心理的影響を受ける。本講義では、ヒトの最近接環境材料である身体を取り巻く繊維材料(衣服)、その外接環境であるインテリア空間、住宅・設備材料および様々な生活用品までを、ヒトを中心とする環境デザインの設計に必要な知識となるように、「生活・環境・素材」を結ぶ広範囲、学際的内容として学びます。講義は繊維の話から始めるが、衣類に限らず、住宅・設備材料にも繊維類似の多くの高分子材料が使われていることにも気づくでしょう。

〔授業計画〕
第1回 ヒトを取り巻く環境と環境材料あれこれ
第2回 最近接環境素材としての衣服 繊維は何故衣服に適する?
第3回 化学繊維 製法・性質・性能
第4回 繊維と高分子 繊維、糸、布へ 組織によって変わる性能
第5回 繊維素材 より快適へと進化する繊維 (クールビズ・ウォームビズ・新合繊など)
第6回 なぜ染まる 色の科学
第7回 生活と界面活性剤
第8回 建築の内部空間 インテリアと構成素材 繊維製品(カーペット、カーテン)
第9回 壁装材、壁紙 和紙の美
第10回 接着の基礎科学(繊維の接着から木質系材料の接着まで)接着の原理
第11回 環境調和材としての木材 構造と環境調湿効果
第12回 セラミックス 住宅・建築用 ガラス(種類と光学的性質)環境との関係
第13回 プラスチックス 生活で活躍する高分子
第14回 複合材料 新たな素材
第15回 室内環境汚染とハウスダスト・衛生・シックハウス 身近な素材と化学物質(防汚・抗菌)

〔授業外学修の指示〕
講義範囲は広いですが、生活と直接かかわる内容なので「聴いて得した」と思ってもらえるよう分かりやすく講義することを心がけています。記憶だけの授業にしたくないので、「何故?」を理解してもらうよう、時には科学的、化学的な説明を行います。また、自分自身の生活の中で、常に生活環境構成材料を意識し、授業内容を実践的に理解するよう心がけて下さい。

〔使用教材〕
毎授業時に講義資料を配布する。講義動画を提供することもある。

〔参考図書〕
授業中に適宜紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
1.第1回~第13回において、講義内容に関連した課題レポートを複数回課す(評価 40%)
2.定期試験(最終試験レポート)を課す(評価 60%)
により総合評価する。

〔学生へのメッセージ〕
「生活・環境・素材」という非常に実用的、多面的な内容をつなぐ科目です。人間のための環境(衣から住まで)の「ものづくり」に役立つ知識を身につけることを目標に講義します。化学的内容を含んでいますが、「化学」を勉強してこなかった人にも理解してもらえるような授業を心がけますので、興味をもって聴いて下さい。また、授業だけでなく、日常生活の中でも自分自身をとりまく環境とその素材の関係について考えることを心がけて下さい。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕SSⅣ1333

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)建築・デザイン分野に関する総合的な知識と専門的視点を有している。(知をみがく/知識・理解)
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