健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
473200
専門科目
専門分野Ⅱ
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
473201
急性期看護学実習
3
代表担当者名
林田 麗
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.いかなる場面においても人としての尊厳を重んじる配慮ができ、患者とその家族とコミュニケーションを通して援助的な関係を築くことができる。
2.救命救急室および集中治療室において、生命の危機に瀕している患者とその家族を身体的・心理的・社会的に理解し、患者や家族への看護援助が理解できる。
3.患者が手術療法を受けるまでの過程を理解し、身体的・心理的・社会的に準備が整った状態で手術に臨めるように援助することができる。
4.手術療法中の経過を理解し、患者に必要な援助を行うことができる。
5.手術後から退院までの、患者に必要な援助を見出し、実施することができる。周手術期にある患者とその家族を身体的・心理的・社会的に理解し、患者や家族への看護援助が理解できる。
6.救急および周手術期にある患者をとりまく医療体制や医療従事者の連携および看護師の役割について理解できる。

〔授業科目内容の概要〕
急激な健康状態の変化や外傷により危機的状況にある患者とその家族を身体的・心理的・社会的に理解し、急性期看護について学ぶ。さらに、手術療法を受ける患者とその家族を身体的・心理的・社会的に理解し、周手術期における看護実践に必要な基礎的能力を養う。また、急性期からの健康回復に向けた対象の健康問題の解決に向けて、保健・医療・福祉チームの連携・協働における看護専門職者の役割を理解することを目指す。

〔授業計画〕
1.実習内容
(1)救急看護について、看護師と共に行動しながら看護や治療の場面を見学実習する。
(2)手術療法を受ける患者を受け持ち、情報収集・分析・看護計画立案・計画の実施と評価をし、患者の回復過程に応じた計画の修正と追加を行い、看護過程を展開する。また受け持ち患者の手術を見学することで、手術侵襲の理解を深めるとともに、手術室看護師の役割について学ぶ。
(3)(1)および(2)について、所定の記録用紙に記録する。
(4)テーマカンファレンス、ケースカンファレンスおよび最終カンファレンスを病棟での実習期間内に行う。
(5)受け持ち患者の看護についてまとめ、学内で発表を行う。

2.実習期間
周手術期看護実習 2週間
救急看護実習 1週間

3.実習場所
周手術期看護実習:大阪市立総合医療センター/近畿大学奈良病院/市立東大阪医療センター
救急看護実習:奈良県立医科大学附属病院

4.担当者
林田麗・大友絵利香・菊谷美代子・古井あゆみ

〔授業外学修の指示〕
今まで学んだ知識や技術をしっかり復習したうえで、実習に臨んでください。学生であっても医療スタッフの一員だという自覚をもち、責任ある行動をとってください。

〔使用教材〕
「成人看護学 急性期看護学実習 実習要項」を配付するので参照すること。そのほか、「成人看護学対象論」、「急性期看護学援助論ⅠおよびⅡ」で使用した授業資料および教科書を使用する。さらに、患者の状況に応じて既習科目の教材や図書を活用する。

〔参考図書〕
別途指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
所定時間数の5分の4以上の出席時間数を有する者を評価の対象とする。実習内容、実習記録、実習態度、事前学習状況、実習中の学習状況、出席状況によって総合的に評価する。詳細については「成人看護学 急性期看護学実習 実習要項」を参照すること。

〔学生へのメッセージ〕
臨地での実習ですので、自身の学習不足は自分に跳ね返ってくるだけではすみません。侵襲からの健康回復を切に願う患者様とそのご家族にどう向き合うか、しっかり考え行動してください。知識・技術だけでなく、自分自身を大きく成長させてくれるものと思います。


〔教員の実務経験〕
看護師として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に臨床現場で求められている救急看護や周手術期看護に関する知識や技術を学生に指導している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕AND1433

【履修制限あり】学科内規参照のこと
〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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