教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
513700
専門基礎科目
臨床心理
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
513701
臨床心理学概論
2
代表担当者名
西尾 祐美子
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)臨床心理学とはどのような学問か,理論や技法を説明できる。
(2)心理的アセスメントについて,目的や意義を理解している。
(3)臨床心理学の対象となる精神疾患や障害を理解している。

〔授業科目内容の概要〕
臨床心理学は心理学の応用的領域に位置し,心理学で得られたさまざまな知見を対人援助に用いることを目的としている。本授業では,①臨床心理学の成り立ちや対象,②心理的アセスメント,③心理学的支援という3つの視点から理解を深めていく。基本的には講義形式の授業ではあるが,適宜視聴覚教材や簡単なワークなども導入する。

〔授業計画〕
第1回 オリエンテーション:臨床心理学とは何か
第2回 臨床心理学の成り立ち,人の心の基本的な仕組み
第3回 心理的アセスメント(1):アセスメントとは何か,職業倫理
第4回 心理的アセスメント(2):目的と方法
第5回 精神疾患、障害(1):診断分類,薬物療法
第6回 精神疾患、障害(2):統合失調症,気分障害,不安障害,強迫性障害
第7回 精神疾患、障害(3):摂食障害,心的外傷後ストレス障害,パーソナリティ障害
第8回 精神疾患、障害(4):発達障害
第9回 心理学的支援の理論(1):力動論に基づく心理療法
第10回 心理学的支援の理論(2):行動論・認知論に基づく心理療法
第11回 心理学的支援の理論(3):来談者中心療法
第12回 問題への介入(1):社会・集団・家族
第13回 問題への介入(2):災害支援、コンサルテーション,心理教育など
第14回 心の健康教育に関する理論と実践
第15回 全体のまとめ

〔授業外学修の指示〕
指定した教科書を含め,臨床心理学に関連する学術的な書籍を読み,知識や理解を深める。

〔使用教材〕
『はじめての心理学概論』古見文一・小山内秀和・樋口洋子・津田裕之(編)ナカニシヤ出版 ISBN:978-4-7795-1361-9

〔参考図書〕
適宜、授業内で紹介する

〔成績評価の方法・基準〕
平常点:40%(CEASでの課題等含む)
レポート:60%

〔学生へのメッセージ〕
それぞれの現場において,しっかりとした理論的知識をもったうえで対人援助に携われるよう,自発的・積極的に学ぶ姿勢を求めます。初めて学ぶことが多いため,十分に吸収できるよう一緒に頑張っていきましょう。また,授業に参加するだけではなく,教科書や参考図書,配布レジュメを活用しながら知識の定着に努めてください。

〔教員の実務経験〕
臨床心理士・公認心理師として病院や学校で従事する中、教育現場で特にニーズの高かった点(精神疾患や発達障害の特徴やアプローチ、心理的アセスメント)を重点的に扱っている。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕UHM2121

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(5)高度専門職業人として必要な情報収集・処理能力やプレゼンテーションスキルを修得している。(知をみがく/汎用的技能)
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