大学共通 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
415020
教養科目
人間と社会
1回生 後期
授業コード 科目名 単位
415022
人権教育(1PKND対象)
2
代表担当者名
藤田 和義
科目内容
〔授業の到達目標〕
人権獲得の歴史、人権教育の意義や国際的潮流・日本の現状について理解し、生涯を通じて人権および基本的自由の尊重を受け入れる意思を表明できるようになる。また、人権教育を通じて育てたい資質・能力について理解し、自他の人権を守り人権文化を創造するための実践行動につながる、知識及び意識・意欲・態度を身に付けている。

〔授業科目内容の概要〕
「人権教育のための国連10年」の取組以降、「人権文化」の創造がいわれるようになった。「人権文化」の創造につながる人権教育について、普遍的な側面と個別の人権課題の側面の両面から考察を深める。特に「人権教育のための世界計画」など人権に関わる国際的な潮流や、SDGsと人権の関連を理解し、様々な人権課題について歴史的経緯や社会の在り方など幅広い視点から考えていく。また、生涯にわたる人権教育の重要性を考えていく。

〔授業計画〕
第1回 人権教育とは1(高等学校までの学びの振り返り)
第2回 人権教育とは2(人権教育でめざすこと)
第3回 人権獲得の歴史と人権教育の意義
第4回 人権教育についての国際的潮流と日本の取組
第5回 人権問題についての現状1(人権についての意識調査から)
第6回 人権問題についての現状2(個別の人権課題について)
第7回 人権が保障された社会を目指して
第8回 部落問題Ⅰ (奈良県内の歴史から学ぶ)
第9回 部落問題Ⅱ (部落差別解消推進法)
第10回 子どもの人権(子どもの権利条約、子どもに関する人権課題)
第11回 障害者の人権(障害者の権利条約、合理的配慮)
第12回 HIV感染者・ハンセン病患者の人権(健康と人権を考える)
第13回 性的少数者の人権(LGBTQ/SOGI)
第14回 外国人の人権(多文化共生社会)
第15回 まとめ

〔授業外学修の指示〕
遠隔授業での実施であるが、なるべく講義形式だけでなくワーク形式の学習も行い、できるだけ受講者間で意見の交換や共有ができるように授業を工夫したい。普段から、社会や生活における人権問題に関心を持ち、インターネットで発信されるニュースだけでなく新聞・雑誌などにも目を通して欲しい。

〔使用教材〕
必要に応じ担当教員作成の資料を配布する。

〔参考図書〕
授業の中で、その都度指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
課題提出70%、受講態度等30%(毎回授業後に提出するアンケートの回答等)で評価する。

〔学生へのメッセージ〕
私たちの周りには、人権が不当に侵害されている現状があります。また、自分は意識をしていないが人権侵害の被害者や加害者などの当事者になっていることもあります。日頃から身の回りの人権問題に敏感になり、その問題に積極的にかかわろうとする意識や意欲、態度の醸成に心がけてほしい。

〔教員の実務経験〕
高等学校・特別支援学校教員として人権教育に携わった経験や、県教育委員会人権教育主管課で同和教育から人権教育への発展的構築を進めた経験を活かし、教育現場での実践例も紹介しながら、人権教育を通じて育てたい資質・能力を教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕PES0011

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1) 生命に対する深い畏敬の念と倫理観をもち、幅広く豊かな教養を備え、社会において活動できる。
(2) 人間を総合的に理解し、修得した専門的知識と技術をもって健康と教育に関する諸課題に適切に対応できる。
(4) 健康と教育に関する諸課題を分析評価し、問題解決を図ることができる。
© Copyright 2018 畿央大学. All Rights Reserved.