科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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571100 |
専門科目 |
特別支援教育に関する科目 |
3回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
571101 |
聴覚障害者教育総論 |
2 |
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代表担当者名 | |||
山根 康代 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 ・聴覚障害のある幼児、児童又は生徒の聴覚器官の病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児、児童又は生徒一人一人の聞こえや言語発達の状態等を理解するとともに、家庭や関係機関との連携について理解する。 ・特別支援学校教育要領・学習指導要領を基準として特別支援学校(聴覚障害)において編成される教育課程について、その意義や編成の補法を理解するとともに、カリキュラム・マネジメントについて理解する。 ・聴覚障害のある幼児、児童又は生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた各教科等(「自立活動」を除く)の指導における配慮事項について理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。 〔授業科目内容の概要〕 ・聴覚障害の起因となる聴覚器官の病理面と心理面及び生理面の特徴並びにそれらの相互作用について理解し、幼児児童又は、生徒一人一人の聞こえの状態と言語面及び心理面の特性と発達を把握することを理解するととともに、家庭や保健、医療、福祉及び労働機関との連携について理解する。 ・特別支援学校(聴覚障害)の教育において教育課程が有する意義について理解する。 ・幼児、児童又は生徒の聴覚障害の状態や特性及び心身の発達段階等並びに特別支援学校(聴覚障害)の教育実践に即した教育課程の編成の方法とカリキュラム・マネジメントの考え方を理解する。 ・聴覚障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を踏まえた各教科等の指導における配慮事項について理解するとともに、自立活動及び自立活動の指導と関連付けた具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。 〔授業計画〕 第1回 聴覚器官の生理・病理面の特徴と相互作用 第2回 聴覚障害児の心理的特徴と病理面との相互作用 第3回 聴覚障害児の聴こえの状態と言語面及び心理面の特性と発達課題①(聴こえの状態と言語面及び心理面の特性) 第4回 聴覚障害児の聴こえの状態と言語面及び心理面の特性と発達課題②(聴覚障害児の発達課題) 第5回 聴覚障害教育と他機関との連携(家庭、保健、医療、福祉、労働) 第6回 聴覚障害児教育における教育課程編成の意義 第7回 聴覚障害児教育における教育課程の編成の方法①「各教科等」 第8回 聴覚障害児教育における教育課程の編成の方法②「自立活動」 第9回 聴覚障害児教育における教育課程の編成の方法③「個別の指導計画」 第10回聴覚障害児教育における教育課程とカリキュラム・マネジメント 第11回 聴覚障害児教育における指導の実際①「聴覚活用とコミュニケーションモードの選択・活用」 第12回 聴覚障害児教育における指導の実際②「言語概念の形成」 第13回 聴覚障害児教育における指導の実際③「ICTの活用の工夫、教材・教具の工夫」 第14回 聴覚障害児教育における指導の実際④「授業設計①(指導案作成)」 第15回 聴覚障害児教育における指導の実際⑤「授業設計②(授業改善)」 〔授業外学修の指示〕 文部科学省HP(特別支援教育)や国立特別支援教育総合研究所HPを閲覧して、特別支援教育や聴覚障害児教育についての基礎知識や最新の動向を理解しておくこと。また、手話についても、各自学習の機会を設けること。 〔使用教材〕 必要な資料は、適宜、配付する。 〔参考図書〕 ・文部科学省『特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領』海文堂出版 (2018) その他、必要な参考書等は、適宜、指示する。 〔成績評価の方法・基準〕 最終のレポート 50% コミュニケーションカード(毎授業後提出)及び中間レポート 50% 〔学生へのメッセージ〕 聴覚障害児の教育は、インクルーシブ教育システム構築の中で、聴覚特別支援学校支援から、通常の学級での合理的配慮に基づく教育支援までの多様な学びの場と、手話の併用、人工内耳装用等の教育方法の多様性等、幅広い教育支援が求められています。これらの聴覚障害児の現状を踏まえて、共に学んでいきましょう。 〔教員の実務経験〕 聴覚特別支援学校の実務経験を活かし、事例を交えて聴覚障害児教育の具体的指導法を講義する。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕FSN2133 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性) (4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解) |