健康科学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
474000
専門科目
専門分野
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
474001
老年看護学援助論Ⅰ
1
代表担当者名
原田 俊子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1)加齢過程で生じる老化の特徴と高齢者の疾患の特徴を記述することができる。
2)高齢者の身体機能の変化がおよぼす生活障害への影響をアセスメントツールを用いて記述することができる。
3)高齢者の健康段階に応じたヘルスプロモーションについて記述することができる。
4)高齢者に特徴的な症状の定義とメカニズムならびに看護のポイントを記述することができる。
5)高齢者に特徴的な疾患の定義とメカニズムならびに看護のポイントを記述することができる。
6)4つの代表的な認知症の特徴と看護のポイントを記述することができる。
7)継続看護と家族支援について記述することができる。

〔授業科目内容の概要〕
加齢過程で生じる老化の特徴と高齢者の疾患の特徴を踏まえ、それらが及ぼす生活障害を多面的に捉えられるようアセスメントツールを活用し客観的に捉え、個々に持つ生活障害と共存しながら、その人らしく生活することを支える看護の方法を考えていく。


〔授業計画〕
第1回 ガイダンス、 加齢過程で生じる老化の特徴と高齢者の疾患の特徴
第2回 高齢者の身体機能の変化がおよぼす生活障害への影響とアセスメントツール
高齢者の健康段階に応じたヘルスプロモーション
第3回 高齢者に特徴的な症状とアセスメントならびに看護のポイント①
老年症候群、摂食障害、排尿・排便障害、低栄養、脱水
第4回 高齢者に特徴的な症状とアセスメントならびに看護のポイント②
貧血、掻痒感、疼痛、睡眠障害、せん妄、褥瘡、寝たきり・廃用症候群
第5回 治療・検査を受ける高齢者への看護ケアと継続看護
第6回 健康で尊厳ある暮らしに向けた支援と家族支援
第7回 高齢者の生活機能を整える看護①コミュニケーション 演習
第8回 高齢者の生活機能を整える看護②食事と排泄 演習
第9回 高齢者の生活機能を整える看護③清潔 演習
第10回 疾患をもつ高齢者への看護ケア①脳神経系疾患
第11回 疾患をもつ高齢者への看護ケア②呼吸器系疾患
第12回 疾患をもつ高齢者への看護ケア③循環器疾患
第13回 疾患をもつ高齢者への看護ケア④運動器系疾患
第14回 疾患をもつ高齢者の理解 認知症看護⑤
第15回 認知症サポーター講座 (外部講師)
第16回 定期試験


〔授業外学修の指示〕
授業内で示す事前課題に積極的に取り組み、さらに、受講する講義内容をスケジュールに沿って毎回予習をしてきましょう。

〔使用教材〕
1)老年看護学概論「老いを生きる」を支える 改訂第4版 正木治恵・真田弘美編集、南江堂、2023年(ISBN 978-4-524-23378-6)
2)老年看護学技術「最後までその人らしく生きることを支援する 改訂第4版 正木治恵・真田弘美編集、南江堂、2023年(ISBN 978-4-524-23317-5)
3)「生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図」第4版 山田律子・内ヶ島伸也編、医学書院、2020年(ISBN 978-4-260-04274-1)
※この他、資料を配布する.

〔参考図書〕
1) 堀内ふき,諏訪さゆり,山本恵子編 「ナーシング・グラフィカ 老年看護学① 高齢者の健康と障害」 メディカ出版、2023年(ISBN978-4-8404-7840-3)
2) 堀内ふき,諏訪さゆり,山本恵子編 「ナーシング・グラフィカ 老年看護学② 高齢者看護の実践」メディカ出版、2023年(ISBN978-4-8404-7841-0)

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験:50% (授業で学習した内容全体を出題範囲とする)
課題および小テスト:30% ( 授業前後に提示した課題、授業後に学びの確認を行う小テスト)
授業に対する姿勢:20%(グループワークへの参加度、貢献度、コメントシート記入)

〔学生へのメッセージ〕
基礎看護学、成人看護学、老年看護学対象論での学びを踏まえ、身体症状や疾病をもつ高齢者の看護に関心をもち学びを深めて下さい。

〔教員の実務経験〕
看護師として病棟、外来、訪問看護の業務に従事した経験ならびに地域において在宅医療・介護連携相談支援に従事してきた。 その経験において高齢者の生活を医療・保健・福祉の多職種連携を行い多面的に捉えてきた。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕GPN1432

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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