教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
550280
専門科目
保育対象の理解
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
550282
子どもの理解と援助演習(2E456対象)
1
代表担当者名
三木 美香
科目内容
〔授業の到達目標〕
保育実践において、子どもの一人一人の心身の発達や学びを把握することの意義について理解している。
子どもは遊びや生活の経験を通して学ぶ、という学習の過程を理解している。
子どもの理解に基づく保育士の援助や態度の基本について理解している。

〔授業科目内容の概要〕
「保育の心理学」を履修していることを前提として授業を展開していく。子どもの発達や心理について自ら問いを立て、学んでいく姿勢を身に付ける。体験学習を通して、子どもの行動や心の背景を洞察する力を身に付け、実践力を向上させていくことを目的としている。
子どもの心身の発達を把握し、個人差や発達過程に応じた保育について理解する。また、子ども相互の関わりや関係づくり、子どもの自己主張や自己統制、子ども集団と保育について理解を深める。発達の連続性の理解に基づいて、発達課題に応じた援助やかかわりを理解し、就学支援の方法や発達援助における様々な機関との連携について考える。

第1回 子どもの発達理解の方法(1)アセスメント
第2回 子どもの発達理解の方法(2)発達検査から見た子どもの理解
第3回 親子関係の発達と支援の実際 ―愛着の発達―
第4回 遊びの発達と支援の実際 ―ごっこ遊び―
第5回 仲間関係の発達と支援の実際 ―けんかやいざこざ―
第6回 道徳性の発達と支援
第7回 秘密の発達 ―子どものうそへの対応と支援―
第8回 子どもの理解に基づく発達援助(1)気になる子への支援
第9回 子どもの理解に基づく発達援助(2)発達障害児への支援
第10回 子どもの理解に基づく発達援助(3)行動問題の理解
第11回 保護者の理解と支援
第12回 現代社会における子どもの発達と保育の課題
第13回 他機関との連携を通した子どものへの支援
第14回 小学校への接続
第15回 乳幼児期の発達に関するまとめ

〔授業外学修の指示〕
「保育の心理学」を習得しているものとして授業を進めるので事前の準備が必要である。
進度に応じて、講義の順番が入れ替わることがある。

〔使用教材〕
特になし

〔参考図書〕
授業中に適宜指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
1.受講態度:授業中の質疑応答・発表・グループワークへの参加度や貢献度(40%)
・ 授業中の私語・マナー違反等はマイナス評価を与える。
・ 状況に応じてTeams等を活用して、グループワークを行う。
2.小テストやレポート課題などの提出物等(60%)
・ レポート課題や小テストは、その時間に呈示する課題および授業内容の理解・確認のための振り返りを目的とするものである。
・ 授業内で課題に対するコメントや解説を適宜行う。
・ 社会状況を見ながら、CEAS・Teams等を活用する。
3.1,2を合わせた総合評価で成績を付ける。

〔学生へのメッセージ〕
受け身の姿勢ではなく、自ら問いを立て探求する姿勢が求められる。一人一人の子どもの発達を支えるために、個人差や発達過程に応じた保育とはどのようなものか、自分はどう関わるのかを、しっかりとイメージしながら考えてほしい。

☆「保育の心理学」を事前に履修していることが望ましい。

〔教員の実務経験〕
公認心理師・言語聴覚士としてキンダーカウンセラー、発達相談員、特別支援学校での担任経験等様々な実務経験を活かし、現場での実体験も示しながら、実際に求められる保育の心理学を学生に教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FEC2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
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