教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
514080
専門基礎科目
国際教育
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
514081
文化理論講読
2
代表担当者名
竹下 幸男
科目内容
〔授業の到達目標〕
現代の多文化社会において他者とのコミュニケーションを行う力を身につけるために以下のような到達目標を満たすことが必要である。本講義では特に異文化理解の理論的背景を英語で学びながら目標の到達を目指す。
(1)外国語を背景としたものなど、世界の文化の多様性や異文化コミュニケーションの現状と課題を文化理論に沿って理解できる。
(2)多様な文化的背景を持つ人々との交流を通じ、文化の多様性や異文化交流の意義について文化理論を踏まえて、体験的に理解できる。
(3)英語が使われている様々な国や地域の歴史、社会、文化について基本的な内容を理論に沿って理解し、それを踏まえて、異文化間のコミュニケーションができる。
(4)上記の理解や能力に加え、英語による表現力への理解を深め、中学校・高等学校における外国語科の授業に資する知見を身につける。

〔授業科目内容の概要〕
グローバル化が進み、高度に複雑化・多様化した現代の文化を理解するためには、理論的アプローチが必要となっている。本講義では、Cultural Studiesと呼ばれる文化理論について、原著の英語で読むことで学ぶ。原文を読むことで、英語力の向上を図りながら、文化理論を学ぶことにより、より高度な英語理解・文化理解に到達し、英語が使われている国や地域の歴史、社会、文化を文化理論の観点から理解できるようになることを目指す。また、理論的理解を踏まえた上で、異文化コミュニケーションや異文化交流の実情や課題を、発表・グループ討議を行う。

〔授業計画〕
第1回 Introduction
第2回 Culture (1)文化とは何か
第3回 Culture (2)文化の変容
第4回 Communications (1)コミュニケーションの意味
第5回 Communications (2)コミュニケーションの変化
第6回 Multicultural Understanding (1)Rainbow Voice
第7回 Multicultural Understanding (2)多文化社会の実情
第8回 Sex and Gender (1)性について
第9回 Sex and Gender (2)ジェンダーについて
第10回 English Language in Culture (1)英語の歴史
第11回 English Language in Culture (2)標準英語の誕生
第12回 Cosmopolitan London (1)ロンドンの歴史
第13回 Cosmopolitan London (2)多文化社会ロンドン
第14回 Ethnic Problem: Asian Americans (1)アジア系アメリカ移民の歴史
第15回 Ethnic Problem: Asian Americans (2)アジア系移民とアメリカ社会
第16回 Survey

〔授業外学修の指示〕
テキストの英文を意味が通る日本語になるように予習しておくこと。

〔使用教材〕
安藤勝夫他編『Comprehensive Readings for Culture カルチュラル・スタディーズ』(英宝社) ISBN:978-4-269-14032-5

〔参考図書〕
講義内で指示

〔成績評価の方法・基準〕
平常点(課題など):30%、定期試験(またはレポート)70%

〔学生へのメッセージ〕
"Culture"や"Communication"は、誰でも知っている言葉だが、きちんと説明するのは難しい。文化や言語といった人間の本質にもかかわる現象をじっくり考えてみましょう。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MUE2122

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(6)グローバル化時代に求められる教育や特別な支援を必要とする子どもへの対応など、教育をめぐる新たな課題を理解し、それらに適切に対処できる力を身につけている。(知をみがく/知識・理解、汎用的技能、美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
(8)生涯にわたって自律的に学び続け、教育者として自ら成長していくことができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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