健康科学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
458200
専門基礎科目
社会・環境(人間と生活)と健康
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
458201
スポーツ心理学
2
代表担当者名
辰巳 智則
科目内容
〔授業の到達目標〕
スポーツチームやチームに属するアスリートと指導者(コーチ・監督)の営み、また、そこで広く課題・問題とされてきた現象をスポーツ心理学の視点から理解し、スポーツチームやアスリートの心性に添えられる基礎的な能力を獲得している。

〔授業科目内容の概要〕
1.スポーツ行動に関わる諸概念と構造を理解する。
2.運動技能の習得方法及びその背景にある運動制御や初歩的な運動学習理論を理解する。
3.スポーツ参加・継続に係る基礎的な動機づけ理論とその周辺を理解する。
4.実力発揮(運動能力の発揮)に関わる心理的要因を捉え、適切な調整を図る技法とその理論的背景を理解する。
5.アスリートの心身問題を生涯発達の視点から捉え、包括的支援やアスリート教育のあり方を検討する。

〔授業計画〕
第01回 本講義の概要:スポーツ競技者・指導者が直面している課題・問題
第02回 スポーツ行動に関する諸概念と構造
第03回 運動技能の習熟過程
第04回 練習の組織化とスケジュール
第05回 運動技能の習得を意図した教示・フィードバック法
第06回 スポーツ参加・継続への動機づけⅠ―基本的欲求論―
第07回 スポーツ参加・継続への動機づけⅡ―自己決定論―
第08回 スポーツ参加・継続への動機づけⅢ―達成目標論・社会的認知論―
第09回 第02―08回授業の学習内容をふまえた効果的なコーチング支援の展開例
第10回 あがりによる運動パフォーマンス低下のメカニズムとその抑制方略
第11回 心理技法Ⅰ―リラクセーション、他―
第12回 心理技法Ⅱ―認知再構成、他―
第13回 アスリートのバーンアウト及び食行動問題
第14回 スポーツ傷害の心理Ⅰ―外傷・障害の心理社会的背景―
第15回 スポーツ傷害の心理Ⅱ―負傷後の精神力動とアスレティック・リハビリテーション―
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
・講義内容の読解に努めて下さい。そして、復習をして下さい。復習の際、授業の全容を振り返ることができるよう、授業時のノートテイキングを工夫して下さい。

〔使用教材〕
・随時、講義動画を配信するとともに、講義資料を配布する。

〔参考図書〕
「スポーツ心理学の世界」杉原隆・船越正康・工藤孝幾・中込四郎編著,福村出版.
「スポーツ心理学:からだ・運動と心の接点」中込四郎・山本裕二・伊藤豊彦著,培風館.
「運動指導の心理学」杉原隆著,大修館書店.
「運動学習とパフォーマンス」リチャード・A・シュミット著/調枝孝治監訳,大修館書店.
「臨床スポーツ心理学」中込四郎,道和書院.
「アスリートのこころの悩みと支援」中込四郎・鈴木壯,誠信書房.
「アスリートの心理学」中澤史,日本文化出版MOOK.

〔成績評価の方法・基準〕
・受講姿勢(30%)/定期試験(70%)

〔学生へのメッセージ〕
・講義資料の配布はその場限りとします。
・スポーツ科学の高度化と専門分化が進み、競技スポーツの現場では皆さんの分野だけでなく、多様な分野(コーチ学・医学・理学療法学・心理学・ドーピング、他)の専門家との協働が求められることがあります。毎回の講義では、実験事例やコーチング事例を豊富に扱い、皆さんの理解に繋げたいと思います。本講義全体を通じてアスリート理解に努め、彼らの心に添えられる力を育んで下さい。また、スポーツコーチや心理学の専門家が担う役割や守備範囲についても理解を進めて下さい。

〔教員の実務経験〕
幼児体育教室の講師、中学校、短期大学及び大学の運動部コーチ・監督としての指導経験や自治体が主催する医科学支援のスタッフ、認定スポーツカウンセラーや医療スタッフとして従事した経験を活かし、現場の実情や実践事例、臨床事例を示しながら、スポーツ心理学の基礎を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕SEH1222

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)豊かな教養と幅広い視点を持っている。(知をみがく/知識・理解)
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