教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
513300
専門基礎科目
心身の発達
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
513302
発達心理学(2E456対象)
2
代表担当者名
谷口 勝英
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.幼児及び児童・生徒の心身の発達の過程及び特徴を理解している。
(1)受精から死に至るまでの変化を発達としてとらえる生涯発達の視点を理解している。
(2)幼児、児童・生徒の心身の発達に対する外的及び内的要因の相互作用、発達に関する代表的理論を踏まえ、発達の概念及び教育における発達理解の意義を理解している。
(3)乳幼児期から青年期及びそれ以降の各時期における運動・言語・認知・社会性の発達について、それぞれの様相を理解している。
2.幼児及び児童・生徒の発達に関する基礎的な知識を身に付け、幼児、児童・生徒の発達にかかわる者としての基本的な態度を身に付けている。
(1)発達と学習(教育)の関係を適切にとらえ、一人一人の幼児、児童・生徒に応じた指導の在り方の大切さを理解している。
(2)動機付けや集団作り、学習指導の在り方について、発達の特徴と関連付けて理解している。
(3)幼児。児童・生徒一人一人の世界を尊重した発達観を身に付けている。

〔授業科目内容の概要〕
発達を理解するには、できなかったことができるようになったという表面的なとらえ方ではなく、衰退などを含めた人生における変化を理解し思考する必要がある。本講義では、乳幼児期や児童期・青年期について、エピソードや事例を通して発達に関する知識を身に付けるとともに、幼児や児童・生徒の発達にかかわる者としての基本的な素養を身に付けることを目指していく。

〔授業計画〕
第1回 発達とは ー発達の概念ー
第2回 発達を決めるものとそのすじみち ー遺伝と環境、成熟と学習、発達の法則、発達段階という考え方、発達課題ー
第3回 情緒の発達 ー情緒発達の要因、未分化から分化へ、情緒の表出ー
第4回 認知の発達1 ー乳幼児の認知能力と認知の特徴ー
第5回 認知の発達2 ーピアジェの認知発達段階、心の理論ー
第6回 言語の発達1 ー乳幼児の言語発達、言語発達を支えるものー
第7回 言語の発達2 ー児童期・青年期の言語と思考の発達ー
第8回 性格の形成 ー性格形成の要因、養育者(養育態度)との関係ー
第9回 自己意識の発達 ー自分への気づき、自己概念の形成、反抗期ー
第10回 社会性の発達1 ー遊びと仲間関係、学級集団、ギャングエイジー
第11回 社会性の発達2 ー社会化と道徳性ー
第12回 青年期の発達と特徴 ー第2反抗期、アイデンティティーの確立、性役割、キャリア発達ー
第13回 青年期以降の発達 ー成人期、老年期と発達ー
第14回 発達の個人差とつまづき
第15回 総まとめ ー乳幼児期、児童期、青年期、それ以降の発達に関するまとめー

〔授業外学習の指示)
自分が今日までどのように成長発達してきたのか、幼いころ何を考えてきたのかを振り返ってみよう。また、自分の身の回りの幼児や児童・生徒を観察したり関わったりすることで、授業で学んだことを実際の保育や教育の場でどのように生かしていくかを考えてみよう。また、これからの自分にも目を向け、どのように発達していくかについても考えていこう。

〔使用教材〕
配布プリントを使用する。

〔参考図書〕
『ベーシック発達心理学』 関一夫、齋藤慈子(編) 東京大学出版会 2018年 (ISBN 978-4-13-012113-2)

〔成績評価の方法・基準〕
1.定期試験 50% (授業で学習した内容全体を出題範囲とする。)
2.小テスト 30% (随時授業内容確認のための小テストを行う。)
3.授業に対する姿勢 20% (授業中の質問や応答、学生同士の議論など、授業への貢献度を評価する。なお、私語や無断退出など、受講上好ましくない行為に対してはマイナス評価を与える。)

〔学生へのメッセージ〕
幼児、児童・生徒の保育や教育に当たるものとして、子どもの発達の様相を理解しておくことは必須である。発達理解は日々の保育・教育活動を適切に行うための基礎となることを理解して授業に参加してもらいたい。

〔教員の実務経験〕
小学校教員として28年間、児童の指導に当たる。その後教頭、校長として10年間学校経営に従事した。そのうち3年間は幼稚園の兼務園長として園経営にも従事した。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕UHM2122

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(5)高度専門職業人として必要な情報収集・処理能力やプレゼンテーションスキルを修得している。(知をみがく/汎用的技能)
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