健康科学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
475170
専門科目
専門分野
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
475171
産業保健展開論
1
代表担当者名
松本 泉美
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.産業保健活動の理念・場の特性・組織および労働衛生管理とその体制について理解し、説明できる。
2.産業保健の場の特性による健康課題の特徴とその課題に対する関連法について歴史的変遷を含め理解し、作業管理・
作業管理・健康管理等の産業保健活動について説明できる。
3.2の産業保健活動の展開方法としての情報収集とアセスメントから集団としての健康課題の明確化、その対応としての
保健計画の立案および衛生委員会、関連職種との連携による展開と評価(PDCA)の実施を通して考えることができる。
4.働く人々の労働の特性(作業状況・作業環境含む)と発達段階などライフステージにおける対象者の特性と生活および
健康状態との関連をアセスメントし、事業場内関連職種および医療機関との連携を含めた保健指導計画立案・実施・
評価の実施を通して保健師の役割を考えることができる。
5. 働く人々が生活する地域と産業保健活動との連携(地域職域連携)やグローバル化する産業保健の現状を含めた産業
保健活動における保健師の役割を考えることができる。

〔授業科目内容の概要〕
産業保健分野における働く人々としての集団や組織に関する情報を統合したアセスメントから、その特性や顕在化および潜在化している健康課題を明確にし、事業場内産業保健組織でチームを組織するほか、事業場外関係機関等でチームを組織し、個人や組織に対して、集団的・組織的アプローチ等を組み合わせた活動の展開(活動計画の立案・実施 評価のPDCA含む)を学ぶ。また展開に必要な関連法やリスクマネジメ ントの方法を踏まえて活動する中での産業保健分野における保健師の機能や役割・必要な技術について学修する。
授業計画
第1回 ガイダンス・産業保健活動の理念・場の特性・組織および労働衛生管理とその体制(講義)
第2回 産業場の特性による健康課題の特徴と関連法および労働衛生管理(講義)
第3回 産業保健活動における健康管理1)作業管理・作業環境管理からの産業保健活動の展開:集団の支援(演習)
第4回 産業保健活動における健康管理2)健康診断(特定健診)結果からの産業保健活動の展開:集団の支援(演習)
第5回 産業保健活動における健康管理3)健康診断(特定健診)結果からの産業保健活動の展開:個人の支援(演習)
第6回 過重労働・ハラスメントとメンタルヘルス対策と支援:(組織と個人) (講義・GW)
第7回 配慮を要する人々(難病等疾病保有者・女性・高齢者・外国人)の健康管理と支援
第8回 地域保健と職域連携ならびに国際産業保健における保健師の役割
第9回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
看護の各領域(成人・母性・精神看護)で学ぶ内容も学習をしていく上では必要な知識となり、それらを基盤として発展的に学ぶ科目であるため、積極的に予習と復習を欠かさないこと。CEASで課題を提示し、期限までの提出を求めます。またTeamsを活用したグループワークを行います。

〔使用教材〕
標準保健師講座3 対象別公衆衛生看護活動 第5版 医学書院 ISBN:978-4-260-03187-5
その他配布プリントを使用する。

〔参考図書〕
国民衛生の動向 2023/2024 厚生労働統計協会 ISBN:0452-6104
その他必要時紹介する

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験:あり70% ・課題:30%
*課題は、初回ガイダンスで説明しCEASに課題様式提示を行う(提出要領厳守:提出遅れおよび要領不一致は減点)

〔学生へのメッセージ〕
日頃から社会の動向、政策・施策の変化と人々への影響に関心をもって学習にとりくむこと。

〔教員の実務経験〕
産業分野の保健師として業務経験を活かし、現場での実体験も示しながら看護の展開方法を教授している。
履修に関して留意すること
2年次後期の公衆衛生看護学概論・疫学・保健統計・健康学特論を修得していること

〔科目分類番号〕PHN1433

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨床に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(6)医療をめぐる問題の国際化に対応できる知識・理解力を身につけている。(知をみがく/知識・理解、汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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