教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
553800
専門科目
教科指導法
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
553802
理科指導法(3Eb対象)
2
代表担当者名
奥田 俊詞
科目内容
〔授業の到達目標〕
学習指導要領に示された理科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。個別の学習内容について指導上の留意点や学習評価の考え方を理解している。背景となる学問領域との関係や学習内容の背景となる学問の基礎知識を身に付けており、教材研究に活用することができる。
子どもの認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の重要性や情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用して具体的な授業を想定した学習指導案を作成することができる。

〔授業科目内容の概要〕
本講義においては、学習指導要領に基づく評価の方法や情報機器の利用に関わる基礎理解とともに、授業を自ら企画する実践力の育成を目指していく。第9回から第13回の講義では、実際に実験を中心とした授業の学習指導案を作成する演習と、各単元に関わる指導理論に関する講義とを平行して進めていく。「平成30年度全国学習状況調査結果を踏まえた理科の学習指導の改善・充実に関する指導事例」の授業動画を通して、授業改善の視点を身に付けることを目指す。

〔授業計画〕
第1回 学習指導要領の目標及び内容(目標を背景とした指導方法と内容の系統性を中心に)
第2回 学習指導理論と評価の方法(子どもの認識・思考についての理論を中心として)
第3回 単元計画の作成(観察・実験を核とするための方法を中心として)
第4回 学習指導案の作成(問題解決の場面による授業構成のちがいを中心として)
第5回 効果的な問題解決の場面づくり(振り子時計の事象をもとに)
第6回 実験方法を考える場面の授業づくり(振り子のしくみをもとに)
第7回 実験の指導(子どもが主体的に活動するための教員の支援の在り方を中心として)
第8回 データ考察の指導(振り子のしくみをもとに)
第9回 電磁気を背景とした単元の指導(適切な教材作成の方法を中心として)
第10回 化学変化を背景とした単元の指導(推論に基づく概念理解へつながる指導を中心として)
第11回 植物生理を背景とした単元の指導(植物栽培の方法と再現性を高める方法を中心として)
第12回 酸・アルカリを背景とした単元の指導(薬品の取り扱いと安全管理を中心として)
第13回 力学を背景とした単元の指導(グループ実験と個人実験の使い分けを中心として)
第14回 情報機器の活用(プラネタリウムソフトの活用や星空観察の方法を中心として)
第15回 優れた授業動画をもとにした授業スキルの獲得

〔授業外学修の指示〕
事前に実験について調べておくこと。実験後そのレポートと実験計画書を提出する。

〔使用教材〕
※教材の入手方法は授業担当教員の指示に従ってください。
『小学校学習指導要領解説 理科編 』東洋館出版 文部科学省

〔参考図書〕
『小学校理科観察・実験セーフティマニュアル』大日本書籍 ISBN978-4-477-02035-8 C2043

〔成績評価の方法・基準〕
授業途中で提出するレポート及びアンケートによる回答状況を30%、最終課題として示す本時案と実験プリントを70%として総合的に評価する。

〔学生へのメッセージ〕
自然の中で生きている私たちが、自然に興味を持ち知ろうとすることはごく自然なことです。小さい子どもが身の回りのことについて何でも聞いてくる好奇心を大切にできる理科の授業をつくれるようにがんばりましょう。

〔教員の実務経験〕
理科教員として実践してきた授業や指導主事としてかかわってきた授業づくりの経験を活かし、実際に求められている授業力を育成している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MSS2133

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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