健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
470200
専門基礎科目
人体の構造と機能
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
470201
病理学
1
代表担当者名
植田 政嗣
科目内容
〔授業の到達目標〕
疾病(病気)の基本的な考え方を理解修得し、主な疾患の本態、病変について述べる事ができる。

〔授業科目内容の概要〕
病理学は疾病を理論的に体系づけた学問であり、具体的には疾病の原因、本態、病変、経過、予後などについて考究する。これは医学そのものであり、近代医学は病理学を中心として発展してきた。このうち特に疾病時にみられる臓器、組織、細胞などの形の変化(形態学的病変)を探求するのが狭い意味の病理学である。病理学を学ぶのに二つの方法があり、それは病理学総論と各論である。このうちの病理学総論は各臓器におこる共通の病変を大きく6つに分け、それぞれの病変の意味、原因、特徴などを系統的に学ぶものであり、疾病を理解するために重要な学問の一つである。6つの病変とは退行性病変、進行性病変、循環障害、炎症、腫瘍、先天性疾患である。本講義は臨床医学の基本的概念を理解するために必要な病理学総論である。

〔授業計画〕
第1回 病理学とは
第2回 退行性病変(萎縮、変性、壊死)
第3回 退行性病変(物質代謝異常)
第4回 進行性病変(肥大、再生、創傷治癒)
第5回 進行性病変(化生、移植、異物処理)
第6回 循環障害(虚血、充血、うっ血、側副循環)
第7回 循環障害(出血、血栓症)
第8回 循環障害(塞栓症、梗塞症、体液循環障害)
第9回 炎症(炎症の定義、機序、分類)
第10回 炎症(免疫反応、自己免疫疾患)
第11回 炎症(自己免疫疾患、特殊性炎症)
第12回 腫瘍(腫瘍の定義、分類)
第13回 腫瘍(腫瘍の原因、発育、進展)
第14回 先天性疾患
第15回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
毎回の講義内容について、理解度の確認のために、OPEN CEASで記号入力式テストを実施する。

〔使用教材〕
「わかりやすい病理学」 岩田隆子他 南江堂(ISBN978-4-524-26569-5)

〔参考図書〕
「新クィックマスター病理学」 堤寛他 医学芸術社

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験(80%)、受講態度(20%)で評価する。

〔学生へのメッセージ〕
患者に接する際の病気を理解するために大変重要な科目である。

〔教員の実務経験〕
細胞診専門医として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら。病理学総論を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕SFH1422

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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