教育学部 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
570500
専門科目
特別支援教育に関する科目
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
570501
病弱者の心理・生理・病理
2
代表担当者名
山根 康代
科目内容
〔授業の到達目標〕
病弱(身体虚弱を含む)の幼児、児童又は生徒の病気等に関する病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児、児童又は生徒一人一人の病気や障害の状態、社会性の発達及び認知の特性を理解するとともに、家庭や学校間、関係機関との連携について理解する。

〔授業科目内容の概要〕
病弱(身体虚弱を含む)の幼児、児童又は生徒の病気(身体疾患や精神疾患)や心身の不調な状態が続く背景となる病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児、児童又は生徒一人一人の病気や障害の状態、社会性の発達及び認知の特性を把握することを理解するとともに、家庭や学校間、医療、福祉及び保健機関との連携について理解する。

〔授業計画〕
第1回 病弱・身体虚弱の定義・病気の推移等に対する基礎的理解
第2回 循環器疾患の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第3回 呼吸器疾患の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第4回 悪性腫瘍①の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用(小児がん)
第5回 悪性腫瘍②の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用(白血病)
第6回 悪性腫瘍③の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用(脳腫瘍)
第7回 消化器・肝臓・栄養疾患の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第8回 内分泌疾患の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第9回 腎臓・泌尿器系の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第10回 神経系疾患①の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用(てんかん・脳性まひ)
第11回 神経系疾患②の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用(筋ジストロフィー)
第12回 心身症等①の病理・心理及び生理の特徴並びに相互作用
第13回 病弱児における社会性の発達及び認知特性
第14回 客観的な検査及び情報提供に基づく病気や障害の状態の実態把握及び理解
第15回 家庭や学校間、医療、福祉及び保健機関との連携
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
新聞記事やニュースなどで、小児医療及び病気や障害のある人に関する記事や情報に関心を向け、日頃から記事を読む習慣をつけ、積極的に情報収集するように努めて下さい。

〔使用教材〕
『解剖生理学 第11版 人体の構造と機能』 坂井建雄著、医学書院、2022年 (ISBN978-4-260-04687-9)
『解剖生理学ワークブック』坂井建雄著、医学書院、2022年 (ISBN978-4-260-04688-6)

〔参考図書〕
『特別支援教育に生かす病弱児の生理・病理・心理』小野次朗他 著、ミネルヴァ書房、2018年 ((ISBN978-4623061532)
『病気の子どもの心理社会的支援入門 第2版』 谷川弘治他 編、ナカニシヤ出版、2009年 (ISBN978-4779502897)
『病弱教育Q&A PART V 病弱教育の視点からの医学事典』 西間三馨・横田雅史 監修、ジアース教育新社、2003年 (ISBN 978-4921124205)
『病気がみえる vol.1 消化器 第5版』 福本陽平他 監修、メディックメディア 2016年 (ISBN978-4-89632-612-3)
『病気がみえる vol.2 循環器 第4版』 永井利幸他 監修、メディックメディア 2017年 (ISBN978-4-89632-643-7)
『病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌 第5版』 森野勝太郎他 監修、メディックメディア 2019年(ISBN978-4-89632-766-3)
『病気がみえる vol.4 呼吸器 第3版』 巽浩一郎他 監修、メディックメディア 2018年(ISBN978-4-89632-730-4)
『病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症 第2版』 森尾友宏他 監修、メディックメディア 2018年(ISBN978-4-89632-720-5)
『病気がみえる vol.7 脳・神経 第2版』 尾上尚志他 監修、メディックメディア 2017年(ISBN978-4-89632-686-4)
『病気がみえる vol.8 腎・泌尿器 第3版』 池森(上條)敦子他 監修、メディックメディア 2019年(ISBN978-4-89632-771-7)

〔成績評価の方法・基準〕
コミュニケーションカード(毎授業後提出)及び課題レポート等授業の参加度 50%、 定期試験 50%

〔学生へのメッセージ〕
病気のある幼児児童生徒、重症心身障害児の教育に携わるために必要となる医学や医療に関する基礎知識を積極的に学んで頂きたい。これらの知識が幼児児童生徒のアセスメントには必要であり、個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成、関係諸機関との連携においては非常に重要な知識である。

〔教員の実務経験〕
病弱特別支援学校等での実務経験及び生理学的研究の成果を活かして、現場の状況や課題なども含めて、講義する。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕FSN2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
© Copyright 2018 畿央大学. All Rights Reserved.