教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
560100
専門科目
教科に関する科目
1回生 後期
授業コード 科目名 単位
560101
英語の歴史
2
代表担当者名
福島 玲枝
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1) 英語の歴史的変遷を様々な見地から理解し,現代の英語に残る歴史的事象を自分の言葉で説明できる。
(2) 英語教育や指導法の変遷を概観し,現代に求められる英語指導について自分の意見を添えて説明できる。

〔授業科目内容の概要〕
将来英語を教える仕事に携わる大学生が英語という言語の歴史を学び,英語の歴史的変遷をさまざまな観点から考察する。講義では英語の言語学的見地からの変遷,英語の多様性や現代英語の特徴等を扱う。また英語教育史の観点から,教育目的や教授法などについて概観し,現代に求められる英語教育について考える。さらに英語教師として必要な語彙の習得も目指して語彙力を効果的に上げる方法を研究し,教壇に立った時に学習者に効果的な語彙指導を行えることも目標とする。

〔授業計画〕
第1回 英語の歴史を考えるにあたり〜英語史の概観〜
第2回 比較言語学と印欧祖語 〜英語のルーツ〜
第3回 語形成,新語形成,借用語 〜語彙の歴史〜
第4回 古英語期の外面史と古英語での語尾変化 〜名詞他〜
第5回 古英語での語尾変化 〜動詞,言語使用への影響〜
第6回 中英語期の外面史と内面史 〜語彙への影響〜
第7回 中英語期の内面史 〜発音や綴りの変化〜
第8回 近代英語期の外面史 〜借用語など〜
第9回 近代英語期の内面史 〜多義の回避と異分析仮説〜
第10回 英語の歴史まとめ 〜語形、語順、分極の仮説など〜
第11回 言語政策と教育 〜各国の事情〜
第12回 日本の英語教育の変遷 (25章)
第13回 日本の言語政策と学習指導要領
第14回 英語教授法の変遷① 〜概要と実演〜
第15回 英語教授法の変遷② 〜概要と実演〜、授業の振り返り


〔授業外学修の指示〕
毎回,語彙に関する小テストを課すので十分な予習と復習をすること。

〔使用教材〕
『はじめての英語学 改訂版』長谷川瑞穂編著 (研究社)ISBN:978-4-327-40165-8 (英語のしくみからの継続使用)
『TOEIC L&R 出る単特急金のフレ (TOEIC TEST 特急シリーズ)』朝日新聞出版 ISBN-13:978-4023315686


〔参考図書〕
『基礎から学ぶ英語科教育法』 岡田圭子,ブレンダ・ハヤシ,嶋林昭治,江原美明著 (松柏社)ISBN:978-4-7754-0209-2
『新学習指導要領にもとづく英語科教育法』 望月昭彦編著(大修館書店)ISBN:978-4-469-24621-6
『国際語としての英語』 岩本夏美,今井由美子,大塚朝美,杉森直樹(松柏社)ISBN:978-4-7754-0246-7

〔成績評価の方法・基準〕
・ 課題 (20%)
・ 授業内課題 [小テスト,発表など] (30%)
・ テスト (50%)
※ 無断,および正当な理由のない遅刻・欠席は減点の対象となる。
※ 授業形態により,評価基準の割合を変化させる場合がある。(その際は事前に連絡します)

〔学生へのメッセージ〕
「childの複数形がchildrenになるのはどうして?」と考えたことはありますか?
英語の歴史を知ることで,今まで「例外だから,とりあえず覚えたら良いから」と言われるがまま学習してきた英文法事項の謎が少しずつ解けてきます。そして,英語史の知識は自身にとって文法や語彙習得の一つの大きな手助けとなるはずです。後半は英語教育の歴史という観点から,英語教育について考えます。「理解」を求められる部分が多い授業ではありますが,将来英語を教える立場になった時の生徒からの「なんで?」に答えてあげられる力になるように,複雑な部分は互いに協力しながら,実際の授業に活かす方法を共に考えていきましょう。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FSS2131

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(2)同僚・保護者・地域との連携・協働に必要な協調性やコミュニケーション力、リーダーシップを身につけている。(徳をのばす/態度・志向性)
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
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