健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
473100
専門科目
専門分野
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
473101
慢性期看護学援助論Ⅰ
1
代表担当者名
山本 裕子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.1. 慢性的な健康障害を有する成人期の人々を生活者の視点から捉え、疾患の特性を踏まえて対象者にもたらされる影響を説明することができる。
2.対象者がQOLの向上をめざして主体的な療養生活が送れるように援助するための看護について説明することができる。

〔授業科目内容の概要〕
慢性的な健康課題を有する成人期にある人の看護について、代表的な慢性疾患を取り上げ、その病態生理の理解に基づいて患者と家族にもたらされる身体・心理・社会的影響を理解し、必要な看護を導くためのアセスメントについて学修する。さらに、患者がセルフマネジメントによって主体的な療養生活を送りQOLを充実するために、倫理的視点や多職種連携を取り入れた看護援助の具体的な方法について学修する。。

〔授業計画〕
第1回目 慢性期にある人の看護援助:循環器障害①虚血性心疾患患者の看護【山本】
第2回目 慢性期にある人の看護援助:循環器障害②慢性心不全患者の看護【山本】
第3回目 慢性期にある人の看護援助:呼吸器障害①慢性閉塞性肺疾患患者の看護【對中】
第4回目 慢性期にある人の看護援助:呼吸器障害②肺がん患者の看護【對中】
第5回目 慢性期にある人の看護援助:脳・神経機能障害①脳卒中患者の看護【山本】
第6回目 慢性期にある人の看護援助:脳・神経機能障害②筋萎縮性側索硬化症患者の看護【外部講師】
第7回目 慢性経過をたどる患者の理解【山本・對中・荻野】
第8回目 慢性期にある人の看護援助:栄養摂取・消化機能障害①炎症性腸疾患患者の看護【對中】
第9回目 慢性期にある人の看護援助:栄養摂取・消化機能障害②肝炎・肝硬変患者の看護【對中】
第10回目 慢性期にある人の看護援助:栄養摂取・消化機能障害③肝がん患者の看護【對中】
第11回目 慢性期にある人の看護援助:内部環境調節障害:慢性腎臓病患者の看護【山本】
第12回目 慢性期にある人の看護援助:免疫・アレルギー疾患:慢性関節リウマチ患者の看護【對中】
第13回目 慢性期にある人の看護援助:血液・造血器疾患:白血病患者の看護【山本】
第14回目 慢性期にある人の看護援助:内分泌・代謝機能障害:糖尿病患者の看護【荻野】
第15回目 定期試験
第16回目 慢性経過をたどる患者への援助【對中・荻野・山本】

〔授業外学修の指示〕
これまでの授業(人体構造・機能学、病態医学などの専門基礎科目、基礎看護学、成人看護学対象論)で学修した知識が基盤となるので、十分復習をして授業に臨むこと。講義で学ぶ専門分野について系統別にその系の解剖・構造と機能ならびに病態生理を整理し予習しておく。既習事項を確認し、不足している内容を補うことで新たな知識を獲得しやすくなる。そのためにも、学修した内容は必ずノートに整理しておくこと。

〔使用教材〕
『系統看護学講座 成人看護学[2] 呼吸器』医学書院ISBN 978-4-260-03569-9
『系統看護学講座 成人看護学[3] 循環器』医学書院ISBN 978-4-260-03557-6
『系統看護学講座 成人看護学[4] 血液・造血器』医学書院ISBN 978-4-260-03571-2
『系統看護学講座 成人看護学[5] 消化器』医学書院ISBN 978-4-260-03562-0
『系統看護学講座 成人看護学[6] 内分泌・代謝』医学書院ISBN 978-4-260-03559-0
『系統看護学講座 成人看護学[7] 脳・神経』医学書院ISBN 978-4-260-03561-3
『系統看護学講座 成人看護学[8] 腎・泌尿器』医学書院ISBN 978-4-260-03558-3
『系統看護学講座 成人看護学[11] アレルギー 膠原病 感染症』医学書院ISBN 978-4-260-03858-4

〔参考図書〕
『看護学テキストNiCE成人看護学 慢性期看護 改訂第3版』南江堂ISBN 978-4-524-24198-9
『看護学テキストNiCE病態・治療論〔1〕病態・治療総論』南江堂ISBN978-4-524-23741-8
『慢性期看護論 第3版』ヌーヴェルヒロカワISBN 978-4-86174-061-9

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験:90%
課題レポートと受講態度:10%

〔学生へのメッセージ〕
多様な慢性疾患があるが、限られた講義時間のため代表的な疾患を取り上げてその看護援助を中心に講義する。疑問点は積極的に質問し、能動的な態度で授業に臨むこと。

〔教員の実務経験〕
看護師として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、慢性看護に必要な看護過程の展開と看護技術について学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕AND1432

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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