健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
468000
家庭科教諭免許課程(卒業要件外)
家庭科教諭
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
468001
家庭科指導法Ⅲ
2
代表担当者名
中岡 義介
科目内容
〔授業の到達目標〕
1)子供の認識や思考、学力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
2)家庭科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。
3)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
4)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
5)家庭科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
これらの到達目標により、基礎的な学習指導理論を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。

〔授業科目内容の概要〕
家庭科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された家庭科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。具体的には、家庭科教育の実践では、全国一律の最低基準である学習指導要領にどのような内容を付加するかが問われるとともに、学習指導要領AからCの内容を相互に関連づけて、総合的に展開することが求められる。「地域の衣食住の文化や地域で工夫されてきた生活」を家庭科教育に組み込むことは、その方策の重要なひとつである。このような実践が、地域との関係が希薄になっている今日にあって、どのような効果を生むか、実例を挙げて解説する。演習として、地域の調査を実施する。調査方法、調査結果のまとめ方について概説し、調査計画を立て、地域のフィールド調査、インターネット調査、文献調査を順に実施し、その調査で得た成果を家庭科教育にどのように組み込むかを情報機器や教材の活用を含め模擬授業等で討議・検討する。

〔授業計画〕
第1回 地域と学校とのかかわり
第2回 地域に学び、地域に返す
第3回 地域の「住まい方」を組み込む家庭科教育の意義1―地域で育まれた食文化
第4回 地域の「住まい方」を組み込む家庭科教育の意義2―地域で育まれた衣文化
第5回 地域の「住まい方」を組み込む家庭科教育の意義3―地域で育まれた住文化
第6回 地域の「住まい方」を組み込む家庭科教育の意義4―地域で育まれた近隣
第7回 地域調査Ⅰ フィールド調査
第8回 フィールド調査報告
第9回 地域調査Ⅱ インターネット調査
第10回 インターネット調査報告
第11回 地域調査Ⅲ 文献調査
第12回 文献概要報告
第13回 地域調査計Ⅳ 特定課題
第14回 特定課題調査報告
第15回 調査成果を組み込む家庭科学習の検討

〔授業外学修の指示〕
地域調査は各自が立てた計画に基づいて各自が設定した地域(可能な限り各自が住む地域)でおこなう。各自の生活や他教科の課題に支障のないように計画をたてて実践するよう心掛けること。

〔使用教材〕
『家庭科指導法テキストノート』(コピーして配布)
『家庭科指導法ワークシート』(コピーして配布)
『家庭科指導法資料』(コピーして配布)
『中学校学習指導要領解説 技術・家庭編』(平成29年7月)ISBN:978-4-304-02154-1
『高等学校学習指導要領解説 家庭編』(平成30年7月)ISBN:978-4-87730-419-5
中学校教科書『新編 新しい技術・家庭(家庭分野)』東京書籍(令和3年度版) ISBN:978-4-487-12382-7
高等学校教科書『家庭基礎 自立・共生・創造』東京書籍(令和4年度版) ISBN:978-4-487-16648-0
高等学校教科書『家庭総合 自立・共生・創造』東京書籍(令和4年度版) ISBN:978-4-487-16649-7

〔参考図書〕
講義中に適宜紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
(受講態度)30%+(レポート)70%

〔学生へのメッセージ〕
家庭科教育の内容を総合的に展開するためには、「地域」からの視点をもつことがポイントの重要なひとつです。各自の地域調査はそのためにおこなうものです。また、調査結果をオープンに報告することにより、互いの調査地域を知ることとなり、授業をおこなっていく上での多くの知識を得ることにもなります。

〔教員の実務経験〕
建築・都市・地域の調査、構想、計画設計に携わった実務経験を活かし、家庭生活と地域、社会との関係とその課題を示しながら、地域調査の方法と実践を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕STC1343

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2)専門分野および関連分野の専門家との連携・協働に必要な協調性とリーダーシップを身につけている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)人間の身体と健康についての科学的視点や専門的知識・技術を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(8)修得した専門的知識と的確な技術をもって、人間の身体と健康に関する今日的課題を解決し、自らの価値観のもとに創意工夫をこらすことで、地域社会および国際社会に貢献することができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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