健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
475050
専門科目
専門分野
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
475051
地域包括ケア実習
1
代表担当者名
原田 俊子
科目内容
【到達目標】
1)地域で生活する支援が必要な人々を対象とする地域包括ケアシステムの機能を捉え記述することができる。
2)地域で生活する人々に対して保健医療福祉の専門職者がどのように連携を図り、支援を行っているのか、多職種の専門職種とその役割を捉え、看護職の役割について記述することができる。
3)健康問題を抱えて支援が必要な地域で生活する人々の生活の現状と健康課題を捉え記述することができる。
4)地域で包括的に実践される多職種連携の対象と連携の実際を記述することができる。
5)地域で生活する人々が住み慣れた場所で自分らしく生活するために求められる自助・互助・共助・公助がどのように活用されているのか記述することができる。

〔授業科目内容の概要〕
地域で生活する人々に対する保健医療福祉活動の実際について、多職種連携 / 協働によるチームアプローチの視点から学ぶとともに健康に寄与する看護職の役割を理解する。 また、地域で生活する人々の健康レベルや健康課題に応じた地域包括ケアシステムの意義を理解し、今後の課題について考察することができる。

【授業計画】
【実習期間】 1週間(施設実習3日間、地域包括支援センター実習1日間) 8月下旬~9月上旬頃の1週間
【実習場所】 大阪府下・奈良県内の近郊の地域包括支援センター、高齢者ケア施設・障害者施設、通所サービス等
【実習内容】
1)1日間、地域包括支援センターの機能や職員の役割、地域住民の生活支援について学んだことをレポートにまとめる。
2)3日間、高齢者施設や障害者施設の入居サービスおよび通所サービスの機能を把握し、生活を支援する多職種とその役割を捉え、チームの一員である看護職の役割についてレポートにまとめる。
3)高齢者施設や障害者施設を利用しながら生活する人々の日常生活や生活支援の実際を捉え、生活の現状と健康課題についてレポートにまとめる。
4) インタビューを通して老年期の特徴や生活史を把握し、高齢者の多様性およびその人らしさをレポートにまとめる。
5) 地元(地域)で生活する人々が自分らしく生活するために活用できる自助・互助・共助・公助の実際の内容をレポートにまとめる。
6)実習をとおして、地域包括ケアシステムの5つの構成要素(住まい・医療・介護・予防・生活支援)を踏まえ、「地域包括ケアシステム」を実現する上で必要なチーム医療を担う地域包括ケアチームの一員として求められる役割や今後の課題についてレポートにまとめる。
7) 上記、最終日に内容をグループ・全体で発表し共有する。
*高齢者施設とは、介護老人福祉施設・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム・小規模多機能事業所等を示す。地域住民と行政との連携を知るため、実習中に開催している、認知症カフェ・認知症サポーター養成講座・老人クラブ活動・地域の行事(祭り)なども参加することがある。
*通所サービスとは、高齢者デイサービス・デイケアおよび共生デイ、放課後デイ・障害者(児)デイを示す。
*詳細は地域包括ケア実習要項を参照すること。


〔授業外学修の指示〕
1)実習前までに、認知症ケア論(選択科目)の受講を推奨する。
2)学内で実施される実習前のオリエンテーションには必ず出席すること。
事前の学内オリエンテーションまでに、必ず「地域包括ケア実習 実習要項」を熟読して予習をしておくこと。
3)各自が事前学習を行った上で実習に臨むこと。
(1)地域包括ケアシステムの意義と内容を復習し、地域包括ケアチームの多職種の職種と役割を理解しておくこと。
(2)各自、地域包括支援センターならびに各実習施設の運営母体、入居・利用対象、職員体制など機能を十分把握しておくこと。
(3)各地域(奈良県・大阪府)の高齢者施設などの新型コロナウイルス感染症対策マニュアルを各都道府県のホームぺージで確認しておくこと、さらに各実習施設の感染対策を把握しておくこと。
4)各自で健康管理を行いベストなコンディションで実習に臨むこと。
(1)自宅で体温測定を行うこと。
(2)実習前、実習中に体調不良がある場合は即座に教員または実習施設の指導者に報告すること。

〔使用教材〕
1)「臨地実習」実習要綱、地域包括ケア実習要項、地域包括ケア実習の手引き、看護技術臨地実習チェック
リストなど
2)奥野茂代・大西和子編 老年看護学 概論と看護の実践 第6版、ヌーヴェルヒロカワ.
3)奥野茂代・大西和子編 老年看護技術―アセスメントのポイントとその根拠、ヌーヴェルヒロカワ.

〔参考図書〕
1) 資料等を適宜紹介する。
〔成績評価の方法・基準〕
実習記録、実習レポート、実習態度などにより総合的に評価する。

〔学生へのメッセージ〕
地元(地域)で生活する人の自立支援に関わることができる人になってほしいと思います。積極的・主体的に実習
に取り組みましょう。

〔教員の実務経験〕
看護師として病棟、外来、訪問看護の業務に従事した経験ならびに保健師業務に携わっていた経験、地域において在宅医療・介護連携相談支援に従事してきた経験などの各教員の実務経験において、高齢者の生活を入院療養ならびに在宅療養・日常生活支援を関連して捉え、地域包括ケアシステムにおける医療・保健・福祉の多職種連携から多面的に支援に携わってきた。
履修に関して留意すること
【履修制限あり】学科内規参照のこと

〔科目分類番号〕PHN1433

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
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