健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
471400
専門基礎科目
社会のしくみと健康
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
471401
人間発達学
2
代表担当者名
信迫 悟志
科目内容
〔授業の到達目標〕
人間の認知発達および身体運動発達について、発達科学(発達心理学、認知神経科学)的側面から説明できる。

〔授業科目内容の概要〕
ヒトの乳幼児期の認知面(心理、情緒、言語、社会性、知性)および身体運動面の発達には目を見張るものがある。一方で、発達が減衰する高齢期も、獲得した機能を統合し、精神性を高め、社会生活に適応するという意味で、発達の過程にあると考えられるようになった。人間発達学では、この「生涯発達(life-span development)」の観点から、胎児期~乳児期~幼児期~学童期~青年期~成人期~老年期という生涯を通じたヒトの発達について学ぶ。また人間の認知発達(心理、情緒、社会性、知性)および身体運動発達について、発達科学(発達心理学、認知神経科学)的観点から学ぶ。加えて、医療従事者として必要な発達障害およびその支援の在り方についても学ぶ。

〔授業計画〕
第1回 イントロダクション,なぜ人間発達を学ぶのか
第2回 発達とは?-発達の3要素と要因-
第3回 自己認知の発達
第4回 赤ちゃんの有能性(顔偏好,視線偏好,生物的動きへの感受性,エントレインメント)
第5回 共同注意と心の理論
第6回 情動・感情の発達
第7回 言語(言葉)の発達
第8回 知性の発達-ピアジェの認知発達論-
第9回 発達障害について-社会性の困難:自閉症スペクトラム障害-
第10回 胎児期~幼児期における身体の発達
第11回 胎児期~幼児期における運動の発達
第12回 学童期~青年期における身体・運動・認知・心理の発達
第13回 成人期~老年期における身体・運動・認知・心理の発達
第14回 学習理論に基づく発達支援1(認知学習,刺激-反応学習,教師あり学習,強化学習)
第15回 学習理論に基づく発達支援2(教師なし学習:自己組織化)

〔授業外学修の指示〕(記号入力式テストの指示)
授業で使用する資料(スライドPDF)はOpenCEASに登録されますので、記号入力式テストで活用して下さい。基本的に毎回、記号入力式テスト(予定:全15回)が出題されます。成績評価には、毎回の記号入力式テスト(予定:全15回)の実施が必須になります。

〔使用教材〕
OpenCEAS登録資料(Web登録資料)。毎回、授業資料をOpenCEASに登録します。OpenCEAS登録資料には、PDFと動画があります。貸与PCにて、OpenCEAS登録資料を参照してください。毎回受講後に記号入力式テスト(予定:全15回)を実施して下さい。

〔参考図書〕
『Crosslink basic リハビリテーションテキスト 人間発達学』浅野大喜、メジカルビュー社、2021年(ISBN978-4-7583-2062-7)
『メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ 人間発達とライフサイクル』辛島千恵子、理工図書株式会社、2020年(ISBN-13:9784844608882)
『リハビリテーションのための人間発達学 第2版』大城昌平、メディカルプレス、2014年(ISBN978-4-944026-95-1)

〔成績評価の方法・基準〕
1.記号入力式テスト全15回:80%(記号入力式テストは、授業で学習した内容で出題します)
2.授業に対する姿勢:20%(授業中の質問や応答など授業への参加度と貢献度を評価する。なお、私語や無断退室など受講上望ましくない行為に対してはマイナス評価を与える)

〔学生へのメッセージ〕
人間の発達の素晴らしさを感じると同時に、医療人として障害を抱える子どもたちにどのように向き合うか考えて下さい。

〔教員の実務経験〕
教育委員会の理学療法巡回事業において理学療法士として勤務し、公的教育機関の特別支援学級に在籍する児童・生徒に対する理学療法の提供を実施しており、この現場での実体験を示しながら、新生児・乳幼児期~青年期の人間発達メカニズムを学生に教示している。また急性期・回復期・維持期および施設での理学療法に従事しており、この現場での実体験を示しながら、成人期~老年期の人間発達メカニズムを学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕SMP1421

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)豊かな教養と幅広い視点を持っている。(知をみがく/知識・理解)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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