健康科学部 2023年度版
更新日:2024/02/26
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
475900
専門科目
統合分野
4回生 前期
授業コード 科目名 単位
475901
離島・へき地医療体験実習
2
代表担当者名
大友 絵利香
科目内容
〔授業の到達目標〕
古来,看護とは他者のことを気遣う(care)ことであったが,現在の専門分化された医療システムの中ではそれぞれの専門分野を全うすることに主眼が置かれ,その人の顔が見える看護を行うことが難しくなってきている。しかし,離島やへき地においてなされている看護(Rural Nursing)では多くの内容が包括され,対象者を全人的にとらえた保健医療・看護が実践されている。 実習では以下の5つを到達目標とする。
1. 離島・へき地における保健・医療・福祉を体験することによって,「ひとりひとりの生活状況,価値観,健康状況などを総合的に判断した医療」のあり方を考えることができる.
2. 離島・へき地での生活における健康と保健・医療・福祉の関係を知り,看護師の役割を考えることができる.
3. 離島・へき地で実践されている看護を知ることによって,看護の本質を再考できる.
4. 事前準備や現地での実習および事後のフォローアップを通して,4年間の学習を統合した主体的な実習ができる.
5. 実習全体の中での自分の役割を理解し責任のある行動がとれる.


〔授業科目内容の概要〕
奈良県内の山村4か所に分かれて実習を行う。学内実習として,実習地域の概要を把握し,実習目標に到達できるための具体的な行動計画を立て,計画に沿った準備を行う。実習地域への訪問については,地域の状況を考慮して検討するため,実習直前もしくは初回のオリエンテーション時に連絡する。

〔授業計画〕
4月6日 全体オリエンテーション
4月7日 各地域毎のオリエンテーションと実習計画の立案
4月10日 実習計画に沿った事前準備や調査
5月8日 実習計画に沿った事前準備と臨地実習への備え
5月9日~11日 臨地での実習(状況によって臨地実習の日数や日程の変更あり)
5月12日 学内での実習まとめ 発表会準備
5月17日 発表会 記録・自己評価表の提出

〔授業外学修の指示〕
実習要項参照

〔使用教材〕
適宜紹介する

〔参考図書〕
適宜紹介する

〔成績評価の方法・基準〕
実習要項参照

〔学生へのメッセージ〕
奈良県内でも、極めて高齢化や過疎化が進んだ地域や、地域包括ケアの奈良県モデル地域となっている地域での実習です。皆さんが生活の中で体験している便利さはありませんが、住民の生活の中には独特な豊かさが感じられます。医療や様々な資源へのアクセスが複雑な地域で暮らす人々の健康と生活に触れ、いつまでも住み慣れた地域で生活するために、看護師が果たす役割が何かを考える実習にしてください。

〔教員の実務経験〕
保健師、看護師として業務に従事していた時の経験を活かし実習指導している。また、各地域との関係性を構築している教員が、指導に当たることで、臨地での活動や調査を円滑に進めることができるような教員配置をしている。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕ICS1434

〔履修制限あり〕
学科内規参照のこと

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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