健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
473050
専門科目
専門分野Ⅱ
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
473051
急性期看護学援助論Ⅱ(3K12対象)
1
代表担当者名
林田 麗
科目内容
〔授業の到達目標〕
1. 周手術期看護の特徴と手術侵襲が患者に与える影響を観察・アセスメントする方法が理解できる。
2. 手術療法を受ける患者とその家族の身体的・心理的特徴を理解することができる。
3. 患者の回復過程を理解し、患者の日常生活への援助および心理・社会的支援について理解することができる。

〔授業科目内容の概要〕
交通事故や災害での外傷や、急激な健康状態の変化により危機的状況にある成人期の患者に実施される手術療法や処置において、患者の身体的・心理的変化を観察・アセスメントする方法を学習する。また周手術期における看護過程を学習し、患者とその家族への危機介入と生活援助について学ぶ。

〔授業計画〕
第1回 外傷性疾患患者の観察と処置(頭部・顔面・腹部・皮膚・筋骨格系の外傷)(演習含む) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第2回 心肺蘇生法(一次救命処置・二次救命処置)(演習含む) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第3回 呼吸管理と気管吸引(演習含む) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第4回 手術療法を受ける患者の看護過程(1)術前 【林田麗】
第5回 手術療法を受ける患者の看護過程(2)術中・術後 【林田麗】
第6回 消化・吸収障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(1)(情報の分析と計画立案) 【菊谷美代子・林田麗・大友絵利香・古井あゆみ】
第7回 消化・吸収障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(2)(グループワーク) 【菊谷美代子・林田麗・大友絵利香・古井あゆみ】
第8回 人工肛門造設術を受ける患者の看護(1)術前から術後の看護について(講義) 【菊谷美代子・林田麗・大友絵利香・古井あゆみ】
第9回 人工肛門造設術を受ける患者の看護(2)ストーマケアの実際(演習) 【菊谷美代子・林田麗・大友絵利香・古井あゆみ】
第10回 基礎疾患のある患者の周手術期看護 (1)基礎疾患が術後経過に及ぼす影響についてのアセスメント【林田麗】
第11回 基礎疾患のある患者の周手術期看護 (2)基礎疾患の影響を考慮した術後の看護援助の実際【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第12回 運動機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(1)(情報の分析と計画立案) 【大友絵利香・菊谷美代子・林田麗・古井あゆみ】
第13回 運動機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(2)(グループワーク) 【大友絵利香・菊谷美代子・林田麗・古井あゆみ】
第14回 脳・神経機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(1)(情報の分析と計画立案) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第15回 脳・神経機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(2)(グループワーク) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第16回 呼吸機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(1)(情報の分析と計画立案) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第17回 呼吸機能障害で手術を受ける患者の看護過程の展開(2)(グループワーク) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第18回 事例による術後合併症予防のための看護(1)過大侵襲の手術(グループワーク) 【大友絵利香・菊谷美代子・林田麗・古井あゆみ】
第19回 事例による術後合併症予防のための看護(2)低侵襲の手術(グループワーク) 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第20回 術後合併症予防のための術前患者教育:術前オリエンテーション・術後合併症予防のケアほか(演習) 【大友絵利香・林田麗・菊谷美代子・古井あゆみ】
第21回 術後ルート類挿入中の患者の離床への援助(演習)(1)ドレーンやルート管理・疼痛管理 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第22回 術後ルート類挿入中の患者の離床への援助(演習)(2)早期離床の援助 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】
第23回 定期試験 【林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ】

〔授業外学修の指示〕
・急性期看護学援助論Ⅰの学習内容を復習しておいてください。
・急性期および周手術期看護に必要とされる知識や技術を、毎回異なるテーマで進めていきます。全出席し、グループワークを通して知識や技術の獲得を目指してほしいと思います。
・急性期および周手術期看護実践のための具体的な技術について演習を行いますので、積極的に臨んでください。

〔使用教材〕
講義・演習資料を配付する。また下記の教科書を使用する。
『成人看護学 急性期看護学Ⅱ 救急看護・クリティカルケア 改訂第3版』佐藤まゆみ他編(南江堂)ISBN:9784524241644(急性期看護学援助論Ⅰで使用)
『新体系 看護学全書 経過別成人看護学② 周術期看護 第2版』明石惠子他著(メヂカルフレンド社)ISBN:9784839233860(急性期看護学援助論Ⅰで使用)
『周手術期看護 学習ワークブック』大滝 周編(メヂカルフレンド社)ISBN:9784839216344

〔参考図書〕
『講義から実習へ 高齢者と成人の周手術期看護1・外来/病棟における術前看護 第3版』竹内登美子著(医歯薬出版(株))ISBN:9784263239858
『講義から実習へ 高齢者と成人の周手術期看護2 術中/術後の生体反応と急性期看護 第3版』竹内登美子著(医歯薬出版(株))ISBN:9784263239865
ほか、講義の中で適宜紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験(60%)+ 課題提出・グループワークの活動状況(40%)

〔学生へのメッセージ〕
急性期および周手術期看護の実践で必要とされる知識や技術を盛り込んだ授業内容になっています。3年次後期の急性期看護学実習に向けて、これまでの学習内容の復習も含めて、しっかり学んでください。

〔教員の実務経験〕
看護師として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に求められている救急看護や周手術期看護について学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕AND1433

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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