教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
512520
専門基礎科目
教職の基礎理論
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
512521
道徳指導法(中等)
2
代表担当者名
島 恒生
科目内容
〔授業の到達目標〕
道徳の本質(道徳とは何か)を説明できるともに、道徳教育の歴史や現代社会における道徳教育の課題(いじめ、情報モラル等)、子供の心の成長と道徳性の発達、学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容、学校における道徳教育の指導計画や教育活動全体を通じた指導の必要性、道徳科の特質を生かした多様な指導方法の特徴、道徳科の特性を踏まえた学習評価の在り方を理解している。また、道徳科における教材の特徴を踏まえて、授業設計に活用することや、授業のねらいや指導過程を明確にして道徳科の学習指導案を作成することができ、模擬授業の実施とその振り返りを通した授業改善の視点を身に付けている。

〔授業科目内容の概要〕
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神を踏まえ、人間としての生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を育成する教育活動である。道徳の意義や原理等を踏まえ、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科の目標や内容、指導計画、評価等を理解するとともに、実際に具体的な教材を取り上げて教材研究や学習指導案の作成、模擬授業等を行い、実践的な指導力を身に付ける。

〔授業計画〕
第1回 道徳の本質と道徳教育及び道徳科の目標と内容
第2回 道徳性の発達
第3回 道徳教育の歴史と課題
第4回 道徳科の時間の実際1 道徳科の授業から学ぶ
第5回 道徳科の時間の実際2 道徳科の指導過程
第6回 道徳科の時間の発問と教材
第7回 道徳科の時間の学習指導案づくり1 学習指導案の基礎・基本(学習指導案の作成)
第8回 道徳科の時間の学習指導案づくり1 学習指導案の基礎・基本(作成した学習指導案の振り返り)
第9回 道徳科の時間の学習指導案づくり2 発達の段階を考えた指導(学習指導案の作成)
第10回 道徳科の時間の学習指導案づくり2 発達の段階を考えた指導(作成した学習指導案の振り返りと模擬授業)
第11回 模擬授業の実施と授業改善の視点
第12回 問題解決的な学習や道徳的行為に関する体験的な学習などの多様な指導法
第13回 道徳教育全体計画、年間指導計画
第14回 道徳教育及び道徳科の評価
第15回 まとめ

〔授業外学修の指示〕
授業の予習・復習として、中学校学習指導要領や高等学校学習指導要領、及びその解説を読み、道徳教育や道徳科の時間の特質や指導のポイントを勉強しましょう。また、文部科学省の道徳アーカイブのサイトで、実際の授業映像を視聴し、実践的な指導力を高めよう。

〔使用教材〕
『中学校学習指導要領解説 特別の教科道徳編』(教育出版)

〔参考図書〕
授業の中で、その都度指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
課題70%、受講態度等30%。ただし、授業での学習指導案等の指定された課題をすべて合格すること。

〔学生へのメッセージ〕
道徳教育の大切さ、道徳科の時間の楽しさをみんなで学びましょう。

〔教員の実務経験〕
中学校、高等学校等での教育委員会指導主事や教員としての経験をもとに、道徳教育や道徳科の指導の実態や課題、指導について学生に具体的に提示・指導している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MEA2123

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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