教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
554300
専門科目
教科指導法
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
554302
体育科指導法(2E34対象)
2
代表担当者名
辰巳 智則
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.体育科の目標と内容及び各学年の目標と内容並びにこれらの全体構造を理解している。
2.運動領域及び保健領域の内容とねらいを捉えた上、学習評価の考え方や観点の意味を理解している。
3.素材・題材に係る内容とその修得を図る教材の配列や教具・情報機器の活用法を理解している。
4.「学習指導と評価に関する計画(単元及び学習指導案)」を作成することができる。
5.模擬授業と事後の振り返りや討議を通して、授業改善の視点を身に付けている。

〔授業科目内容の概要〕
授業ではまず、体育科の目標と各学年の目標と内容を整理し、体育科の全体構造を把握する。次に、運動と保健の各領域に含まれる素材・題材自体の特性と児童側からみた特性の双方を捉え、内容の修得を図る教材の配列や教具・情報機器の活用法を学習理論の観点から例示・検討し、「学習指導と評価に関する計画(単元案・学習指導案)」への具体化を図る。続いて、立案した計画書から一単位授業を取り上げ、この学習指導案に基づく模擬授業を実施し、討議を重ね、授業改善への視点を得る。最後に、討議で得られた授業改善の視点をふまえ、計画書を改稿する。

〔授業計画〕
第01回 オリエンテーション―体育科の目標と内容―
第02回 学習指導と評価に関する計画Ⅰ―内容のまとまりと単元―
第03回 学習指導と評価に関する計画Ⅱ―単元の目標と評価規準―
第04回 学習指導の基礎Ⅰ―学習過程と学習形態―
第05回 学習指導の基礎Ⅱ―教材・教具論―
第06回 学習指導と評価に関する計画Ⅲ―単元の指導と評価の計画―
第07回 学習指導と評価に関する計画Ⅳ―一単位授業計画作成上の留意点―
第08回 学習指導と評価に関する計画書の作成
第09回 模擬授業と討議Ⅰ―低学年の運動領域―
第10回 模擬授業と討議Ⅱ―中学年の運動領域―
第11回 模擬授業と討議Ⅲ―中学年の保健領域―
第12回 模擬授業の振り返りと授業改善の視点
第13回 模擬授業と討議Ⅳ―高学年の運動領域―
第14回 模擬授業と討議Ⅴ―高学年の保健領域―
第15回 学習指導計画の振り返りと改訂版の作成
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
・初回授業に先立ち、「小学校学習指導要領解説体育編」を購入しておくこと。
・第08回授業を目処にし、学習指導と評価に関する計画(単元及び学習指導案)の提出を求めます。この計画書の作成には、相応の時間を費やすことになります。体育科指導法の内容の理解を深めるためにも、小学校学習指導要領解説体育編に記載されているどの内容のまとまり(A―G)の単元に取り組むのかの設定を早い授業段階から行っておくことが望ましい。

〔使用教材〕
※教材の入手方法は授業担当教員の指示に従ってください。
・小学校学習指導要領解説体育編
・随時、資料他を配布する。

〔参考図書〕
・月刊誌である「楽しい体育の授業」「体育科教育(別冊含む)」、その他、図書館の「各教科」の棚に参考となる図書があります。必要に応じ、図書館サービスをご利用ください。

〔成績評価の方法・基準〕
・受講姿勢(20%)/学習指導と評価に関する計画(30%)/定期試験(50%)

〔学生へのメッセージ〕
・この科目は、教育実習を含む現場での実践への反映を強く意図しています。この科目は、本学で開講されている教科指導法の中でも最初に開講されていることもあり、皆さんには当方の授業への姿勢が厳しく映るかもしれません。より良い授業づくりに向け、互いが反省的に実践する態度をもって、授業に取り組みましょう。
・学習指導と評価に関する計画(単元及び学習指導案)の作成の際、当方を積極的に活用して下さい。その際には、事前にメール等でアポイントを取るように心掛けて下さい。
・授業資料の配布はその場限りとします。

〔教員の実務経験〕
運動領域に関する知識・技能や態度の観点の学習指導法については、幼児体育教室や中学校の遠泳指導の講師としての経験を活かし、学習内容の抽出や教材への反映の仕方を教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕MSS2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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