大学共通 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
410700
教養科目
自然・科学と人間
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
410702
地球環境論(2E対象)
2
代表担当者名
小山 彰
科目内容
〔授業の到達目標〕
環境問題について理解し、地球的視野をもって実践できる意識レベルが向上できる。

〔授業科目内容の概要〕
地球はかつてないほどに、地球生命の一員である人間によって環境を激変させている。
環境問題は人間社会や生物圏と大きく関わっており、今や人類全体の生き方の問題でもある。古代文明が周囲の環境を破壊して滅んだように、いまや地球規模での環境破壊は、グローバル化した社会システムの破綻と人類や生物全体の破滅につながる可能性がある。講義を通じて、地球環境問題の正しい認識を養い、広い視野で考えてもらうことを目標とし、どう行動すればよいかを考える指針を与える。

〔授業計画〕
第1回 地球と生物の歴史 地球環境はどのようにつくられてきたか
第2回 地球システムのはなし 地球システムという考え方、人間圏と環境問題
第3回 地球と人類の関係 トリレンマの問題、環境と経済は両立する? 人口爆発、地球サミットとアジェンタ21
第4回 地球温暖化のはなし(1) 温暖化のメカニズム、化石燃料の大量消費と二酸化炭素の増加、温室効果ガス
第5回 地球温暖化のはなし(2) 温暖化の影響、異常気象、食糧問題、水不足など
第6回 オゾン層の破壊のはなし オゾンとは、オゾンホール、生物への影響
第7回 大気汚染と酸性雨のはなし 酸性雨のメカニズムとその影響
第8回 森のはなし 熱帯雨林の減少、日本の森林は今、砂漠化の原因は何か?
第9回 資源のはなし 危機に瀕する地球の資源(水資源・食糧資源・地下資源など)
第10回 土壌・地下水汚染のはなし 日本の公害問題、土壌汚染をテーマに(水俣病、イタイイタイ病など)
第11回 ゴミ問題とリサイクルのはなし ゴミの行方、プラスチックごみ、われわれはどうすればよいのか。エコについて考える
第12回 エネルギーのはなし 再生可能エネルギーと非再生可能エネルギー 将来のエネルギー
第13回 人類の未来と循環型社会 循環型社会と持続可能な発展
第14回 地球環境問題と私たちの生活 これからのライフスタイルと豊かさ 直前テスト
第15回 まとめ、放射能汚染


〔授業外学修の指示〕
講義内容は現在、最も注目されている課題のひとつなので、普段からテレビ、新聞、書籍などで知識を広めておくだけでなく、地球人の1人として関心を持ち、人類の活動舞台である地球的視野を養い、どのような行動をすべきかを常日頃から考えておくことが大切です。状況によって、学外見学を実施します(実施時期や見学箇所は授業内で案内します)。

〔使用教材〕
プリント、教科書:「地球環境がわかる 自然の一員としてどう生きていくか エコを考える現代人必携の入門書 改訂新版 (ファーストブック)」(技術評論社)西岡秀三ほか、ビデオ等を使用します。

〔参考図書〕
講義中に適宜紹介します
日経エコロジー厳選 環境・CSRキーワード事典(日経BP社 (2016))

〔成績評価の方法・基準〕
レポート提出 80% 期末テスト 20%

〔学生へのメッセージ〕
地球環境論とは、地球が形成されて以来、地球環境がどのような変遷をたどってきたか、人類が登場して以来地球環境をどのように変えてきたかを紹介し、リアルタイムで現在の状況を把握していただきます。また受講する皆さんに、タイムリーな題材を提供し、自分で考え、近未来を予測し、行動できる力を身につけることをめざしています。

〔教員の実務経験〕
地質コンサルタント技術者として、また、地球科学者として、各地の地球表層部の現状を視察する機会があり、地球表層環境の変化を教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕NSP0012

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1) 生命に対する深い畏敬の念と倫理観をもち、幅広く豊かな教養を備え、社会において活動できる。
(2) 人間を総合的に理解し、修得した専門的知識と技術をもって健康と教育に関する諸課題に適切に対応できる。
(5) 国際化に対応した視野をもって、健康問題、教育問題を科学的・創造的に研究できる。
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