教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
555900
専門科目
教科に関する科目
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
555901
理科概論(2E123対象)
2
代表担当者名
奥田 俊詞
科目内容
〔授業の到達目標〕
平成29年の学習指導要領の改訂に示された小学校理科教育の特徴をもとに、子どもたちに育成すべき資質・能力とその育成のための理科教育のあり方について理解している。
その理解をもとによりよい理科の授業作りに向けて取り組むことができる。

〔授業科目内容の概要〕
本講義においては、小学校理科教育の目的・目標、内容・方法に関する考え方と実際に関する理解を図る。初等教育における理科のねらいは、単に指導事項の知識理解を目指すものではなく、学ぶ力の育成が重要な要素である。小学校理科学習を取り上げて、授業づくりの実際を、教師の指導観との関わりの中で考えさせていきたい。受講者には、解説を聞くという受け身の態度ではなく、自らが考え、新しい理科教育のあり方を切り拓く心構えで臨んでほしい。

〔授業計画〕
第1回 自然という事物現象を学ぶ意味と理科という教科の役割
第2回 人間の自然認知と科学的に思考することの必要性
第3回 理科教育で育成する資質・能力
第4回 理科の見方・考え方と問題解決能力
第5回 理科教育の内容1・・・・・「エネルギー」を柱とした内容の系統性
第6回 理科教育の内容2・・・・・「エネルギー」を柱とした内容にかかわる基礎知識
第7回 理科教育の内容3・・・・・「生命」を柱とした内容の系統性
第8回 理科教育の内容4・・・・・「生命」を柱とした内容にかかわる基礎知識
第9回 理科教育の内容5・・・・・「地球」を柱とした内容の系統性
第10回 理科教育の内容6・・・・・「地球」を柱とした内容にかかわる基礎知識
第11回 理科教育の内容7・・・・・「粒子」を柱とした内容の系統性
第12回 理科教育の内容8・・・・・「粒子」を柱とした内容にかかわる基礎知識
第13回 理科における主体的な学習の在り方と基礎理論
第14回 理科における対話的な学習のあり方と基礎理論
第15回 理科における学びに向かう力・人間性の育成

〔授業外学修の指示〕
各回の授業内容に対応する教科書記述について、大学内のネットワークでディジタル教科書を閲覧して確認すること。

〔使用教材〕
「小学校学習指導要領解説 理科編」 東洋館出版社 文部科学省

〔参考図書〕
特になし

〔成績評価の方法・基準〕
授業で課すレポート課題70%、アンケート等の参加態度30%を原則として総合的に評価する。

〔学生へのメッセージ〕
小学校理科の指導をするためには、理科に関する基本知識を持つとともに、子どもたちに伝えるべきものは何かについて知っていなければなりません。理科が不得意な人はもちろんのこと、理科が得意な人も「知っている」ことと「教える」ことの違いを意識しながら、もう一度理科の内容をたどってみましょう。

〔教員の実務経験〕
理科教員として実践してきた授業や指導主事としてかかわってきた授業づくりの経験を活かし、実際に求められている理科教育の在り方について教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CSS2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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