教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
550350
専門科目
保育対象の理解
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
550352
社会的養護(2E456対象)
2
代表担当者名
吉原 豊
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷について学び、子どもの人権擁護を踏まえた社会的養護の基本(制度や実施体系等)について理解する。
(2)社会的養護の対象や形態、専門職、関係機関等について理解し、社会的養護の現状と課題について考察する。

〔授業科目内容の概要〕
「社会的養護とは一体何か」から、歴史や法制度、さらに社会的養護の理念と概念を中心に、家庭養護と施設養護の形態や課題を挙げ、今、大きく変わりつつある社会的養護のあり方(将来像)について考察する。

〔授業計画〕
第1回 ガイダンス
第2回 子どもの人権擁護と社会的養護(理念と概念)
第3回 社会的養護の歴史的変遷(概説)
第4回 社会的養護の歴史的変遷(石井 十次の取り組み)
第5回 社会的養護の法制度(児童福祉法・施設の運営や設備の基準)
第6回 社会的養護の仕組み(児童相談所・市町村)
第7回 家庭養護と施設養護(施設の種別と目的、里親制度)
第8回 施設養護の基本原理と保育士等の倫理と責務
第9回 施設養護の実際1(児童養護施設)
第10回 施設養護の実際2(ある児童養護施設の取り組み)
第11回 施設養護の実際3(乳児院)
第12回 施設養護の実際4(児童心理治療施設)
第13回 施設養護の実際5(児童心理治療施設における被虐待児への取り組み)
第14回 里親制度について
第15回 施設運営指針と第三者評価、社会的養護の今後の動向について
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
新聞等の『社会的養護』に関する記事や家庭欄の子育てに関する記事を意識的に見て、何が問題になっているのか関心をもつこと。

〔使用教材〕
特にテキストは使用しない。適宜教材を授業開始前に配布する。

〔参考図書〕
保育士養成テキスト5「養護原理」農野寛治・合田誠編著(ミネルヴァ書房)ISBN978-4-623-05008-6

〔成績評価の方法・基準〕
最終試験:50% リアクションペーパー・小レポート(記入内容により学習の理解度・参加度を評価する):50%

〔学生へのメッセージ〕
時代の移り変わりと共に社会的養護が果たしてきた機能や役割を理解する中で、今日、社会的養護が求められている役割とその背景をしっかりと理解して欲しい。適宜個人ワークを実施するので、積極的に取り組むこと。

〔教員の実務経験〕
児童養護施設に従事している経験を活かし、現場での実体験も示しながら、社会的養護について学生に教示している。また第三者評価者としても従事しており、他の児童福祉施設(乳児院や児童心理治療施設等)についても、実体験を踏まえ教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FEC2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(9)修得した専門的知識と技術を活用し、地域社会全体の教育力の向上・発展に寄与できる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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