健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
474510
専門科目
専門分野
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
474511
在宅看護学概論
2
代表担当者名
堀江 尚子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1. 在宅看護の対象・目的・機能を理解できる。
2. 施設内看護と在宅看護の関係について理解できる。
3. 家族の機能・家族に関する理論を理解できる。
4. 生活の場である在宅での看護について理解できる。

〔授業科目内容の概要〕
従来わが国の看護は病院を中心に行われてきたが、近年人口の高齢化、疾患の慢性化及び健康への関心の高まりから、看護をめぐる諸情勢は変化し、在宅看護への需要が増大している。本授業では、多様な健康障害をもちながら在宅で生活している対象とその家族の特性を理解した上で、地域で生活している要介護者、高齢者、障害者等の暮らしと健康問題について学習する。特に、在宅看護活動の目的と機能、施設内看護と在宅看護の関係について学び、在宅看護の方法として、訪問看護の展開、訪問看護の機能・効果について学習する。また、在宅療養者に多い疾患や、在宅での医療処置に関して学習することを通して、生活の場である在宅での看護を理解する。

〔授業計画〕
第1回 在宅看護とは(堀江)
第2回 在宅看護の目的と特性 (松川)
第3回 在宅看護の対象(ライフステージ、健康レベルに合わせた支援)(松川)
第4回 在宅ケアと現代家族(1)(家族の機能、家族を理解するための理論)(堀江)
第5回 在宅ケアと現代家族(2)(家族介護者への理解と支援)(堀江) 対象 (堀江)
第6回 在宅看護における社会資源(訪問看護と介護保険制度以外の制度) (松川)
第7回 在宅看護における社会資源の活用(松川)
第8回 在宅看護における重要概念 (堀江)
第9回 訪問看護在宅看護を支える制度 (介護保険制度と訪問看護)(堀江)
第10回 在宅看護がかかわる療養の場(療養の場と連携)(松川)
第11回 医療処置に伴う生活援助支援(1)(経管栄養、吸引、中心静脈栄養)(堀江)
第12回 医療処置に伴う生活援助支援(2)(気管切開、人工呼吸器)(堀江)
第13回 医療処置に伴う生活援助支援(3)(在宅酸素療法、CAPD)(堀江)
第14回 生活のなかでおこる問題の予測と予防(感染)とリスクマネジメント(堀江)
第15回 まとめ(堀江)

〔授業外学修の指示〕
看護師・保健師国家試験での出題数が多く、介護保険などの制度や法律の知識が必要となるため、予習・復習をしっかりと行うこと。講義中に時々小テストを実施する。

〔使用教材〕
『地域・在宅看護論[1]地域・在宅看護の基盤 第6版』河原加代子他著 医学書院 2022 ISBN:978-4-260-04689-3

〔参考図書〕
『国民衛生の動向』他.随時、講義の中で紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験50%、課題と小テストならびに受講態度50%

〔学生へのメッセージ〕
在宅療養ケアの基礎知識の獲得のために、積極的な受講態度を望む。


〔教員の実務経験〕
訪問看護師として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に求められている看護を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕ICS1432

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
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