科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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570200 |
専門科目 |
特別支援教育に関する科目 |
2回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
570201 |
知的障害者の心理 |
2 |
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代表担当者名 | |||
大久保 賢一 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 本授業は以下の3つの到達目標を設定する。 1つ目の目標は、知的障害のある児童生徒に関する、心理学的知見に関する基礎的な知識を得ることとあわせ、障害者権利条約に基づくインクルーシブ教育システムの理念を踏まえた特別支援教育への展開を理解することである。2つ目の目標は、児童生徒が実際に直面する様々な課題の実際に触れ、基本的な観察や検査に関する知識を得ながら、環境との相互作用を分析するという視点からその問題を理解し、家庭や医療機関等との連携に基づく包括的な支援計画を立案するための基礎的な力を身につけることである。3点目の目標は、障害者施策の動向を踏まえつつ、現代社会における諸課題を理解することである。 〔授業科目内容の概要〕 知的障害のある児童生徒の心理学的知見に関する概説を行う。さらに応用行動分析学や認知行動療法に焦点を当て、児童生徒の抱える問題を環境との相互作用から理解し、具体的な支援計画を立案する力を身につけるための基礎的な講義を行う。 〔授業計画〕 第1回 オリエンテーション 第2回 知的障害について 第3回 自閉症①定義と特性 第4回 自閉症②特性に応じた支援の実際 第5回 心理的問題と二次障害 第6回 構造化と環境設定 第7回 知能検査 第8回 障害受容 第9回 知的障害教育の現状と課題、インクルーシブ教育システム 第10回 知的障害と「虐待」「体罰」 第11回 出生前診断を巡る現代的課題 第12回 相模原障害者殺傷事件と優生思想の歴史 第13回 知的障害のある人への福祉制度 第14回 行動問題に対する理解と支援①機能的アセスメント 第15回 行動問題に対する理解と支援②支援計画の立案 〔授業外学修の指示〕 ボランティア活動などを通して、本授業で扱った内容を積極的に活用し、さらなる学びに繋げていってもらいたい。 〔使用教材〕 特に指定しない 〔参考図書〕 随時配布する。 〔成績評価の方法・基準〕 期末試験: 100% (ただし、大学試験規則に基づき最低限度の出席回数を満たすことが試験を受けるための条件となります) 〔学生へのメッセージ〕 知的障害に関わる諸問題を包括的に理解できるよう、主体的に学んでください。 〔教員の実務経験〕 様々な教育・福祉の現場における知的障害児・発達障害児を対象とした支援に携わってきた教員の経験を活かし、現場での実体験を授業内容と関連づけ学生に教示している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕FSN2132 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性) (4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解) |