大学共通 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
411600
教養科目
人間と社会
2回生 前期
授業コード 科目名 単位
411601
人間関係論(2PND対象)
2
代表担当者名
橋本 京子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.社会における人間関係についての基本的な理論,知識を理解している。
2.現実場面の人間関係をよりよくするための技能や態度を習得している。

〔授業科目内容の概要〕
人間は様々な他者との関係の中で生きている。本講義では心理学の立場から,人間関係についての理論を講義する。具体的には対人認知,対人関係,コミュニケーション,援助や攻撃などの対人行動を取り上げ,人間関係についての理解を深める。講義を通して自身の日常の人間関係を振り返り,良好な人間関係を形成,維持する能力を養う。

〔授業計画〕
第1回 オリエンテーション:授業の進め方の説明,人間関係とは,授業で扱う主なトピックの紹介
第2回 対人認知(1):印象形成,第1印象,対人認知のゆがみ(バイアス)
第3回 対人認知(2):ステレオタイプ,偏見,ステレオタイプをうみだすもの
第4回 対人関係:対人関係の成立・維持・崩壊,対人関係から得られるもの
第5回 社会的交換理論:人間関係における「資源の交換」とは,「資源の交換」という視点からみた人間関係
第6回 対人魅力:対人魅力とは,対人魅力に影響する諸要因(人が人に好意をもつ要因)
第7回 自己開示(自分の話をすること)(1):自己開示の機能,自己開示が人間関係に及ぼす影響
第8回 自己開示(自分の話をすること)(2):自己開示の返報性,自己開示と健康
第9回 自己呈示(自分を「見せる」こと):自己呈示の機能と分類,様々な自己呈示のあり方
第10回 援助と援助行動(1):援助行動の定義,人が援助をする理由,援助行動を促進する要因と妨害する要因
第11回 援助と援助行動(2):援助要請(他者に助けを求めること),ソーシャルサポートとその効果
第12回 アサーティブコミュニケーション:自分も相手の双方を尊重する自己表現
第13回 対人葛藤と攻撃: 攻撃の定義・形態・機能,攻撃に影響する要因,攻撃の抑制要因
第14回 集団における人間関係(1):集団の特性と課題遂行、集団での問題解決と意思決定
第15回 集団における人間関係(2):リーダーシップ / 全体のまとめ:よりよい人間関係とは

〔授業外学修の指示〕
OpenCEASに授業動画と授業資料(レジュメ),課題をアップするので、毎回、確認を忘れないこと。

課題,提出物もOpenCEASを通じて提出します。課題については,提出期限までに授業動画で学修し,忘れずに提出してください。授業で学んだことを活かして,自分自身の過去・現在・未来の人間関係を考えてみたり,ニュースや時事問題についても人間関係という点から考えてみたりするとよいでしょう。
講義を理解するには、心理学の基礎知識があるとよいですが,なくても大丈夫です。授業動画や,授業で紹介する参考書や資料で,予習・復習をして臨んでください。

〔使用教材〕
授業時に配布する。

〔参考図書〕
『よくわかる社会心理学(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)』山田一成・北村英哉・結城雅樹(編著),ミネルヴァ書房,2007年(ISBN:978-4623048120)
『はじめての臨床社会心理学―自己と対人関係から読み解く臨床心理学』坂本真士・佐藤健二(編集),有斐閣,2004年
(ISBN:978-4641076815)
『絶対役立つ社会心理学』藤田哲也(監修),村井潤一郎(編著),ミネルヴァ書房,2018年(ISBN:978-4623084524)
その他,授業中に指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
毎回の課題提出100%

〔学生へのメッセージ〕
人間は,他の人間との様々な関係の中で生きています。人間関係は人間にとって不可欠かつ本質的なものといえます。人間関係は,楽しみや安らぎなどプラスのものも生み出しますが,悲しみや悩みごとの原因になることもあります。あなたが現実の人生で,他の人と「よりよく生きる」土台としてこの授業を役立ててください。そのために,自分自身の日常の人間関係を日頃からよく振り返っておいてください。積極的な参加を希望します。授業内容・順序に変更がある場合もあります。教科書や配布レジュメを活用しながら知識の定着に努めてください。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕PES0012

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1) 生命に対する深い畏敬の念と倫理観をもち、幅広く豊かな教養を備え、社会において活動できる。
(2) 人間を総合的に理解し、修得した専門的知識と技術をもって健康と教育に関する諸課題に適切に対応できる。
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