健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
472100
専門科目
専門分野Ⅰ
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
472101
看護倫理
2
代表担当者名
堀江 尚子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.看護ケアの場面で、ときに対峙する多様な価値感を吟味し、倫理的観点からそれら各々の存立の意味と共存の方法を考察できる。
2.看護倫理に関する基本的知識と倫理的意志決定の枠組みを理解し活用できる。

〔授業科目内容の概要〕
看護実践に倫理的判断を統合することは、その看護実践の必要性や正当性を確認することに繋がる。複雑な医療状況において看護対象者の人権を如何にまもるか、学生自身が倫理的課題を意識し、各論実習で活用できるように配慮する。なお、この科目は、看護職者としての道徳的発達を促すことを目的とし、具体的な事例をもとにグループワークや対話により、倫理的課題について考察する。

〔授業計画〕
第1回 ガイダンス
第2回 倫理学を学ぶこと
第3回 ジレンマとは
第4回 近代医療における倫理問題
第5回 倫理原則と正義論
第6回 目的論と義務論
第7回 徳の倫理
第8回 ケアの倫理
第9回 「医療人に課せられた社会的使命…薬物の怖さを熟知し効能を最大限に生かす」(外部講師招聘)
第10回 家族のジレンマ「病院における患者と家族へのケアについて」(外部講師招聘)
第11回 情報の取り扱いを巡る倫理
第12回 医療者のジレンマ事例討議Aブロック
第13回 医療者のジレンマ事例討議Bブロック
第14回 医療者のジレンマ事例討議Cブロック
第15回 定期試験
第16回 まとめ

〔授業外学修の指示〕
予習:次にあげる資料を受講前に調べること
・ 看護者の倫理綱領(日本看護協会・国際看護師協会)
・ 患者の権利に関するリスボン宣言
授業は、倫理的ジレンマ(実際の経験)をグループで提示し、ディベート、ロールプレイ等を通して倫理的課題への対応について検討するので、事前準備をして積極的に参加してください。

〔使用教材〕
授業時紹介する。

〔参考図書〕
授業時紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験40%、課題レポート、発表内容並びに受講態度60%

〔学生へのメッセージ〕
受講と並行し、日常生活で自明となっている自己の価値観を倫理という視点で問いなおし続けて欲しい。

〔教員の実務経験〕
看護師として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に求められている看護倫理を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FUN1433

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
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